黒田と脇田は同一人物の可能性
私は黒田は2人存在し、一方がラムであるという可能性を提示しています
そしてもう一方の黒田を演じている人物が脇田の可能性があると思います。
黒田兵衛はラムと脇田兼則の2人で演じている。
ここでは黒田兵衛と脇田兼則は同一人物という考察を記事にします。
◆2人の身長、体格は同じ?◆
まず分かりやすいのが身長。
大男とされている黒田に対し脇田は小柄と考えている方が多いかもしれませんがよく見ると脇田はいつも腰も膝も曲げている。
彼は決して足腰に問題を抱えているわけじゃありません。
なぜなら初登場の「となりの江戸前推理ショー」(92巻)で断りもなくトイレに入った女性に怒鳴っている脇田は足腰がピンと伸びているから。
そんな彼ですが誰かと一緒にコマに移り込むと足も腰も曲げてしまう。
長野廃教会殺人事件の2話目の冒頭でこの事件のキャストが9人全員が描かれている小さなコマがあるのですがよく見るとこのコマでも脇田が足を曲げているのが確認できます。
つまり脇田の実際の身長はそれなりに高いはず。
しかし青山先生は何らかの理由で脇田の身長を小さく描いている。
ラムの容貌の噂にあった「年老いた老人」に当たる人物が脇田ですが老人に年老いたを付け加えるのは不自然。
これは脇田が年老いた人物のように足腰を曲げていることの示唆かもしれません。
初登場回で腕を見せていますが腕だけを見ればガタイのいい人物で通るはず。
また彼はいわゆるメタボ体型ですがこれは変装でどうにでもなるもの。
脇田の身長と体型は黒田と同じと考える事は不可能ではありません。
◆おそろいのスマホ◆
黒田と脇田は同じ黒のスマホを持っています。
これは両者に関係があるというよりも2人が同一人物だという伏線だと思います。
私の考察上脇田はラム(もう1人の黒田)の影武者です。
影武者であればスマホも同じものを所持していなければなりません。
◆2人はセットで描かれることが多い◆
黒田と脇田はセットで描かれることが多いですよね。
具体的にはSNS上に流れたニュースへの反応です。
これも黒田と脇田は別人だというミスリードだと思います。
◆私服がよく似ている◆
黒田は「燃えるテントの怪」(93巻)、脇田は「長野廃教会殺人事件」でそれぞれ私服を披露しています。
この服装がよく似ています。
フードのついた、おそらく同じトーンのジャケットは黒田と脇田が同一人物なので好むデザインが同じという示唆だと思います。
「燃えるテントの怪」は灰原が怯えていなかったのでこの時はラムではなく脇田の演じる黒田のはずです。
◆脇田は眼帯が右にあると勘違いしている◆
脇田はラム候補3人の中で唯一左目が義眼とされています。
しかしその脇田が右目が義眼だと勘違いをしている描写があります。
初登場回で自分の目の出来物を小五郎たちに見せようとするシーンです。
この時脇田は右手で右目辺りに触れています。
彼がラムならこの行動は小五郎が自分の隻眼に反応するか観察する為の行動で非常に重要な場面のはず。
ここで右目周辺に触れるのは奇妙な話。
長野の際は左手で左目の眼帯を外そうとしています。本来はこれが正解の行動。
さらに違和感なのは初登場回の眼帯を外そうとするシーンの台詞が「見てみるかい?」
彼は江戸っ子口調の人物。しかしこの時その口調ではない。そして長野で眼帯を外そうとした時は「見てみやす?」。
初登場回の眼帯の勘違いといつもと異なる口調が示唆しているのは以下の2点。
脇田は「脇田兼則」を演じる前に右目が塞がった生活を送っていた。
脇田が変装していたのは江戸っ子口調ではない人物。
これに該当するのは黒田のみです。(体型から若狭先生は除外)
本当に2人が同一人物である場合登場の早い黒田として生活していた時間が長いはずなので右目が義眼と勘違いしたり江戸っ子口調をつい忘れるということはありそう…というよりも私は脇田は黒田としても生活しているという先生からのヒントと考えてます。
少なくとも初登場回の眼帯と口調は意図的。
つまり脇田は脇田兼則でいる際は左目、黒田兵衛でいる際は右目が塞がれている状態。
彼は本来両目が見えている人物です。
その示唆は「迷宮カクテル」でもありました。
この考察が正しければ脇田(黒田)は非常に変装が得意な人物という事になります。
もちろん声も自由に操る能力も備えている。
ラム編において青山先生は相当大きな仕掛けを用意しているはず。
その中の1つが黒田と脇田が実は同一人物という設定だと考えています。
黒田と脇田が同一人物という伏線と私が考えている描写は安室透を主人公とした公式スピンオフ『ゼロの日常』においても見られます。
その事も含め、また記事にしたいと思います。
追記:黒田と脇田が同一人物という可能性に迫った記事が複数完成しました。