若狭とメアリーは繋がっている
若狭はメアリーと繋がりがあると考えられる描写が多々見られます。
今回は両者が本当に繋がっているのかを考察。
若狭=浅香という前提の記事となります。
◆若狭はメアリーの若返りを知っている◆
若狭は初登場の時点でコナンがただの子供では無いことに気付いています。
コナンの作中では一部の例外を除き幼児化にたどり着けるのは若返りの実例を知っている者とされています。
つまり若狭はコナンと出会う以前に誰かの若返りを目の当たりにしていることになる。
コナン以外で若返りの現象が起きているのはベルモットと灰原、そしてメアリーの3人です。
この3人の中の誰の若返りに気付けたのか。
若狭はベルモットと接点があるような描写は確認できません。また灰原に関心を寄せているような様子も見られない。
よって若狭がコナンの幼児化を疑うきっかけとなったのはメアリーとなります。
またメアリーはコナンの正体に辿り着いている人物の1人です。
このことから工藤新一の幼児化の情報はメアリーが若狭にもたらしたものと考えられます。
◆若狭もメアリーも推理ショーのカラクリを看破している◆
最新の97巻でコナンは若狭の目の前で麻酔銃を使用しています。しかし若狭は全く驚いた様子を見せませんでした。
それどころか不敵な笑みすら浮かべている。
これは彼女が眠りの小五郎のカラクリの真相を知っていたから。
90巻の「霊魂探偵殺害事件」でメアリーはコナンに代わり推理ショーを繰り広げています。
メアリーは推理ショーのカラクリについて若狭に情報を提供していると推測することができます。
また「霊魂探偵殺害事件」ではこんな台詞も。
世良「浅香は女だってことを堀田がつかんだみたいだって…」
メアリー「そんな事か…くだらん…」
羽田浩司の事件はメアリーの夫である務武が関わった事件であり、彼女にとって生死不明の務武の情報は喉から手が出る程に欲しい状態のはず。「くだらん」と冷めた表情で語る様子は浅香が女性であることを知っている、つまりメアリーは浅香と交流があると考えられる1コマと言えます。
沖矢「世良さんの周りに変わった人とか見かけませんでした?」「絶えず周囲を警戒し危険な相手なら瞬時に制圧する能力に長けた…「浅香」という名の…」 90巻
メアリーの息子である赤井(沖矢)の発言は彼が浅香という人物に心当たりがあることを表しています。
さらに赤井は浅香が妹である真純の周辺に現れることを予想。浅香と真純の母親であるメアリーの関係性を窺がわせる台詞です。
◆現在若狭はコナン=工藤新一であると確信している◆
若狭はコナンに対し本人に気付かれない形で事件を解決させる助言をしてきました。
そもそもですが若狭が当初よりコナンの正体が工藤新一であると確信していた場合名探偵に助言する必要はありません。
その彼女が97巻の「山菜採り」ではコナン1人で事件を解決させています。なぜこのような変化が起きたのか。
94巻~95巻にかけてコナンは解毒剤を使い新一の姿で修学旅行に参加しました。この間コナンは小学校を休学。
この出来事を期に彼女の中で「コナン=工藤新一」という式が完成します。
若狭の中で疑惑が確信に変わった。その為「山菜採り」では一切推理の助言を行わなかったのです。
◆若狭は務武の失踪に関与していない◆
メアリーの夫で現在生死不明の務武ですが若狭は務武の失踪には関与していないと思います。
組織の罠に陥ってしまったメアリーの警戒心は相当なもののはず。
そんな状況下で若狭の方からメアリーの正体に辿り着けたとしてもメアリーが全てを曝け出すとは思えない。
若返りについてはやはりメアリー本人から若狭へ打ち明けられたという流れが自然です。
若狭は薄暗い過去の持ち主である可能性が極めて高い人物ではありますが少なくともメアリーにとって若狭は信頼のできる存在。
これはメアリーが夫、務武の行方不明に関しては若狭が介入していないと断定していることの表れとも言えます。
また先述の浅香について語っている赤井(沖矢)からは不穏な空気は感じ取れません。
メアリーも赤井も若狭を危険人物とは捉えていないことが分かります。
◆若狭は事件の核心をメアリーに伏せている◆
ここまで若狭とメアリーが繋がっているという記事を書きましたがその一方で若狭はメアリーに大きな情報を渡していないと考えることもできます。
97巻で若狭は17年前の事件現場に居合わせたことが明らかになっています。
そしてメアリーは90巻で堀田の新情報に関心を寄せていました。堀田は胡散臭い人物として知られていた存在です。
そんな堀田よりも若狭の方が得ている情報は多いはず。
若狭から最上級の情報の提供を受けているのであればメアリーはここまで強く反応しないはずです。
また92巻で若狭が自分の名前を報道させるように仕向けたのはRUMを誘き出すためと考えられます。
これは彼女がRUMにある程度心当たりがあるからです。93巻の黒田に対する高圧的な態度は彼をRUMではないかと疑っているから。
若狭はその情報をメアリーに渡していない可能性は高いと思います。この推理が正しい場合メアリーにとって宿敵であるRUMに関する核心部を伏せている理由が気になるところ。
この2人がいつ頃から交流を始めたのかは不明ですが若狭がメアリーの若返りに辿り着けたということは若返る前のメアリーと交流があったはずです。
次回は若狭とメアリーの息子である赤井秀一とも繋がっている可能性について綴ろうと思います。