RUMは黒田兵衛 ~影武者の伏線と外見の違い~

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黒田兵衛には影武者がいる。

影武者がいる以上彼の正体はRUMである。

これが私の推理です。

この事に関してはこれまでも記事にしてきましたが原作が進んだ事に加え私自身原作を読み返す中で新たな発見もありました。

今回は黒田兵衛に影武者がいるという伏線と本人と影武者の見分け方について等をまとめました。

 

◆黒田兵衛に影武者がいるという伏線の数々

■記憶が不完全という設定

上原「意識が戻った今も所々細かい記憶が抜け落ちてるっておっしゃってたけど…」 86巻 

黒田は記憶が不完全という設定です。

彼に影武者がいれば完全な記憶の共有は不可能。

影武者の存在を示唆していると受け止める事ができます。

 

■諸伏との会話

黒田「三枝にも…後でこってり事情聴取せねばならんようだが…どうやらそれはお前達に任せる事になりそうだ…」

コウメイ「え?」 87巻

「県警の黒い闇 86巻~87巻」の黒田とコウメイの会話。

これはこの事件の大部分に登場し事件を追っていた黒田と最後に少しだけ登場しコウメイとこの会話をした黒田が別人という伏線。

この時黒田はスマホを操作しています。

犯人確保という慌ただしい中でどうしても連絡を取らなければならない相手がいるという事。

この黒田は事件の詳細を知るもう1人の黒田との情報共有を終えなければ事件に対応できません

コウメイは目の前の黒田が先ほどの黒田と別人と分からない為「なぜ?」という表情をしているんです。

 

■コナンと二度目の対面で握手を求めた

「ブログ女優の密室事件 87巻」で黒田はコナンに握手を求めています。

本来なら両者は二度目の対面ですから握手は不要。

ここで握手を求めたのはこの黒田が黒田の影武者でコナンと会うのが初めてだったからとすれば納得がいきます。

 

■若狭と対面時の扉絵の伏線

RUM候補の2人、黒田と若狭留美が作中で初めて対面したのが93巻「ティップオフ」。

この時若狭は目の前の黒田を探るような様子を見せています。

実は「ティップオフ」の扉絵は74巻「動画サイト」に非常によく似ているんです。

「動画サイト」は博士の家からペルシャ絨毯が盗まれその事実を隠蔽するため犯人が本物とそっくりの偽物をスリ替えた事件。

これは若狭の目の前にいる黒田が本物そっくりの偽物にスリ替わっていると当てはめる事ができます。

若狭の黒田を探る様子も本物と偽物を見極めようとしているとすれば合点がいきます。

 

■RUMと鼠はセット

ベルモット「組織内に鼠が入り込んで来てるって…ジンが問題視していたし…」 85巻 

この台詞の後に公開されたのが「純黒の悪夢」。

劇場版でバーボンとキールNOCと疑われた事から鼠はこの2人(あるいはどちらか)を指しているとする見方もできない訳ではありません。

ですが考察好き以外はスルー出来るレベルのベルモットのたった一言の為に劇場版を完成させたとは考えにくいと思います。

もしこの鼠がバーボンとキールを指しているのなら原作の伏線を劇場版で回収している事になってしまいます。

ジンの言う鼠は原作において未回収の伏線でありその鼠は今後明らかになる存在と考えた方が妥当ではないかと思います。

そしてこの「鼠」発言が85巻、黒田の初登場が86巻。

ジンが鼠の気配を察知したすぐ後に黒田が登場している事からRUMである黒田が組織内で鼠を従えて動いているという推理は十分可能です。

 

■休暇を必要としていない

白鳥「思いきって休まれてはどうですか?どーせ年次休暇も全くとられていないんでしょ?」 93巻

黒田には影武者がおりその人物と交代しながら任務をこなす事が可能な為休みを必要としていないと考えられます。

 

■コナンへの関心の差

黒田はその時々でコナンへの関心度が全く異なるという特徴があります。

 

「ブログ女優の密室事件 87巻」「標的は警視庁交通部 95巻~96巻」の黒田はコナンへの関心が異常に高い事が分かります。

高木「け、警部!コナン君の指示通りにしろと…か、管理官が…電話で…」 87巻

 この黒田は現場にコナンがいると分かっただけで事件解決をコナンに一任。

ちなみにこの黒田は先述のコナンに握手を求めた人物です。

安室「言われた通り僕が提供できる情報は全てあの少年に伝えました…」 96巻

 「標的は警視庁交通部」ではコナンを視界に捉え即座に安室に連絡。

この2つの事件の黒田はコナンへの関心が尋常でなく高いんです。

一方「県警の黒い闇」の黒田(最後に登場した黒田を除く)はコナンへの関心がさほど無いのが特徴。

コナンが自分の推理を披露したのは黒田から離れた帰りの新幹線の中です。

「ブログ女優の密室事件」や「標的は警視庁交通部」の黒田ならコナンの能力を信頼している為目の前でコナンに推理をさせるはずです。

よって「県警の黒い闇」でコナンと行動を共にしていた黒田はコナンへの関心が高いとは言えません。

コナンへの関心の差は「別人だから」と捉えるべきです。

 

◆黒田とその影武者の見分け方

実は黒田とその影武者は外見で違いを見分ける事が出来ます。

コナンに高い関心を示す黒田とさほど関心のない黒田には外見に次の差があるんです。

・コナンに高い関心を示す黒田=襟元にバッジがある

・コナンにさほど関心のない黒田=襟元にバッジがない

バッジが伏線と考えられるのが82巻で佐藤刑事が赤バッジをなくすエピソードの中の次台詞。

高木「いやぁビックリでしたね…あんなによく似た別人がいるなんて」 

手配中の被疑者の情報が舞い込み現場に直行したものの別人だったという話です。

86巻で初登場となる黒田のバッジの有無が彼とその影武者を見分けるポイントになっていると思われます。

また「標的は警視庁交通部」にはこんな気になる台詞も。

佐藤「もちろんこっそり警察バッジ見せて…追っ払ったわよ!」 95巻

ナンパしてきた男を警察バッジで追い払ったというが佐藤の回想ではなぜか警察バッジでなく警察手帳で追い払っているんです。

作画ミスの可能性もありますがこの後すぐにバッジを付けた黒田が登場する事からバッジに注目という意味が込められている可能性も。

 

またバッジを付けている黒田はコナンの能力を高く評価している為幼児化の現象に気付いている可能性が高いと言えます。

幼児化に気付いている時点で組織の人間ではありません。

さらにバッジ付きの黒田は灰原とも面識がありますが灰原は彼から組織の気配を感じ取っていませんし黒田の方も灰原に何の反応もしていません。

この事からもバッジ付きの黒田は組織の一員ではないと言えます。

組織ではない=正義と断言できるわけではありませんがジンは鼠、つまり組織以外の人間が組織内を動き回る事を危惧していますからバッジ付きの黒田は正義の可能性が高いと言えそうです。

 安室はRUMの事をせっかちと語っています。

これがRUMの性格を表しているのかは定かではありませんがこのバッジは付ける付けないは本人の自由。

高木「まぁ基本付けてますけど、付けなくてもいい物ですし…」 82巻

バッジを付けないのはせっかちだから、つまりバッジ無しの黒田はRUMという伏線とも言えそうです。 

 

◆バッジは確実に伏線

私は黒田のバッジは気にはなっていましたがそれほど深く考えてきませんでした。

理由は2つ。

1つ目に黒田のバッジが小さすぎてバッジに見える別物という可能性があったから。

2つ目は「燃えるテントの怪 93巻」で私服の黒田が登場しているからです。

黒田を見分ける伏線がバッジの有無なら私服の黒田について適切な判断ができません。

ですがやはりバッジは伏線に違いないという根拠を最近ようやく発見できました。

コナンの作中では警視庁の警察官はみんなバッジをつけています。

これは連載当初からではありません。

では青山先生は一体いつから警察官の襟元にバッジを付ける事にしたのでしょうか。

実は比較的最近の「命を懸けた恋愛中継 76巻」からです

この事件は作者がバッジを強く意識して描いている事がよく分かります。

なぜなら登場人物のバッジがこれでもかという程丁寧に描写されているからです。

 

そしてこの事件は安室透の警察学校時代の友人である伊達航に恨みを持つ人物が同じ「ワタル」という名前の高木刑事を誤ってターゲットにしてしまうというもの。

要するに犯人が本物と偽物を勘違いした結果発生した事件です。

バッジの有無は本物と偽物の差の伏線と捉える事が出来ます。

また高木に止まったカラスがきっかけで事件解決に前進していますが実はこの事件、彼だけがバッジを付けていませんでした。

バッジを付けていない高木刑事とカラスをセットにする事でッジを付けていない黒田=組織という伏線としているのかもしれません。

 

現在作品は100巻に収録されるエピソードまで掲載されている状況です。

そして76巻から今に至るまで警視庁の人間は必ず胸元にバッジを付けています。

※書き忘れというレベルのものはいくつもあります。

ですが「命を懸けた恋愛中継」より後に二度だけバッジが描かれなかった時がありました。

それが「みんなが見ていた 79巻」と「燃えるテントの怪 93巻」です。

「燃えるテントの怪」は扉絵から偽物と本物がスリ替わっている話と推測できます。

この時の黒田は私服でバッジの有無は確認できません。

その代わりこの時弓長警部はバッジ無しで登場しています。

これはこの時登場した私服の黒田はバッジ付きの黒田ではないという示唆なのかもしれません。

また「みんなが見ていた」は全3話構成の話ですがシリーズの2話目からバッジを付けていない目暮警部と高木刑事が登場しています。

この2人の登場した時のタイトルは「二人で一人前」。

黒田は影武者と2人で警察官としての任務をこなしている。

警察官である黒田とその影武者の見分け方はバッジの有無である。

このように考える事が出来ると思います。

登場人物のバッジに注目しながら原作を読み返すと分かるんですが話が進むにつれどんどんバッジが小さくなっています(笑)。

黒田の胸元にあるものがバッジかどうか判断に悩むほど意図的にバッジが小さく描かれています。

やはりバッジが伏線だからでしょう。

現在みんなバッジを付けている中で黒田兵衛だけがバッジを付けたり外したりしています。

そしてバッジの有無でコナンへの関心度が異なる。

やはり黒田は1人ではありません。

バッジの有無は黒田を見分ける大きなカギになるはず。

また警察官のつけるバッジは通称赤バッジ。

赤といえば赤井ファミリー。

さらに赤バッジの次のエピソードが「赤い女の惨劇 82巻~83巻」と赤尽くしなのも気になる点です。

バッジを付けている黒田兵衛の正体は赤井務武という可能性もありそうです。

◆私服姿の黒田の謎

黒田兵衛を考察する上で厄介なのが「燃えるテントの怪」に登場する私服姿の黒田です。

私服なのでバッジ付きかバッジ無しかどちらの黒田なのか見た目だけでは判断ができません。

共に登場した弓長警部がバッジが無かった事からバッジ無しの方の黒田という可能性も考えました。

ですが冷静にこの人物を観察するとバッジ無しの黒田、もう一方のバッジ付きの黒田のどちらにも該当しない第3の黒田が浮上してくるんです。

 

まずコナンへの関心度。

この私服の黒田はコナンへの関心が高いとは言えません。

バッジ付きの黒田の特徴とはかけ離れています。

また弓長が現場に到着するまで何のアクションも起こしていない事が会話から分かります。

「県警の黒い闇」に登場するバッジ無しの黒田は事件が発生するとすぐに遺体に駆け寄る、迅速に行動するといった特徴が見られますがこの黒田にはそれがありません。

さらにこんな台詞もあります。

黒田「強行犯係の目暮とどちらを呼ぶか迷ったが…」

警察官としてかなり高い地位にある人間の発言とすると極めて不自然です。

少なくとも普段黒田兵衛として生活している人間のジャッジではないでしょう。

バッジ付きの黒田ともバッジ無しの黒田とも違う人格なんです。

つまり黒田は私服の黒田を含め3人存在する事になります。

私自身同じ人間が3人も存在する事に関しては首を傾げたくなりますが性格を分析するとこのような答えになってしまうんです。

恐らく私服の黒田に関しては影武者の影武者といった程度の役割なのだと思います。

あるいは黒田の影武者が自分の持つ高い変装術で仲間を黒田兵衛に変装させたという可能性もありそうです。

黒田の影武者が2人いてその2人とも声色を自由自在に扱えるとは考え難い。

そしてこの私服の黒田は首元が隠れています。

アガサ博士の変声機はごく普通に販売されていましたから入手は困難ではないはず。

この私服の黒田は仲間に変装の手助けをしてもらい変声機で声を変えていたのかもしれません。

さすがに黒田が3人もいる必要性は感じません。

この人物は変装の勉強中など何らかの理由でこの時限定で黒田に変装したに過ぎないのではないでしょうか。

今後も私服の黒田として登場する可能性はありそうですが普段から黒田を演じているとは考えにくいですね。

 

ではこの私服の黒田は何者なのか。

足技で犯人を制圧している事から長身の男性である事は間違いありません。

シークレットブーツであればこの技は難しいでしょう。

また高い身体能力を持っている事も分かります。

この条件に当てはまり、かつ重要なポジションと言えば安室と伊織無我のどちらかでしょうか。

この2人のどちらかの変装であった可能性は否定できないと思います。

 「燃えるテントの怪」の黒田に関しては私も考察の途中といった感じです。

 

黒田兵衛には影武者が存在する事は間違いありません。

性格がこれだけブレていて全て同じ人物であればキャラクター設定があまりにもお粗末と言えます。

RUM編はかなり早い段階から構想が練られていたのですから性格や言動も一貫しているのが当然です。

同時に黒田に影武者がいる以上必然的に彼がRUMという可能性が高まります。

ジンの言葉を借りれば鼠を従えるのは組織内で御法度の行為。

考察通りRUMである黒田が組織以外の人間を影武者として従えているのなら彼は組織の一員でありながら組織のメンバーを裏切っている事になります。

コードネーム持ちの中でも別格とされるRUMだからこそ可能な行動なのではないでしょうか。

 

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脇田の正体は務武?

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RUM候補の1人である脇田兼則の正体は赤井務武である。

最近になりこのような考察ができる材料が少しずつ揃ってきている印象を受けます。

今回は脇田兼則=赤井務武について考察します。 

◆初登場のタイミング 

務武の容姿が読者に初めて明かされたのが「さざ波の魔法使い 92巻」。

脇田の初登場はその次のエピソードである「江戸っ子探偵!?」。

務武が非常にハンサムな男性という印象を読者に植え付けた後でその真逆とも言える容姿の脇田が登場しているんです。

務武の正体が実は脇田とすれば初登場のタイミングとしては最高の演出だと思います(笑)。

 

◆脇田がMI6という可能性

脇田=務武と考えられる大きな要因として脇田の正体がMI6という伏線が確認できる事にあります。

脇田は初登場時「ゾンビが囲む別荘 88巻」について触れています。

また蘭のある台詞にも注目。

「お父さんはダメよ!尿酸値とコレステロールがヤバぎみなんだから…」

「間食はダメよ!お医者さんに内臓脂肪が付き過ぎって言われてるんだから…」

上が脇田初登場、下がゾンビ回の台詞です。

また脇田のメイン回「屋根裏密室事件」は「ゾンビが囲む別荘」を明らかに意識して作られています。

この2つの事件の共通点を見てみましょう。

「ゾンビが囲む別荘」と「屋根裏密室事件」の共通点

▼沖野ヨーコの登場

▼小五郎がお腹をこわす

▼トイレットペーパーが重要ポイント

▼廃れた貸し別荘で事件が発生

▼被害者が忽然と姿を消す

▼遺体発見のタイミング

(ゾンビ事件では捜索から4日後の朝、屋根裏事件では4日目の朝)

▼兄弟の片方が死亡

(ゾンビ事件では弟、屋根裏事件では兄)

 脇田登場前の「ゾンビが囲む別荘」と脇田メイン回の「屋根裏密室事件」は類似点が多い事が分かります。

そして脇田は初登場時ゾンビ事件について語っている事を踏まえると作者が「ゾンビが囲む別荘」と脇田兼則というキャラクターを重ねて描いているとみて間違いありません。

ではなぜ彼と「ゾンビが囲む別荘」を結び付ける必要があるのでしょうか。

それはこの事件のFileナンバーにあります。

「ゾンビが囲む別荘」のシリーズ1話目はFile931。

これはMI6に変換する事の出来る数字です。

脇田とゾンビ事件を重ねて描いているのは彼の正体がMI6という伏線とすると納得がいきます。

また「ゾンビが囲む別荘」にはこっそりシャアのネタが織り交ぜられているのもポイントです。

ゾンビが襲い掛かって来る時の擬音がキシャアなんです。

青山先生は大のガンダムファンでありコナンの作中にもガンダムネタはいくつも見られます。

そして務武の息子である赤井秀一はシャアがモデルである事は有名な話。

ゾンビ事件のFileナンバーと擬音は脇田の正体はMI6であり秀一の父親であるとすると合点がいきます。

また「屋根裏密室事件」ではこんな台詞も。

脇田「そいつは「ATTIC」!屋根裏部屋の事でやんすよ!」

これは脇田が英語に精通している伏線と考えていいと思います。

そもそもRUM候補3人はアメリカで発生した羽田事件に何らかの形で関わっている事が分かっています。

3人とも英語が話せる方がむしろ自然です。

また私が伏線の可能性を考えているのが次の台詞です。

「アッシにゃーこっちの暗号の方がトンチを利かせなきゃ解けねぇ難問に見えやすけど…」

脇田が「トンチ」の単語を持ち出すのはこれが初めてではありません。

「こいつァトンチが…利いてるねぇ…」 92巻

 若狭留美の名前に反応した時の脇田の言葉です。

トンチと言えば一休さん。数字にすると193。

これも脇田と繋げて描かれている「ゾンビが囲む別荘」のFile931と同様にMI6に変換できる数字です。

脇田が口にした「トンチ」も彼の素性がMI6である事の示唆かもしれません。

 

◆「迷宮カクテル」の伏線

私が脇田の正体を考察する上で欠かせないエピソードと考えているのが「迷宮カクテル 95巻」です。

このシリーズ1話目の扉絵はコナンが蘭に左目を塞がれている事からRUM候補3人の中で唯一左目が義眼の疑いがもたれている脇田の人物像に迫る伏線の事件と考えています。

扉絵だけではありません。

この事件は脇田の初登場時の「江戸っ子探偵!?」と内容が非常によく似ているんです。

「迷宮カクテル」と「江戸っ子探偵!?」の2つの事件の共通点が以下の通り。

■財布が奪われる

スマホを2台持っている人物の登場

■袖口が汚れた人物

■視力に問題を抱えた人物が肝心な時に眼鏡を外している

■店のイメージと異なるメニューが豊富にある

さらにキャラクターの台詞も類似しています。

蘭「でも今日は散々だなー…」

コナン「散々って?」

小五郎「くそォ!今日は色々ついてねぇぜ…」

コナン「色々って?」

上が「迷宮カクテル」下が「江戸っ子探偵!?」です。

確かに小五郎はツイていない事の連続でしたが蘭はそうでもありませんでした。

その蘭に「散々」と言わせる事でこの2つの事件の関連性について読者にヒントを与えているのだと思います。

ここで注目なのが「迷宮カクテル」の登場人物の名前です。

諸岡蔵(依頼人

惇史(諸岡の執事)

上紗菜(店員)

朝倉里(店員・被害者)

このようにエリアが名前の由来になっている事が分かります。

エリアと言えば赤井家を象徴するワードです。

 赤井「消えろ!!この場(エリア)から今すぐに!!」 35巻 

(逃げろ このエリアは危険だ ) 67巻

「ここから先はこちらのエリアだ…」 77巻

 

世良「ここから先は、ボクらの領域だから…」

 

 メアリー「私の事を尋ねてきたらこう答えなさい…領域外の…妹だとな…」 83巻

事件が起きたのは「黒ウサギ亭」。

登場人物の名前は店名に合わせて動物の名前を入れた方がしっくりくるというものです。

ここでエリアを利用したのは意味があると考える事は十分可能です。

また登場人物の出身地が強調されているのも気になる点です。

店員A「(諸岡は)女の人と駆け落ちして鳥取県に住んでいたそうです…」

店員B「有里ちゃんの田舎も鳥取で…」「紗菜ちゃんの実家も鳥取だったような…」

店員C「ええ…彼女は隠しているみたいだけど…」

これらはエリアというワードを際立たせる狙いがあるのではないでしょうか。

気になると言えば容疑者のある一言にも注目しています。

 村上「お父ちゃんはそんな簡単に死にゃーせんよ…ウチと同じしぶとい赤い血が流れとるけぇな…」

◆「父は簡単には死なない」=生死不明の赤井務武は死んでいない。

◆「ウチと同じ」=血縁関係。

◆「赤い血」=赤井家。

このように務武、及び赤井家を暗示しているのかもしれません。

店員Cの「隠してる」という言葉も何らかの理由から務武が生存している事を伏せている事の伏線だとすると面白いですね。

「迷宮カクテル」は脇田兼則の正体に迫る伏線が散りばめられた事件であり彼の正体は赤井務武であると解釈する余地は十分あると思います。

 

◆脇田は蘇った死者?

脇田はゾンビと結び付けて登場していますが他にも脇田を語る上で欠かせないワードがあります。

それが幽霊です。

「裏切りのステージ 90巻」に登場する3人の容疑者はそれぞれがRUM候補の3人を意識して作られたキャラクターです。

布施は黒田、円城は若狭、梶谷は脇田を意識したキャラクターに間違いありません。

断言できる理由として布施はそれほど重要度が高いとは言えない大柄という設定がありました。大柄と言えば黒田です。

また円城の外見は若狭を連想させるものです。

そして彼女が連行されるコマは「仲の悪いガールズバンド 88巻~89巻」の犯人が連行されるコマに酷似しています。

「仲の悪いガールズバンド」の犯人の名前は留海。

連行シーンや名前だけでなく眼鏡をかけているという点も円城と留海の共通点です。

外見以外の情報からも作者が円城と若狭を重ねている事が読み取れます。

そして梶谷ですがチョビ髭に喧嘩っ早い口調ですから必然的に脇田の枠という事になります。

脇田を意識して作られた彼はこのような台詞を口にしています。

梶谷「俺は、登山部の幽霊部員だったけど…」

「言っただろ?幽霊部員だって…」

犯行にロープが使用された事から登山経験者である彼が疑われる流れになる意味での台詞であれば納得がいくのですが二度に渡り幽霊部員である事を強調する必要性は物語上皆無でした。

つまり脇田をイメージさせる梶谷に幽霊と発言させる事で脇田と幽霊を間接的に結び付ける狙いがあると考えられます。

そして「長野廃教会事件」ではこんな台詞があります。

小五郎「確かに悪い霊とか棲みついてそうだ…」

脇田「止めてくだせぇ…そういうの苦手なんですから…」 97巻

 さらに脇田のメイン回「屋根裏密室事件」でもこんな台詞があります。

小五郎「何かのインタビューで次は探偵役だって…」

ヨーコ「その幽霊が探偵なんです!」

脇田と幽霊というワードはゾンビ同様セットと考えていいでしょう。

ゾンビと幽霊はどちらも死者の蘇った姿と言えます。

脇田は蘇った死者である。そしてその正体は死んだとされている務武である。

このような考え方が出来そうです。

 

◆脇田と赤井秀一の類似点

実は脇田と赤井秀一は類似する部分の多いキャラクターです。

外見からは想像もつかないかもしれませんがよく見るとこの2人の行動はよく似ているんです(笑)。

 

■料理

秀一は死を偽装し沖矢昴として生活するようになってから料理をするようになりました。

脇田は料理をしている描写こそありませんが寿司屋に勤める事が出来るのですから当然非常に高い調理のスキルを持っているはずです。

実は沖矢の台詞の中に脇田を連想させるものがあります。

「一流の板前さんとまではいかないが…家庭料理程度なら…」 

板前と言えば思い浮かぶのはやはり脇田です。

この沖矢の台詞は64巻。脇田の初登場は92巻。

この時点で脇田と秀一が親子という伏線を張っている事を疑問に思う方もいるかもしれませんがこのブログで何度か綴っている通り脇田兼則という人物は伏線から紐解くと少なくとも63巻の時点では完成している事が分かります。

64巻に伏線があってもおかしくはありません。

 

■目的の人物に料理を介して接触

秀一はかつての恋人である宮野明美から妹の灰原を守るという願いを託されていると考えられます。

ですが彼は自分の素性を明らかにできない以上彼女に接触する為の手段が限られている。

その秀一は料理のお裾分けという形で灰原に接近しています。

そして脇田も小五郎に近づくために寿司を手土産に探偵事務所を訪問しています。 

 

■帽子

秀一のトレードマークと言えばニット帽。

帽子を被っているのは父である務武の影響と明かされています。

そして脇田は勤務するいろは寿司では常に帽子を被っています。

また「長野廃教会事件 97巻」では私服姿でしたがこの時もハンチング帽を被っていました。

このハンチング帽は務武の容姿が初めて明かされた92巻で務武が被っていたものと非常に似ています。

形状だけでなく使用されているトーンが同じですから同一と言っていいレベルです。

ハンチング帽のデザインが似通るのは特別視する必要はないとも言えます。ですが意図して似せている事も完全否定はできません。

脇田が務武と同じ帽子なのはこの2人が実は同一人物である事の伏線。

そして脇田も秀一も帽子を愛用するのはこの2人が親子である証なのかもしれません。

 

■2人とも変装をしている

脇田の正体が務武なら彼は変装を施している事になります。

事実脇田は間違いなく変装をしています。

彼は小柄な印象を与えがちですが足腰を曲げて自分を小さく演出しているに過ぎません。

脇田は本来の身長が特定できない場面になるといつも曲げている足腰をピンと伸ばしています。(例:コマに脇田しかいない。脇田以外の人物は座っている等)

身長を偽る人物が顔を偽っていない訳がありません。

脇田の現在の外見は素顔ではない事は間違いないでしょう。

秀一は死を偽装死沖矢昴という人格を作り上げ変装をして生活しています。

脇田が変装をしているのは間違いありませんからこの点は脇田と秀一は完全に一致していると言えます。

 

◆務武はなぜ生存を隠すのか

仮に脇田=務武ならなぜ生存を隠すのでしょうか。

「いいか、この先、私はいないものと思え…どうやら私はとんでもない奴らを敵に回してしまったようだ…」 92巻

務武が残した別離のメールです。

相手の強大さを理解し、なんとしても家族を守り抜くと決めた務武なら家族と連絡を取らないという選択も十分にあり得るでしょう。

そして息子の秀一は務武のスピリットを強く受け継いでる人物。

その彼は家族や仲間を守りたいという強い思いと愛情、優しさ、そして敵に立ち向かい勝利するという決意から母と妹にも生存を明かしていません。

彼が自身の生存を伏せるのは覚悟の表れと言えます。

秀一の生き方が務武の歩んできた人生をそのままなぞっている可能性はそれなりに高いのです。

 

私は当初は務武が生きていたとしても脇田ではないと考えてきましたがここにきて私の中では脇田=務武と考えられる材料が集まってきている感じです。

 

脇田は何者なのか、そして務武は生存しているのか。

これらの答えは今後作中で確実に伏線が張られていくはずです。

巧妙な伏線になる事は間違いありませんが丁寧に拾い上げていきたいですね。

▼務武の生存の可能性について

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務武の生存の可能性を探る

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メアリーの夫であり赤井秀一、羽田秀吉、世良真純3兄妹の父親である赤井務武。

生死不明とされている務武ですが結論から述べれば彼は生存している可能性が高いと思います。

今回は赤井ファミリーの存在から務武の生存の可能性を読み解いていきます。

ベルモットの行動から見えてくる務武の生死

まず務武生存の可能性をベルモット視点で見てみましょう。

ベルモットは務武に成りすましMI6への潜入を目論んでいます。

彼女は世良の存在こそ知りませんでしたがそれでも彼女の務武の変装はMI6の注意を3年引き続ける程のレベルでした。

容姿だけでなく口調も務武そのものだったと言えるでしょう。

つまりベルモットは務武とただの顔見知り程度の付き合いではなかったはずです。

務武をよく知っているベルモットが務武はMI6に復帰しないと判断しているのであれば必然的に務武は既に死亡している可能性が高まります。

ですが務武が息子の秀一のように死を偽装したという可能性は捨てきれません。

かねてより赤井ファミリーは務武からの影響を強く受けているのが見て取れます。

偽装死した息子の生き様は父、務武のかつての選択そのものなのかもしれません。

 

◆赤井ファミリーの存在意義

私が務武が生存している可能性が高いと考える大きな根拠が赤井ファミリーの存在にあります。

赤井ファミリーはそれぞれが務武のパーツの一部を持っています。

1人ずつ具体的に見ていきましょう。

 

まずはメアリー。

彼女は務武の口調をそのまま真似ています。

これは彼女が務武に代わり父親の役目を担うという10年前の決意の表れです。

同時に彼女が務武の口調で発言するのにはもう一つ非常に大きな意味があります。

それは読者に赤井務武という人物について推理させる事。

事実読者はメアリーの口調と口癖などから務武の人物像を探っている状態。

そして彼女は務武と同じくMI6の一員でもあります。

メアリーは務武の妻であり、そして務武の存在の一部分を切り取って誕生したキャラクターと言えます。

 

次に長男の赤井。

彼は截拳道の使い手ですがこれは父である務武の影響です。

また赤井が喫煙者である事や帽子を被るのも務武の影響だそう。

さらに赤井の口癖である「50:50」も本来は務武の口癖でありそれが赤井にも移っている事がメアリーの口から明かされています。

赤井の中にも務武の一部がしっかりと組み込まれています。

 

そして次男の秀吉。

彼は3兄妹の中で唯一外見が父親似の人物です。

98巻で犯人にあっさりと監禁されてしまった事から身体能力や危機管理能力は高いとは言えません。

しかし彼は作中屈指の優れた推理力の持ち主として存在感を放っています。

務武は非常に卓越した推理力を持っている事が作者の口から明かされています。

秀吉の外見や高い推理力は務武譲りと言えます。

 

最後に長女の世良。

務武が姿を消してから誕生した為彼女は務武と面識はありません。

その世良ですが赤井の影響で截拳道を習得ていますし、探偵になったのも赤井の影響。

つまり世良は間接的に務武の影響を受けているわけです。

これは父親である務武が彼女の中で生きている事を意味しています。

 

このように赤井ファミリーはそれぞれが務武のピースを持っています。

そして赤井ファミリーが持つそれらのピースを組み合わせる事で赤井務武というパズルが完成するんです。

裏を返せば作者は赤井務武の人物像を非常に細かなところまで設定している事になります。

それぞれが持つ独自のピースから務武の素性を読者に推理させているにも関わらず実はその務武は既に死んでいたという結末は釈然としないものがあります。

赤井家の存在そのものが赤井務武の生存の示唆と取る事は十分可能なはずです。

 

◆メアリーは務武の死を受け止めきれていない

務武の生存の可能性は「さざ波の魔法使い 92巻」のあるコマからも読み取る事ができます。

メアリー「主人が死ぬ前…この安全な国に私達を送った時に言った言葉を…「いいか、この先、私はいないものと思え…どうやら私はとんでもない奴らを敵に回してしまったようだ…」—っていうあのメールをね…」

こう語る彼女の背景に務武からのメールが表示されたスマホが確認できます。

このメールですが、実は奇妙と言えるんです。

何故なら務武がメアリーに別離のメールを送信したのは17年も前の事。

17年前と言えばまだスマホは普及していませんでした。

コナンの世界においてもそれは同様のはずです。

つまり務武はメアリーのスマホにメールを送っていないはずなんです。

ではなぜ務武のメールが表示されたスマホが登場したのか。

時代背景を考えれば務武はメアリーのガラケーやパソコンにメールを送信しています。

その務武からの最後のメールをメアリーが消去する覚悟がなかった為にそのメールをスマホに大切に保管していると考える事ができます。

メアリーが務武からのメールの消去ができなかったという事が務武の生存の可能性を高めていると言えるんです。

なぜならメールを消去しないというメアリーの判断はコナンの作中における「正しい死者の扱い方」が出来ていないと考えられるからです。

 

ではコナンの作品における正しい死の受け入れ方とはどのようなものなのか。

高木「ダメですよ忘れちゃ…」「それが大切な思い出なら忘れちゃダメです…人は死んだら、その人の思い出の中でしか生きられないんですから…」

かつての想い人で故人の松田を忘れられない苦しみを抱えた佐藤に向けた高木の言葉です。

この高木の言葉を受けて佐藤は松田からのメールを消去し、彼を心の中で生かす事ができるようになりました。(37巻)

また安室も同様に亡き友人の伊達からのメールを消去しています。(77巻)

 

「死者は残された人間の心の中で大切な思い出として生きていくべきである」

 

これがコナンの作中における正しい死の受け入れ方ではないでしょうか。

そして恐らくこの考えに反しているのが組織でしょう。

「我々は神であり悪魔でもある…なぜなら…時の流れに逆らって…死者を蘇らそうとしているのだから…」 37巻

コナンの世界では死者との思い出の大切さを読者に分かりやすく伝える手段の1つとしてキャラクターにメールの消去をさせているのだと思います。

つまりメールを消去できていないメアリーは「正しい死者の扱い方」というコナンの作中における重要な課題をこなせていない事になるんです。

 

同じく息子の秀一もかつての恋人である明美からのメールを消去していません。

FBIの話や赤井が明美からのメールを屋上で1人じっと見ていた事を考えるとやはり彼は明美の死を引きずっているのでしょう。

ですが彼の場合はいまだ明かされていない明美からのメールの続き、P.S.の内容が大きな意味を持っているはずです。

沖矢「車の中で待ちませんか?」

灰原「そうしたいのなら無理やり連れ込めば?」

沖矢「そんな無粋な真似はできませんよ…」

(彼女との約束なんでね…) 77巻

物語を見る限りP.S.の内容は妹の志保を守る事。

彼がこのメールを消去すれば明美との約束を反故した事になってしまいます。

赤井がメールを消去していないのは明美から彼に与えられ、そしてまだ完全に達成できていない任務がこのメールの中に含まれているから。

赤井の場合はメールを消去しないのが正解のパターンと考えるべきです。

ですが務武からメアリーに送られたメールと言えば「私はいないものと思え」という内容ですから本来なら消去が妥当。

死んだと考えているのであればなおさらです。

コナンの作中の基準から考えるとやはりメアリーは務武の死を正しく受け入れる事が出来ていないと言えそうです。

子供に「父は死んだ」と伝えていながら本人は夫の死を受け止め切れていない。

そのメアリーが自分の中にあるこの矛盾にケリをつける為には次の項目で記述している通り務武と再会するという可能性が高いんです。

 

◆自分を偽るメアリー

メアリー「行け秀一!その熱病でお前の命が尽きるまで…真実を覆い隠す霧を一掃しろ!!その代わり靄一つ残したら許さんぞ!!」

秀吉「どうしたの母さん?口調がまるでお父さんみたいだよ?」

メアリー「今日から私が父親代わりという事だ…」 92巻

 このような口調と抜群の身体能力から男勝りな印象を与えがちなメアリーですが実は彼女は非常に女性らしい人物と言えます。

メアリー「女の子なのにもぅ…鼻の下にチップスの塩が付いちゃってるじゃない!」 92巻

口調が現在の務武のものになる前に真純を注意した時の一言です。

女性らしさを大切にしている人物という事がよく分かる台詞ですね。

また彼女は来ている服やホテルの内装などかなりかわいらしいものが目立ちます。

愛用しているハンカチもこれでもかという程に女性らしさに溢れたデザインです。

メアリーは女性らしさを大切にしている人物。

中年の男性の口調で話すのは本来の彼女からかけ離れた姿と言えます。

このように現在のメアリーは自分自身を偽っている状態と言えます。

特に彼女は少女化している為口調だけでなく外見も偽りの姿です。

そもそも口調を真似るというのは自分を通して務武を生かすという事。

夫の死を心から受け止めきれていないからこその行動なんです。

メアリーの言動は死者との思い出を大切にする事が正解とされているコナンの作中において相応しいとは言えません。

彼女はいつかこの偽りの自分を脱ぎ捨て真の意味で本当の自分に戻らなければなりません。

そしてその手段は務武と再会するか務武の死を完全証明できる情報に接するかどちらかしかありません。

後者の務武の死の確認ですが実は既に死んでいました、なんて話だけをされても今更メアリーに大きな変化は生まれないでしょう。

務武が死んでいく様子がビデオに残っているとしてもこの手段は息子が使っていますから無いと考えるべきでしょう。

仮に残っていてもやはり偽装死を疑う展開にしかなりません。

既に務武が故人である場合、かれこれ10年本当の自分を押し殺して生きてきたメアリーに務武の死を納得させる材料を用意するのは難しいのではないでしょうか。

務武の遺体と対面すればもちろん話は違ってきます。

ですが先述の通り赤井ファミリーの存在を通して務武の人物像を読者に推理させている。それだけ務武には詳細なキャラクター設定がある。

それなのに務武は既に死んでいたという展開は好ましいとは言えないでしょう。

やはり務武は生存している可能性が高いと言えそうです。

赤井ファミリーの存在そのものが務武の生存の可能性をぐっと引き上げていると考えていいのではないでしょうか。

 

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赤井が密会している謎の女性とは

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赤井秀一は表向きは死亡している立場です。

ですがその赤井が密かに会っている女性がいるのではないか。

今回はそんな考察を綴ります。 

◆赤井と密会している変装術を持つ女性とは

私が注目しているのは「工藤優作の未解決事件 77巻」。

蘭、園子、世良の3人が男性の遺体を発見。

その場に「死」の血文字があった事から世良は事件性を疑います。

新一は10年前今回と同様に遺体のそばに「死」の血文字があった事件の写真を蘭に見せており今回の事件との関連を疑った3人がその写真を探す為に工藤邸を訪れます。

ここで赤井は沖矢となってから世良と初めての対面を果たしています。

 

10年前の現場の写真を探す役目はコナンが担当。

コナンがいない間、蘭たち3人は新一の浮気を疑う流れとなります。

なぜなら髪留めのゴムや口紅を拭った形跡のあるグラス、さらには長い髪の毛まで見つかったからです。

世良「工藤君はしばらくこの家を空けてるんだろ?普通に考えたらさっきの昴って男が連れ込んだ女なんじゃないのか?」

世良のこの言葉で3人は新一の浮気についての話を終了させています。

ですが工藤邸に女性が訪れた痕跡があるのは間違いありません。

工藤邸に自由に出入りできる女性と言えば有希子しかいません。

蘭も髪留めのゴムについて有希子のものではないかと口にしていました。

ですがこの女性が有希子である可能性は低いのではないでしょうか。

なぜなら残されていた長い髪の毛は世良の口からカツラと明かされているからです。

有希子は変装でカツラを使用しますが有希子が工藤邸に姿を見せるのは当たり前の事なのでその事実をわざわざカツラで表現する必要性が皆無。

灰原「その昴って人、何者なのよ!?何であなたのお母さんと一緒にあなたの家で暮らしてるわけ?

コナン「大丈夫!彼は味方だから…それに、母さんが来るのはたまの週末だけだし…」 78巻

 蘭たち3人が工藤邸に寄ったのは学校が終わってからですからこの日は平日です。

つまりこの3人が訪れるより前に工藤邸で赤井と過ごしていたのは有希子以外の女性という事になります。

この女性はカツラを利用している事から変装ができる可能性が高いと言えます。

作中で変装ができる人物といえば有希子、ベルモット、キッドです。

カツラという単語から赤井と密会している人物から有希子は除外されます。

ベルモットが工藤邸で赤井と会っているという事もありえませんね。

最後にキッド。彼は女性の変装も得意ですから工藤邸に長い髪の毛を残す事があっても不思議ではありません。

ですが赤井と密かに会っているのは彼ではありません。

沖矢「帰る前に返して頂こうか…君が撮った私の写真を…」 91巻

 かつてキッドはコナンや赤井を助けた過去があります。(78巻)

ですがやはり偽装死という形を取り表舞台から姿を消している赤井は沖矢としてもキッドとは深く付き合えないようです。

つまり変装ができる事が明かされているこの3人以外にも変装術を持つ人物が存在する事になります。

この人物は女性でしょう。

キッドは性別を超えて変装できますが男性が女性に変装するパターンはキッドの専売特許だと思います。

そしてこの女性は赤井と非常に親しい間柄にあると言えます。

流しにはグラスが2人分あるのが確認できます。

また食器の数から赤井とこの女性は一緒に食事をしていた事が想像できます。

軽くお茶をしていたというレベルではない辺り赤井はこの女性とかなり親密な仲と言えそうです。

この77巻時点で赤井はFBIの仲間にさえ自分の生存を明かしていませんでした。

その赤井が密会している相手ですから偽装死についてもこの女性には打ち明けている可能性も高そうです。

推理通り赤井に密会している女性がいるのであればこの女性は相当な情報通と考えていいはずです。

赤井は秀吉以外の家族にも自分が生きている事を伝えていません。

その中でこの女性と会うのはこの女性が赤井にとって有益な存在だからでしょう。

要するに相手は組織に関する情報を持っている。

だからこそ赤井は変装のできるこの女性と密かに会っていると考えられます。

この女性から情報を提供されている可能性が高い事に加え共に食事する位ですから当然赤井の敵ではありません。

また興味深い点としてこの女性の存在が完全にコナンにクローズとなっている事です。

コナン「写真持ってきたけど…何の話?」

蘭「い、いいの、コナン君は知らなくて!」

園子「大人の話だから」

コナン「?」

 コナンが会話に参加しようとしたものの制止されてしまっています。

このような会話が始まればコナンが心の中で突っ込みを入れる、あるいは会話に割って入り、自分(新一)の疑惑を晴らすというのがこの作品の王道パターンです。

その王道を行かなかったのはこの女性の存在をコナンに秘匿にする事に意味があるのだと思います。

 

◆若狭留美の可能性を検証

赤井が密会している女性がRUM候補の1人、若狭留美である可能性を探りたいと思います。

沖矢「世良さんの周りに変わった人とか見かけませんでしたか?そう、例えば…絶えず周囲を警戒し危険な相手なら瞬時に制圧する能力に長けた…「浅香」という名の…」 90巻

沖矢のこの言葉は浅香にある程度心当たりがあるからこそ出てくるものです。

若狭は浅香である可能性が高いと思います。

若狭=浅香である場合この沖矢の言葉から2人は繋がりがあると考える事ができます。

この考察が当たっているかは別にしてもRUM編で存在感を放っている女性と言えば若狭くらいです。

若狭は実は変装術を身に着けていて密かに工藤邸を訪問している可能性はないのでしょうか。

この答えになるのが92巻「白い手の女」。

有名人が起こした事件で犯人を撃退したという形で若狭の名前が報道されました。

彼女の名前に反応したのが黒田と脇田の2人。

この事から若狭は黒田と脇田のどちらか、あるいは両方に自分の名前のアナグラムに込めたメッセージを解読させる狙いがあった事が分かります。

ですが若狭が目的を遂行するためにはアナグラム以上に伝えやすいものがあります。

それが外見です。

自分がターゲットとしている人物に大きく反応してもらうにはアナグラムよりも外見がはるかに有効なはず。

若狭はアナグラムを使用している時点で変装術は持ち合わせていないと考えられます。

完璧な変装術こそ無いものの若狭がカツラを使用しひっそりと赤井の元を訪れるという可能性もゼロではありません。

ですがカツラの女性の存在が明かされたのは77巻、若狭の初登場が91巻ですから彼女に関する伏線を用意するには早過ぎる段階な気がします。

また作者が「カツラ」を出してきたのはこの女性が変装をして工藤邸を訪れているという事よりもベルモットなど変装が得意とされている人物以外にも変装のできる人物がいるという伏線と考えた方がいいのではないでしょうか。

若狭は変装術を持たないのでやはり赤井と密会しているのは彼女ではないと考えた方が妥当かと思います。

 

◆ボス=烏丸をリークしたのはこの女性なのか

コナンがボスの正体が烏丸蓮耶である事に辿り着いたのが95巻。

ですがこれはコナンの力で解明できたものではありませんでした。

当初赤井もコナンも17年前に羽田浩司が残したダイイングメッセージは「ASACA」と「RUM」の2つの単語に分けて推理していました。

ですが優作の言葉でコナンはダイイングメッセージの真なる意味に気付きます。

優作「FBIの彼と先程話したんだが…例の暗号…ある1つの名称だろうという結論に達したよ…」 95巻

この言葉から分かるのは赤井からもたらされた何らかの情報から烏丸の名称を導き出せたという事。

つまり赤井主導なんです。

その赤井ですが偽装死している以上大きな動きが取れないはずです。

その彼が何故ボスの正体を知る事ができたのか。

やはり赤井にボス=烏丸と伝えた人物がいるからと推測できます。

つまり赤井にはコナンに秘密にしている情報網がある事になります。

ここで赤井が密会している女性、そして赤井にボスの正体をリークした人物の情報を整理してみましょう。

赤井の密会している女性        

・赤井と食事をする程親密な間柄

・相当な情報通

・コナンに存在がクローズされている

ボス=烏丸とリークした人物

・赤井と連絡の取れる関係

・組織に関する情報を持っている

・コナンに存在がクローズされている

このように赤井が密会している女性と赤井にボスの正体をリークした者の人物像が合致しているんです。

当然ここから赤井と密会している女性とボスの正体を彼にリークした者が同一人物であるという可能性が浮上する事になります。

若狭は浅香の可能性が高い人物。

赤井が浅香に心当たりがある事や若狭のアナグラムに烏丸が確認できる事から私は赤井にボスの正体をリークしたのは若狭ではないかと考えてきました。

そして「堆黒盆 98巻」では赤井はメアリーの少女化の情報を手に入れている事が明かされました。

若狭はこれまでの描写からメアリーと繋がっている可能性の高い人物です。

息子である赤井と繋がりがあっても不思議ではありません。

ですが赤井は先述の90巻の台詞から若狭がコナンの通う学校の副担任になっている事をこの時点では把握していません。

浅香=若狭で赤井と繋がっているのなら若狭は自分の現在の立場を伝えていてもいいのではないでしょうか。

浅香が世良の周辺に姿を現すという赤井の推測は若狭が自分と繋がっているというよりもメアリーと世良が若狭と繋がっている事を暗示していると捉えるべきかもしれません。

▼若狭はメアリーと同じくMI6ではないかという記事はこちら

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つまり赤井と若狭には繋がりがない。

この2人が繋がっているという可能性はまだ否定できません。

ですが若狭の登場するずっと前から密かに存在が描写されていた変装の得意な女性。

赤井と繋がっているのは若狭でなく彼女でありボスの正体を伝えたという可能性は十分考えられそうです。

 

◆赤井は偽優作の正体を知っていた?

「偽優作のTVで推理ショー」に登場した優作に変装した人物はベルモットのように演出されていましたが偽優作の正体が彼女とすると矛盾だらけです。

▼偽優作の正体に関する記事はこちら

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偽優作は女性らしさが強調されていたので優作に成りすました人物は変装の得意な女性の可能性が高いと思います。

必然的に赤井と密会している女性の可能性が高まります。

そうなると赤井と偽優作が連携しているのならこの偽物が工藤邸に姿を現す事を赤井が事前に知っている展開があってもおかしくないわけです。

優作「敵をだますにはまず味方からと言うじゃないか!」

この言葉、実は赤井と偽優作がタッグを組んだ上での行動である事の伏線と取れなくもない気がします。

要するに赤井が工藤夫妻やFBIをだましているという展開ですね。

ですがもっと追求するならそもそも組織という強大な敵を相手に食あたりの演技で対抗するというのも腑に落ちないのが正直な感想です。

作中屈指の頭脳を誇る優作の対組織計画とすると不可思議には感じます。

私の中で一番納得のいく展開というのが偽優作は工藤夫妻、赤井と連携し、全員でコナンをだましていたパターンです。

これなら組織を欺く作戦として奇妙と言える食あたりの演技や偽優作を簡単に自宅に招く事も「偽優作が仲間だから」という一言で解決できます。

また偽優作はコナンに正体がキッドと思い込ませることに成功しています。

コナンとキッドの関係性をよく知っている有希子と偽優作が連携しているとすればこれも合点がいきます。

偽優作は有希子から変装術を学んだのかもしれません。

その一方偽優作が工藤夫妻の仲間と考えるのが難しい側面があるのもまた事実。

仮に工藤夫妻がこの偽優作を仲間として迎え入れているのならコナンの正体を内緒で打ち明けている事になります。

コナンは赤井にさえ自分の正体を伝えていません。

そんな中で「コナンの知らない人物」にコナンの正体を伝えるのは作品上有り得ないと言えそうです。

ですがRUM編の複雑さ、及びコナンに存在が伏せられた謎の人物がいる事を踏まえると読者の想定外の展開としてアリなのかもしれないとも思います。

ただし工藤夫妻側からコナンの正体を打ち明ける事は無いはずです。

偽優作がコナンの正体を突き止め、加えて組織の情報を渡してきた。

工藤夫妻側もこの相手なら協力者として問題がないと判断したという流れかもしれません。

コナンには内緒で工藤夫妻や赤井が謎の人物と水面下で大きな動きに出ている可能性もあります。

「偽優作のTVで推理ショー」は私の中でとにかく謎が多いので今後も考察していきたいエピソードです。

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脇田はRUMではない ~伏線のまとめ~ 

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RUM候補の中でRUM最有力とされている脇田兼則。

ですが私は彼がRUMである可能性は全くないと考えています。

脇田がRUMではないという記事は過去にも綴りましたが話が進んだ事に加え何度も原作を読み直す中でやはり脇田はRUMではないと取れる見落としていた伏線を複数新たに発見する事ができました。

ここでは脇田RUM説を否定する伏線の数々をまとめて綴ります。

中には伏線かミスリードか自分の中でも判定が微妙というものも敢えて記載しています(笑)。

恐らく随時更新。

 

◆脇田は変装している

彼は足腰を曲げて身長を低く見せているだけで実際は足腰に何の問題もない描写が確認できます。

彼が足腰をピンと伸ばすのは決まって身長がどの程度あるのか読者が分からないタイミングです。(具体例:そのコマに脇田しかいない、他の登場人物は座っている等)

作者が脇田の身長を小柄に演出しているのは確実です。

彼は実際はかなり長身の人物でしょう。

身長をごまかすのだから当然顔も本物ではありません。

脇田をRUMと仮定すると小五郎やコナンの前で眼帯を外そうとした行為は自分がRUMである事にどのように反応するかを観察する為のはずです。

つまり彼は自分がRUMである事を隠すつもりは全くないのです。

当然変装もしていない事になります。

ですが彼は変装を施している事が確実な為脇田をRUMとすると矛盾が生じます。

 

◆眼帯が右目にあると勘違いした

彼は初登場時自分の眼帯が左目でなく右目にあると勘違いしているコマがあります。

RUMは灰原が組織にいた頃から隻眼の噂が定着していた事から隻眼の生活はそれなりに長いはず。自分のどちらの目が見えないか忘れる事は無いでしょう。

またこのコマは脇田が江戸っ子口調が使用しなかった唯一のシーンである為確実に伏線と言えます。

脇田が小五郎の前で眼帯を外そうとしたのは過去に2回あります。

それぞれの台詞が以下の通り

「見てみるかい?」 92巻 

▲脇田が江戸っ子口調を唯一封印したコマ。眼帯が右目にあると勘違いしている

「見てみやす?」 97巻 

▲通常の江戸っ子口調。眼帯が左だと分かっている

 本来の脇田は両目が見え、かつ江戸っ子口調ではない人物だという伏線になっていると思います。

同時に今の彼は本来の姿でなくやはり変装している状態と捉える事の出来る場面とも言えます。

 

◆「駄馬」発言

灰原「ラム…?」

コナン「酒の名前だよ!よく海賊とかが飲んでる…」 86巻

脇田「パイレーツスピリットなんて駄馬に…大金をぶっ込むなんてよォ!」 92巻

初登場の「となりの江戸前推理ショー」でラムを連想させる名前の馬を駄馬と表現しています。

彼はRUMではなくRUMを追う立場という意味が込められた台詞かもしれません。

 

◆脇田とゾンビ

初登場回で「ゾンビが囲む別荘 88巻」の話題が出ていました。

また脇田のメイン回である「屋根裏密室事件」は事件の内容がゾンビ事件と非常に似通っています。

蘭の台詞からもそれは明らかです。

「お父さんはダメよ!尿酸値とコレステロールがヤバぎみなんだから…」

「間食はダメよ!お医者さんに内臓脂肪が付き過ぎって言われてるんだから!」

 上が脇田初登場、下がゾンビ事件のものです。

蘭が小五郎の健康問題に触れる事は珍しい為この台詞は偶然ではなく意図的に似せているはず。

作者の中には脇田とゾンビを結び付ける狙いがあるはずです。

ゾンビはラムベースのカクテルの事。

脇田はラムではなくその影武者などという可能性があるのかと思います。

 

ハイボール

いろは寿司の客がハイボールを注文しています。

脇田が組織を割る人物という示唆かもしれません。

 

◆サビ抜き

RUMの名が初登場した際「4つの紅茶のうち3つはお酢入り。その中からお酢の入っていないものを当てる」というクイズがありました。

このクイズはRUM編におけるヒントになっているはずです。

お酢と紅茶を混ぜるのは刃物の黒サビ加工の一般的な技法。

そしてRUM候補は3人とも日本刀を絡めて登場しています。

よってサビ=組織と解釈できます。

脇田は初登場回で脇田本人、コナン、客の口からサビ抜きのワードが強調されていました。

脇田はサビではない、つまり組織の一員ではないという事が表されています。

 

◆血を消すトリック

初登場のトリックは犯人が自分の袖口に付着した被害者の血を消すというもの。

ラム酒の別名はネルソンの血。

これは脇田がRUM(ネルソンの血)を消し去る立場という示唆です。

 

◆リンゴをむく

スリ被害者「リンゴをむいてたら手が滑って…」 

スリの被害者が包丁で怪我をした理由ですが料理をしている時などでいいはず。

わざわざリンゴに限定しているのが引っ掛かります。

これは脇田はリンゴ、つまりベルモットの素性を暴く立場という可能性も。

彼はベルモットと何らかの因縁があり対峙しているのかもしれません。

 

◆新たな仲間

コナンの(加わって…消す?)

脇田がコナン達の新たな仲間として加わる伏線。

 

◆安室透との共通点

脇田はNOCである安室との共通点が多い人物でもあります。

両者を似せて描いているのはこの2人が同じく組織をせん滅する立場という可能性があります。

 

■眠りの小五郎

脇田が眠りの小五郎を目の当たりにした時のリアクションがNOCである安室とよく似ています。

またテーブルの下にコナンが潜り込み、推理ショーが始まる点も同じです。

 

■差し入れ

脇田は寿司を手土産に探偵事務所を訪れています。

これはサンドイッチを手土産に探偵事務所を訪れ情報収集している安室を彷彿とさせます。

また安室だけでなく過去にNOCであった赤井(沖矢)も料理のお裾分けという形で灰原の元を訪れています。

3人とも似通った立場という伏線になっているのかも。

 

◆コナンの評価

「長野廃教会事件 97巻」の冒頭で脇田も安室もコナンから同類のような評価をされています。

(安室に対し)(暇なのか?公安…)

(脇田に対し)(自由だなこの人も…)

この2人が似かよった立場(NOCやそれに近いもの)である事の示唆かもしれません。またエピソードの中盤では脇田と安室を落ち着かせようとする小五郎を見たコナンの心中が次の通り。

なんか水戸黄門染みてきたな…

つまり脇田と安室は助さん格さんであって同じような存在と受け止めている事になります。

またエピソードの最後では上原も脇田と安室を引き連れた小五郎を(すごい…黄門様みたい…)と評しています。

脇田と安室が組織をせん滅する同じ立場である事を強調する狙いがあったのかもしれません。

 

◆後ろ手に組んだ手

安室が諸伏と対面した際安室は手を後ろに組んでいました。

これは警察官の正しい立ち姿です。

これにより警察官として密かに親友の兄に敬意を表していると考えられます。

そしてこの時脇田も安室と同様のポーズを取っています。

彼は常に腕を前で組むクセ(設定)がある人物なのでこの描写は意図的なはず。

脇田の素性が警察官やそれに近いもの、または安室と裏で手を組んでいる可能性を表しているのかもしれません。

 

◆小五郎の台詞

「何かこーいうのって得意なんだよ!引いちゃならねぇハズレだけは割とピンと来るっいうか…」

脇田と旅行中の小五郎の台詞です。

脇田がハズレ、つまり小五郎にとって脅威に値しない人物という暗示かもしれません。

 

◆犯人に事件を起こさないよう密かに牽制

記事準備中。

 

◆ババ抜き

 脇田のメイン回「長野廃教会事件」「屋根裏密室事件」両方にババ抜きが登場しています。

正確には長野の事件では長野行きの列車の中で脇田はコナン、小五郎、安室の4人でババ抜きをしました。

屋根裏の事件では被害者の名前が馬場貫康(ばばぬきやす)でした。

ババとはラム酒を使ったお菓子の事です。

よってババ抜き=ラム酒抜きという意味に置き換える事が出来る為、脇田がRUMである事を否定している材料になっています。

 

◆バターサンド

「屋根裏密室事件」で小五郎はバターサンドで食あたりを起こしていました。

バターサンドは食あたりのアイテムとして一般的ではありません。

そこで作品をよく見るとこの時彼が食べたバターサンドはクリームだけが挟まったものだと分かります。

通常バターサンドはラム酒漬けのレーズンが挟まっています。

つまり小五郎が食べたのはラム酒抜き。

ここでも脇田がRUMではないと暗示しています。

 

◆めばちマグロ

脇田「そいつめばちマグロ!今が旬でさぁ!!」

脇田が差し入れした寿司の中にあっためばちマグロは目がぱっちりしている事からその名がついたもの。

脇田は左目に眼帯をしていますが実は両目が見えるという伏線の可能性があります。

RUMの絶対条件は隻眼。

両目が見えるのなら当然彼の正体はRUMではありません。

 

◆酷似した2つの扉絵

脇田初登場の92巻「江戸っ子探偵!?」の扉絵と瓜二つのものがあります。

それが63巻「回る凶器」 の扉絵です。

「回る凶器」は回転寿司屋で発生した事件でしたが扉絵では寿司が寿司下駄にのっています。

「江戸っ子なら(回転寿司でなく)寿司はいい店で」という台詞や腕を負傷した職人は脇田を連想させます。

RUM編は非常に早い段階でその構想が練られていたとされています。

またこのエピソードの次の事件「犯人は元太の父ちゃん 63巻」は明らかにRUM候補3人を意識している為「回る凶器」の段階で作者は江戸っ子口調の寿司職人、脇田兼則を完成させていた事が分かります。

その「回る凶器」の中で歩美はコナンの為にイカをたくさん注文しています。

イカは漢字で書くと烏賊。

イカが烏を海に引きずり込んだという伝説からこの漢字が宛てられました。

つまりイカは烏の宿敵。

ずっと後の92巻の酷似した扉絵で登場する脇田が烏丸の宿敵である事の示唆と考えています。

 

 

読者の間でRUMが脇田一択状態になってからも脇田がRUMである事を否定する細かな伏線が張られています。

脇田の正体がRUMなら細かなものは全てミスリードという事になりますが脇田=RUMが定着している中で脇田≠RUMのミスリードを仕掛けるなら大胆な方が読者をいい意味で困惑させる事ができるはず。

脇田≠RUMの描写が非常に細かいのはやはりミスリードではなく伏線だからと捉えるべきです。

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黒田兵衛は若返っている?

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黒田兵衛はコナンの推理力を高く評価しています。

それどころかその能力を完全に信頼しきっていると取れる描写があります。

コナンの推理力を理解しているという事は若返りに気付いていると考える方が自然です。

基本的に若返りに辿り着けるのは若返りを目の当たりにした人物だけ。

では黒田は誰の若返りを目の当たりにしたのでしょうか。

私は黒田本人が若返っているのではないかと考えています。

正確には若返っているのは黒田兵衛の影武者の方です。 

◆黒田の影武者はコナンの幼児化に気付いている

黒田はコナンの幼児化の現象に気付いていると考えられます。

その根拠となるのが「ブログ女優の密室事件 87巻」の次の台詞。

高木「け、警部!コナン君の指示通りにしろと…か、管理官が…電話で…」 87巻

 現場にはベテランの目暮警部もいましたが黒田は彼らよりもコナンの能力が事件解決に必要と考えているんです。

また事件解決後コナンにこんな言葉をかけています。

黒田「君なら事件解決の手助けをしてくれると信じていたよ…」

 黒田はコナンの能力を信じきっているのが分かります。

次に「標的は警視庁交通部 95巻~96巻」。

黒田はコナンの姿を視界に捉えただけで安室に連絡を入れています。

安室「言われた通り僕が提供できる情報は全てあの少年に伝えました…」

この言葉から黒田が安室に指示したのはコナンへの情報提供と分かります。

普通事件の情報の全てを小学生に渡したりしません。

またコナンが安室の元を訪れる前に連絡を入れたのはコナンが事件解決の為に行動を起こすのを見越していたからです。

これもコナンがいわゆる「普通の子供」ではない事を黒田が理解しているからと言えます。

やはり彼はコナンの幼児化に気付いているとみていいはずです。

 

黒田はコナンへの関心が高い時と関心を示さない時との差が顕著な人物。

コナンへの関心の差が見られるのは黒田は1人ではないからです。

黒田は入院中に外見が大きく変貌した事から入れ替わりが考えられる等謎に包まれた人物です。

一応便宜上コナンに高い関心を示す、つまりコナンの若返りに気付いている方を黒田の影武者とします。

この黒田の影武者はコナンの幼児化に気付いている事と灰原と対面しながら彼女から組織の一員と判断されていない事から組織の者ではないと考える事ができます。

 

◆若返りの伏線

幼児化に気付く為には若返りの現象を目の当たりにしなければ基本的には無理と言えます。

赤井(この目で見るまでは…とても信じられんがな…) 98巻

 赤井は何かしらのルートから母メアリーの少女化の情報を仕入れています。

コナン、灰原、ベルモットの若返りの事実に辿り着いている赤井でさえ母の少女化の現象は耳にしただけでは信じる事ができない。

やはり作中には若返りの現象は聞いただけでは辿り着けないという定義があるようです。

黒田の影武者はコナンの幼児化に気付いていますが彼の場合、目の当たりにした若返りの実例は黒田の影武者本人の可能性があると思います。

 

私は黒田が関わったある2つの事件に注目しています。

それが「ブログ女優の密室事件 87巻」と「標的は警視庁交通部 95巻~96巻」。

この2つの事件の黒田はコナンへの関心が極めて高い、つまりコナンの幼児化に気付いている事からこれらの事件の黒田は黒田の影武者と言えます。

実は黒田の影武者が関わった2つの事件はどちらも年齢が絡めて描かれたエピソードなんです。

「ブログ女優の密室事件」はある女優が年齢をサバ読んでいる事を被害者が知りその事実を暗号にしてブログにUPした結果発生した事件でした。

また「標的は警視庁交通部」のシリーズ1話目のタイトルは「同い年なのに…」。

苗子が同い年の千葉刑事から「中学生にしか見えない」と指摘され、それを嘆いた彼女の胸の内がタイトルに使用されています。

凶悪な連続殺人事件のシリーズ1話目のタイトルとしては違和感を覚えます。

また事件の内容はタイトルとは無関係です。

念のため1巻から現在まで(現在100巻収録エピソードも本誌掲載済み)のタイトルを全て振り返ったんですが連続殺人の幕開けにこのようにタイトルと内容がミスマッチなものが使用されたのはこの話だけでした。

そもそもこの「同い年なのに…」のようにタイトルとエピソードが一致しない事そのものがほぼありません。

挙げられるものの一つがボス判明回の「ホラ 95巻」とかその程度です。

全タイトルをチェックして見るとやはり「同い年なのに…」というタイトルは伏線の可能性が高そう。

黒田兵衛と年齢には何か深い繋がりがありそうです。

幼児化の現象に気付いている黒田の影武者が年齢を絡めて登場するのは彼自身が若返っている伏線なのではないでしょうか。

 

黒田が若返っていると考えらえる伏線は実は他にもあるのですがそれは私の複数の考察が的中していれば辻褄が合うという話なんですよね。

私の考察は時折ご指摘いただきますが相当風変りなのでその風変わりな考察が当たっている事を前提に黒田の影武者の若返りについて記述するのも読者の方が混乱するだけのような気がするので今回は割愛する事にしました(笑)。

 

◆既出のキャラクターから若返りを検証

黒田の影武者がコナンの幼児化に気付けたのは彼自身が若返っている可能性が高いというのが私の推理です。

ですが彼本人が若返っていなくてもコナン以外の若返りの実例を目の当たりにしている可能性は無いとは言えません。

作中で若返りや不老が明らかになっているのはコナン以外に灰原、ベルモット、メアリーがいます。

黒田の影武者が灰原、ベルモット、メアリーの若返りの現象を知っている可能性について検証したいと思います。

まずは灰原。

この黒田の影武者は灰原と面識がありますが彼女に全く反応していません。

灰原の幼児化には気付いていないと言えます。

続いてメアリー。

メアリー「それより荷造りをしろ!根城を変える…」 90巻

彼女は組織が自分達に迫る危険性を感じるとすぐに逃げるという行動を取りました。

黒田の影武者は影武者とは言え権力のある立場の人物。

メアリーが黒田の影武者と水面下で繋がっている可能性は否定できませんが黒田ほどの大物と連携できていれば彼女はここまで慎重に行動しなくてもいい気がします

よって黒田の影武者の知る若返りの実例がメアリーという可能性は現時点では低いと言えそう。

ではベルモットはどうでしょうか。

黒田の影武者は長年に渡りベルモットと何らかの繋がりがあり彼女の容姿が全く変わらない様子を時間をかけて見てきたのかもしれません。

この可能性は残ります。

ですが次の項目の通り作中で若返りが明言されているコナン達以外にも若返っている人物がいる可能性が高いんです。

 

◆謎に包まれた秀吉の情報網

羽田秀吉は初登場時からコナンの幼児化に気付いていると考えられます。

つまり秀吉はコナン以外の人物の若返りを目の当たりにしているはず。

ですが彼は母親であるメアリーの若返りに気付いていません。

また彼は灰原と面識がありますが彼女に関心を持っていません。

野志保の幼児化には気付いていない事が分かります。

ではベルモットはどうでしょうか。

赤井がコナン達の幼児化の現象に辿り着いた背景にはベルモットの存在があります。

ベルモットがジョディの両親を殺害した際現場に残された指紋により彼女の不老の秘密をFBIが握ることになりました。

つまりベルモットの不老はFBIが握る完全な機密事項です。

いくら弟が優秀な頭脳の持ち主と言えど赤井がFBIのトップシークレットの提供を行うはずはありません。

秀吉がベルモットの不老からコナンの幼児化に辿り着いたとは考えにくいでしょう。

よって秀吉の目の当たりにした若返りの現象はまだ作中に登場していない人物、あるいは既出のキャラクターで若返りが明言されていない人物。

このどちらかの可能性が高いと言えます。

そして黒田の影武者は若返っている可能性が高い人物。

秀吉の知る若返りの実例は黒田の影武者なのかもしれません。

この2人の直接的な接点というのは原作上確認できませんがもし秀吉が黒田の影武者の若返りに気付いてるのなら2人は連携していると考える事もできます。

 

黒田の影武者は影武者を務めている以上変装が得意です。

喉元に変声機のようなアイテムは確認できませんから声色も操れる人物という事になります。

黒田と言えば50歳とは思えない白髪と貫禄の持ち主。

ですが変装が得意な人物なら20代に若返っていたとしてもこの貫禄ある外見と低音も難なくクリアできます。

 

◆29歳の男性という設定か

ここまで黒田の影武者の若返りの可能性について綴りました。

私は彼は29歳という設定で生活しているのではないかと考えています。

というのも黒田の影武者の登場した「ブログ女優の密室事件」と「標的は警視庁交通部」の2つの事件は先述の通りどちらも年齢に絡めた話であり同時にどちらも29歳の人物が登場しているからです。

 

「ブログ女優の密室事件」の犯人の北見は24歳という設定でしたが実年齢は29歳でした。

また「標的は警視庁交通部」は黒田と安室が上司と部下の間柄である事が判明した事件。

安室の年齢は29歳です。

どちらの事件も29歳の人物が大きくクローズアップされています。

そして「標的は警視庁交通部」の1話目のタイトルが「同い年なのに…」。

これらの事を踏まえると黒田の影武者は安室と同い年の29歳まで若返っている可能性があると思います。

正確には29歳という設定で生活しているのかなと。

29歳と言えば年齢不詳のベルモットもクリスとして女優活動をする際に用いている年齢。

この事からもこの年齢はありえそうです。

また若返った上で29歳という設定なら実年齢はかなり上のはず。

そして黒田兵衛と言えば読者の間で正体が赤井務武なのではないかとされる人物。

赤井家長男の秀一が32歳なので諸々の考察が当たっていれば黒田の影武者の正体が務武という可能性もあり得ます。

現在は記念すべき100巻掲載となるエピソードの最中です。

29歳の新たな男性キャラクターが登場する事も有り得るのかなと思います。

 ▼考察動画はこちら

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優作に変装したのは梓!協力者は脇田か

 

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結論から先に述べます。今回は完全なミスリードの話です。

優作に変装したキッドは偽物でその正体は優作に変装したキッドに成りすましたベルモットだったという非常にややこしいオチになっていますがこれは完全なミスリード

優作に変装したキッドに成りすましたこの人物はベルモットではありません。

記念すべき100巻最初のエピソードにふさわしい伏線だらけの事件でした。

偽優作のTVで推理ショー

優作が自宅から生放送で事件を解決する予定だったもの食あたりでダウン。

妻の有希子が優作に変装しコナンが変声機で手助けすることでやり過ごす予定だったもののその有希子まで同じく食あたりで戦力外。

そんな中優作に変装をしたキッドが工藤邸を訪問。

キッドの協力で事件は解決、生放送も無事に終了。

しかしその直後本物の怪盗キッドが渋谷に出現しコナンは優作に変装していたのはベルモットと気付き大慌て。

ですが食あたりは自分たちの食事に異物を持った相手を油断させる為の演技で工藤夫妻は健康に全く問題はなし。

これは組織を騙すため優作がFBIも交えて企てた大掛かりな作戦だった…。

 

 偽優作の正体はベルモットだけど彼女を上手く騙した優作の立てた作戦は見事だったという流れ。

ですがよく見ると工藤邸を訪れたのはベルモットではありません。

コナンが偽優作の正体がベルモットだと感づいた直後に「ラムから頼まれたヤボ用」を済ませジンとウォッカと合流するベルモットの姿が確認できます。

ですが彼女はこの「ヤボ用」が工藤邸への侵入だとは一言も言っていません。

また煽り文も偽優作の正体がベルモットとは書いていません。

ベルモットの言う「ラムから頼まれたヤボ用」は工藤邸訪問という作者によるミスリードです。

今回はその根拠とこの偽優作が何者なのかを綴ります。

 

◆キッドを否定する数々の伏線

まず偽優作がキッドの変装ではないと推理する事のできる伏線について。

これは作中にいくつも見られましたね。

偽優作「何か恩返ししようと跡をつけてたら…偶然薬局でお前らの会話を聞いたんだよ…」

 コナンと有希子の会話を薬局で聞いていたのはキャスケットを被った人物。

キッドらしさを感じさせないアイテムです。

偽優作の「了解!」の時の意味深な笑みと背景の描き方も読者にはキッドの偽物を疑わせる材料です。

キッドの表情やモノローグが全くないのも大きなポイントでした。

唯一描かれたのがコナンからキッドと指摘された時。

これはコナン目線の正解でしかありません。

何より分かりやすいのがキッドの能力の低さです。

コナン「何か気づかねぇか?」

偽優作「ん?」

コナン「オメー、前にこーいう仕掛けっポイの解くのは得意とか言ってなかったか?」

この人物は現場の画像からほとんど情報を読み取れていませんでした。

結果コナンからはこんな指摘も(笑)。

コナン「オメー腕…落ちたんじゃね?」

偽優作の正体がキッドではないと考えられるシーンばかりでしたね。

 

ベルモットを否定する要素

偽優作はキッドではなかった。

その事実判明後ベルモットが登場した事で読者の中には偽優作=ベルモットという図式が誕生します。

ですが偽優作をベルモットとすると矛盾だらけと言えます。

 

1・偽優作=ベルモットならコナンを危険に晒すだけ

そもそもラムが工藤夫妻に目をつけていたのならこの2人に薬品を盛る意図が不明です。

「薬品に気付かずダウンした工藤夫妻は間抜けな人物だからノーマークにしようとラムが考えている」で話が通るとは到底思えません。

また工藤邸侵入がラムとベルモットの計画とするとおかしな事だらけです。

 

とりあえず工藤夫妻に毒を混入したのはベルモットと仮定します。

彼女は毒を盛った結果工藤夫妻がダウンした事実をラムに伝えるはずです。

この日の出来事をラムに伝えずに済むのであればそもそも毒を盛る必要がありませんからね。

工藤邸侵入がラムの命なら優作が生放送中に事件を解決した話はラムの耳にも届くでしょう。

生中継も直に見ていたかもしれません。

ですが毒を盛られた相手である優作が倒れているのだからTVに出演している優作はベルモットだとラムは判断します。

推理力がそれほど高いとは言えないベルモット(偽優作)が生中継でズバズバと事件を解決していく様子を見れば彼女に推理の手伝いをしている人物がいる事にラムは気付くはずです。

つまり偽優作=ベルモットとすると彼女はTVを通して「工藤邸には優作以外にも優れた推理力を持つ人物がいるの。そして私はその人物と繋がっているわ」とラムに伝えてい事になるんです。

ベルモットはコナンを宝物と考えていますから偽優作=ベルモットとすると彼女は自分の宝物を危険に晒す道を選択しているわけです。

コナンを大切に思っているベルモットがこんな行動に出るはずがありません。

同時に彼女本人にもラムから疑いがかかる行為です。

偽優作=ベルモットとするとこの行動はリスクしかありません。

ラムが工藤夫妻に目をつけているのが事実にしても取る行動は工藤夫妻の力量の観察か抹殺かといったところのはず。

食あたりにさせて動きを一時的に封じた所でラムが得るものなんて高が知れています。

薬品を混入させた人物は工藤夫妻をダウンさせコナンを誘き出す事、つまり江戸川コナンの正体を突き止める事が目的なんです。

 

 

2・偽優作の不可思議な言動

工藤邸を訪れた偽優作は首元にチョーカーなどを身に着けていない為変声機無しで声を自在に操れる変装の達人です。

キッド以外にこの変装術を持っている事が明かされているのは現時点でベルモットだけ。

必然的に変装をしているのは彼女と考えてしまいがちですが正体がベルモットとするとどうにも納得のできない描写が複数確認できます。

偽優作「うわっ!結構えぐいな…」

遺体の写真を見た時の反応です。

ベルモットと言えば組織の古参メンバーであり殺人も犯しています。

何度も遺体を見慣れている人物の反応とすると不自然です。

またこの偽優作の特徴として非常に女性らしい点が挙げられます。

偽優作「ん?」「どぞ!」「了解です!」「あ、はい…」 

些細ではありますが台詞の随所に女性らしさが滲み出ていました。

またトリックの内容には気付けなかったにも関わらず被害者の髪型と床に落ちていたヘアクリップに目が行く点も女性特有のものを感じさせます。

そして偽優作は被害者の台所のフライパンの色に注目していましたがベルモットが料理をするのは想像出来ません。

そして生放送の中継スタート直後の椅子の座り方が女性らしいのもポイントでしたね。

偽優作=ベルモットとすると所作があまりにも女性らし過ぎるんです。

 

また偽優作の表情もベルモットのものではありません。

シリーズ2話目の最後、目の前のレポーターが犯人と分かると目を丸くし相当驚いています。

また3話目の冒頭で犯人を名指しするシーンも頬に汗をかいて余裕のない様子が窺えます。

ベルモットはコナンの正体を知っていますし彼を信頼し宝物として大切に思っています。

彼女ならコナンの導き出した答えが例え想定外であっても冷静さを保てるはずです。

よってこの表情はベルモットのものではありません。

そして偽優作=ベルモットを否定する大きな伏線となっているのが偽優作が犯人の夢川に向けたこの台詞です。

「あなたが夢川さんですか!お美しい!!」

若い女性は日に日に美しくなられるので…」

ベルモットは不老の状態。それは組織の目的と関係があるはず。

また彼女は組織の一員でありながら組織の壊滅を目論んでいる一面も持ち合わせています。

彼女はかつて若い女性ばかりを狙う犯罪者に変装していた事がありました。

これはベルモットが自分の永遠の若さというものを心の中では嘆いているという現れでしょう。

つまりベルモットは若さと美しさを同列に考えていない人物です。

不老に苦しんでいる彼女から若さを称賛する言葉が出てくるはずがありません。

ベルモットはこんな台詞を言わない女性なんです。

 

3・組織と合流後の不可解な発言

ジンとウォッカと合流後、ベルモットは到着が遅れた理由を「ラムからのヤボ用」と語っています。

ですがこれが工藤邸への侵入を指しているとするとおかしな点ばかりです。

ベルモット「今後、組織の脅威になりそうな人物が…なぜか日本に留まっていたから…その腹の内を探りにね…」

この「今後組織の驚異になりそうな人物」が優作である場合ラムは工藤新一生存の可能性を感じ、工藤夫妻が息子の存在を隠蔽している点を危惧している事になります。

ですが新一生存の情報をRUMは一切掴んでいません。

「工藤新一生存情報は不確かだが工藤夫妻は危険人物だから組織を動かそう」というのがラムの考えとすればそれはもうせっかちではなくただの無計画としか言いようがありません。新一生存情報の裏を取るのが先のはずです。

また現時点で組織サイドが優作を驚異とみなす伏線はどこにもありません。

 ベルモット視点では工藤夫妻が日本に留まっている理由は息子を守るためだと察しがつくはずです。

「なぜか日本に留まっていた」と発言したのは彼女が探りを入れて入れていた相手の行動の意図を正確に読み取れていないから。つまりこの日彼女が探った相手は工藤夫妻ではありません。

そして次の台詞もポイント。

ウォッカ「で?どうだったんですかい?そいつ…」

ベルモット「拍子抜けもいい所…あれならいつでも殺せるわ…」

 このジャッジは相手の言動を目の当たりにしていないと出てきません。

例えこの日工藤邸を訪れたのがベルモットだとしても偽優作は工藤夫妻と面会をしていないのでこのジャッジは不適切と言えます。

また工藤夫妻は食事に異物を混入されていますがこれがベルモットの仕業なら当日工藤夫妻が倒れていればそれはまさに彼女の計画通り。

それを拍子抜けと語るのは実に不可解です。

ジン「殺してねぇのかよ…」

ベルモット「ええ…今日の所は…でも必要とあらば…何時でも…」

こう語るベルモットのコマは背景が真っ白でした。

この背景に工藤夫妻を描いた方が読者は緊張感をもって作品を読むことができます。

それをしなかったのは彼女が探りを入れた相手が工藤夫妻ではないからです。

工藤邸を訪れていたのなら優作のジャケットを着ている事で答え合わせをした方が賢明ですしね。

ジンとウォッカと合流後のベルモットの発言全てが自分は工藤邸にはいなかったと言っているようなものなんです。

 

4・混入された薬品が語る伏線

実は工藤夫妻の食事に盛られた薬品も偽優作がベルモットではないと判断できる材料になっています。

優作「料理の味が少し変だったから後で調べてみたら…ジスチグミン臭化物が料理に混入されていた事がわかったんだ…」

「ジスチグミン臭化物を摂取した時の症状は、食中毒のような…」

 優作はジスチグミン臭化物についてやたら詳しく語っています。

ジスチグミン臭化物は目の治療に使用される一般的な薬品です。

わざわざこの薬品名を出し細かな説明までしたのはこの薬品を混入した人物が目の治療を行っている(いた)とするヒントです。

RUMと言えば隻眼。目の薬は必要ありません。

ベルモットも目に問題があるという設定はありません。

つまりベルモット、RUM共にこの薬は使わない。

この薬品名を使用する事で工藤邸侵入に組織が関わっていない事を暗示しているんです。実に巧みな伏線ですね。

 

◆偽優作の正体は榎本梓

偽優作の正体はキッドでもなければベルモットでもない。

ではこの人物は一体誰なのでしょうか。

私は以前から喫茶ポアロのウェイトレスである榎本梓はコナン=新一を疑っている人物であり、同時に変装の達人であると考察してきました。

▼梓がコナン=新一を疑っているという記事はこちら 

私はこの日偽優作に扮したのは梓だと考えています。

この人物は推理力が高くありませんが梓とすると合点がいきます。

また偽優作が遺体の画像を「えぐい」と語っていましたが実は梓は殺人事件に一度も遭遇した事のないコナン界における奇跡的なキャラクターでもあります(笑)。

遺体を見慣れていない人物のリアクションの伏線とすると面白いですね。

偽優作がやたら女性らしかった点は梓を思わせますし調理道具に目が行くのも料理が得意な人物=梓の伏線だと思います。

また作中に意味なく登場したピンクのマイクも偽優作=梓の伏線です。

コナン「ああ…よくピンクのマイクでレポーターしてる…」

偽優作「(犯人のレポーターを)知ってる知ってる!ロケのレポーターが多くて真っ黒に日焼けしてる…背の低い新人アナだろ?トレードマークはピンクのマイク!」

ピンクは梓のイメージカラーです。

安室が主人公の『ゼロの日常』では安室が公安の協力者の女性の衣装の調達を風見に命じていると考えられる描写があります。

そして協力者の女性のイメージカラーがピンクであることも示唆されています。

この人物こそ梓の可能性が高いのです。

▼安室が梓を協力者とする伏線についてはこちら

強調されていたピンクのマイクがトリックや事件の動機に関係があるのならともかく結局物語に一切関係無く事件は解決しています。

ピンクのマイクはこの偽優作を演じた人物に関するヒントでしょう。

やはりイメージカラーがピンクの梓が濃厚なんです。

今後もし梓が優作に変装していたという答え合わせがあるとしたら彼女はコナンに足を踏んづけられていたので足を痛がる、庇うなどの描写が入るかもしれませんが連載再開がやや先になるのでその頃には治っているかもしれません(笑)。

 

■追記:「ロック」が伏線の可能性も

コナン「ダンジョン・ホームズ」っていうゲームのキャラの「ロック」だよ」「ロックと共に色々な謎を解くんだ!」

 今回の事件の発端になったゲームに登場するロックというキャラクターについての説明ですがこの台詞は私は不要だと感じました。

実際にキャラクター名は事件に何も関係ありませんでした。

ですがシリーズ1話目のサンデーの表紙には69巻のコナンが登場している事から「ロック」を強調する狙いがあると捉える事も出来そうです。

ロックは数字にすると609。

赤井が死亡を偽装したのがFile609です。

死亡したのが赤井に見せかけて実は別人の遺体だったというのが後に明かされます。

コナン史上最大級のスリ替えトリックが行われたのがFile609である事を踏まえるとこの偽優作もベルモットに見せかけて実は別人という展開のヒントとして作者は「ロック」という名前を使用してたのかもしれません。

◆薬品を混入したのは脇田か

工藤夫妻の食事に薬品を購入したのは脇田の可能性が高いと思います。

ジスチグミン臭化物は目の治療に使用されるもの。

そして脇田は眼帯のある左目とは逆の右目に視力の低下が見られます。

脇田が自分の右目の治療に使用している(あるいはつい最近まで使用していた)薬を混入したと考えるのが自然かと思います。

▼脇田の右目に関する考察はこちら

97巻で若狭が右目を抑えていた事から彼女も目の治療を行っている可能性はあります。

若狭が薬品を混入し、変装の得意な人物とタッグを組んで工藤邸に潜入した可能性はゼロではないかもしれません。

ですがこれはベルモットにも言える事ですが工藤夫妻に毒を盛る理由が見えてこないんですよね。脅威と感じた相手なら毒など盛らず様子を見た方が賢明なので。

また若狭はコナンの正体に気付いている人物です。

毒を持った人物はコナンの正体に迫る事が目的。

よって工藤邸侵入に若狭が絡んでいる可能性は低いかと思います。

黒田はサングラスをかけている事と時折描かれる右目の描写から隻眼は本物のはず。

隻眼の彼はジスチグミン臭化物は必要としていないので薬品混入はやはり黒田でもありません。

右目の視力低下の描写に加え消去法から述べても工藤夫妻の食事に薬品を混入したのは脇田の可能性が高いと言えそうです。

 

◆脇田と梓は親子か

 偽優作は榎本梓、薬物混入は脇田兼則というのが今回のエピソードから読み取った私の推理です。

両者は勤務している店が隣同士というだけで作中で一度も顔を合わせていません。

ですがあらゆる伏線から私は以前からこの2人は親子ではないかと考察し記事にしてきました。

今回の事件を通し、脇田と梓は繋がっているという可能性は私の中でまた高まった感じです。

▼脇田と梓が親子という記事はこちら

梓の推理力では単独行動は不可能。

脇田の協力があってこそ梓は動けたのだと思います。

 

◆偽優作の変装術は黒羽譲り

私の考察では脇田も梓も変装ができるのですが謎だった点としてこの2人はどこで変装術を学んだのかというのがありました。

ですがキッドと交流の深いコナンを騙せるあたりやはり黒羽盗一から変装術を学んだと考えた方が自然ですね。

だからと言ってコナンとキッドのやり取りまで真似できるのかという疑問が生じるかもしれませんがそれはこの偽優作がベルモットであっても同様の事が言えるでしょう。

 

ただし変装術を学んだのは脇田だけで梓は声こそ変えられるものの変装は脇田に任せているという事も考えられます。

 

ベルモットが探りを入れた人物は誰なのか

工藤邸に現れたのはベルモットではありません。

ではベルモットが「ラムに頼まれて」探りを入れていた相手は一体誰なのか。

素直に考えればRUM候補のうちの誰かでしょう。

「なぜか日本に留まっている」という発言からこの人物の本来の居場所は日本ではないと考えられます。

RUM候補は3人ともアメリカで起きた羽田事件と何かしら接点のあるメンバーなのでこの発言も合点がいきます。

「拍子抜け」「いつでも殺せる」と評した点から脇田と若狭のどちらかだと思います。

さすがに警察内でそれ相応の地位についている黒田をこのように低く評価はしないはずですから。

私としては脇田の事を指している可能性の方が高いような気がします。

ベルモットは90巻で浅香について調査をしたことがあります。(この時ベルモットが梓に変装したのは今後梓がベルモットに変装することになるという伏線だと考えています)

若狭について調べたのなら烏丸を含んだそのアナグラムに反応し余裕ではいられないのではないでしょうか。

一方脇田は一見ただの冴えない外見の寿司職人ですから「いつでも殺せる」という発言は全く意外性はありません(笑)。

 

◆実は勝利を掴めなかった工藤夫妻&FBI

工藤夫妻とFBIは工藤邸に乗り込んできたのがベルモットだと完全に信じ込んでいました。

ですが実際は工藤邸を訪れたのは梓です。

梓は灰原と面識がありますが灰原は彼女から組織の気配を感じていません。

工藤夫妻とFBIサイドは食あたりの演技で敵を欺いたと安堵していますがそもそも訪問者の梓は敵ではありません。

工藤夫妻が食あたりの演技をするという事も脇田や梓からすると予想通りだったんではないでしょうか。

有希子「最近誰かに監視されてるって優作に言ったら…逆に目立つ行動を取って相手の出方を見ようって…」

優作「そうしたら怪しげなイタリアンのチラシがポストに入っていて…」

脇田は(梓も加担したかも)敢えて疑わしい行動を取り工藤夫妻の警戒心を高め、その後怪しいとされる低レベルなチラシをポストに投函したのではないでしょうか。

これは警戒心から工藤夫妻が食事を口にしない事を見越した上での行動と考えられます。

脇田達はわざと疑われる手法を取った上で工藤邸に侵入したのだと思います。

自宅を訪問したのがベルモットだと騙せている時点で脇田の作戦に軍配が上がっている形です。

そうなると脇田は作中屈指の推理力を誇る優作を凌ぐレベルの頭脳の持ち主という可能性も。

以前少しだけ脇田兼則=赤井務武の可能性に触れましたがその可能性がまた高くなる要素の1つと考えられそうです。

 

◆RUMとラムは別人?

ベルモットの台詞ではRUMではなくラムの命令で動いていたとの事。

ジン「17年前にラムが抜かった仕事(ころし)なんざ…知った事か…」 90巻

作中ではコナンはラム、RUM両方を使っています。

最近はRUMばかりでしたが基本的にはこの使い分けには意味があると考えています。

ですがベルモット、ジン、そして元組織の灰原もラムを使用していますから組織内での正式な呼称はラムという可能性も。

また仮にその通りならRUMから安室に渡ったメールの文末がRUM表記である事が気掛かりです。

早くからRUMには影武者がいると囁かれていた上黒田も脇田も羽田事件の重要人物である若狭の情報を持っていながら交流のある安室に伝えていませんでした。

つまり安室はRUMに近いようでいて実はRUM候補3人の誰とも正確な連携が取れていない状態なんです。

本物はラムであり彼が連絡のやり取りをしているRUMは影武者という可能性もありえなくはないかもしれません。

もしこの表記が本物と偽物のヒントとしたら基本的に物語はRUM表記で進んでいるので私としてはこちらが本物という感じです。

かと言ってRUMと長い付き合いのはずのベルモットが会っているのが偽物とするのも腑に落ちません。

この辺りはもっと深く考察すべき点かと思います。

 

◆マリアちゃんの暗号を意識した物語の展開

気付いている読者がいるか分かりませんが実は最近のコナンは「マリアちゃんをさがせ! 95巻」を密かに意識した物語の展開となっています。

「マリアちゃんをさがせ!」はコナン達のクラスメイトである東尾マリアちゃんを探す為少年探偵団が彼女の自宅に残された暗号を解読しマリアちゃんを発見するエピソード。

このエピソード掲載時にボスの正体が烏丸である事が判明した事からこの時に使用された暗号はかなり重要な意味を持つと考えられます。

そしてこの話の中で「月と星と太陽の秘密 12巻」の話題が出た事などからこの2つのエピソードは関係性があると考えられます。

「マリアちゃんをさがせ」の暗号が示していたのは地下室。

「月と星と太陽の秘密」の暗号を解読するとその先は屋根裏部屋。

では最近のコナンというと次の通り。

「牧場監禁事件」は地下室に閉じ込められた話。

その次の「屋根裏密室事件」は屋根裏部屋で遺体を発見。

その次(今回)の「偽優作のTVで推理ショー」はダンジョン(地下)がテーマ。

「マリアちゃんをさがせ(地下室)」と「月と星と太陽の秘密(屋根裏部屋)」を意識して作られた事件が続いている事が分かります。

事件の起きた場所だけでなく事件内容も暗号を意識しているのですがこの事についてはまた詳しく別の記事にまとめたいと思います。

これを踏まえると次の事件は屋根裏部屋かこれに近いワードが登場するかもしれません。その点にも注目しています。

 暗号を意識した展開という時点で物語が大きく動いている気配を感じますね。

 

◆その他のまとめ

■赤井に正体を明かさないコナン

コナン(と、父さん⁉母さんも…何で⁉) 

コナンは赤井に自分の正体を明かしていないと取れる描写はこれまでもありましたが今回もやはりという感じ。コナンはこの言葉を口には出しませんでした。

 

■工藤夫妻と赤井率いるFBIが主導権を握る

赤井率いるFBIが久しぶりの登場。RUM編の大きな進展を予感させます。

今回は本来活躍すべき主人公が引き立て役のような形となってしまいました。

これは95巻でボスの正体が烏丸であることに辿り着いたのが優作と赤井であった事を思い起こさせます。

一応補足するとボスの正体に気付いたのがこの2人という可能性は低いと思います。

当初分けて考えていたASACAとRUMを1つにするという案だけではMURASACAなど全く別人の名前が浮上するにも関わらず烏丸と断言できたのはボスの正体が烏丸と知っている何者かのリークがあったと考えた方が自然なので。

つまり優作&赤井はコナンに内緒で何か大きな情報網を持つ人物と繋がっている可能性が否定できない状態。

記念すべき100巻で主人公の巻き返しに期待したいところ。

 

■コナン陣営VS組織に大きな展開が!?

優作「後は、備えるだけだ…組織(かれら)の…大きな…動きに…)

「後は備えるだけ」というのは極めて恐ろしい台詞。

優作は何をどのように備えるべきか先を見通せている状態。

敵がどのように攻め込むか予想ができているとも取れます。

もし完璧な予想を立てているのであればその情報はボス=烏丸をリークした人物からもたらされたのかもしれません。

またお茶会をした安室からという可能性もありそうです。

「長野廃教会事件 97巻」でコナンは安室にRUMについて質問しています。

この事からお茶会ではRUMに関する情報は共有されなかったと考えていましたが今回そのお茶会の参加者である工藤夫妻と赤井がコナンに内緒で作戦を決行した事を踏まえるとお茶会で安室がRUMに関する情報を工藤夫妻と赤井に渡し、コナンには秘密にしてあるという可能性も出てきました。

とは言え「大きな動き」という言葉は読者に緊張感を与える狙いがあるだけと捉える事は可能です。

またこの記事で記している通り工藤邸を訪れたのはベルモットではありませんから工藤夫妻は「後は備えるだけ」以前にもう失態を犯しているわけです。

それに加え安室が連絡を取り合っているRUMが偽物となれば優作は偽物を相手に計画を立てている可能性も…。

コナン陣営にはFBI、公安、CIAがいます。MI6も参加するでしょう。

この字面だけでもコナン陣営は強すぎるので(笑)RUM側の意表を突いた行動で読者をいい意味で不安にさせてほしいものです。

あと気になった点と言えば優作が組織を「かれら」と語った事。

「彼ら」は大人数を意味する一般的な表現ですがボスの正体が女性なら使わない表現だと感じました。むしろこの日姿を現したのは女性のベルモット(本当は梓)ですから「彼女たち」の表現の方が適切な気がします。

優作はボスが男性という事を掴んでいるのか、それとも青山先生の心の声(ボス=男性)が表に出てしまったのか。

深い意味は無いかもしれませんが気になりました。

 

100巻で梓が動き出す可能性は考えてはいましたが思ったよりも行動が大胆で驚きました。完全に油断していました。

脇田と梓が協力し工藤邸を訪れた理由はまた別の記事にまとめます。

梓に関する考察でまだUPしていないものは早めに記事にしようと思います。

梓は生死不明の務武同様100巻の要注目人物の1人となりそうです。

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