脇田が昏睡状態にあった伏線 脇田は本物の黒田兵衛?
読者の間でRUM最有力候補とされている米花いろは寿司の板前、脇田兼則。
彼は比較的最近まで昏睡状態にあったのではないかと推測しています。
今回はRUM候補の中で最も謎に包まれた彼の過去を考察します。
◆工藤新一を知らないという謎
脇田(新一?) 95巻
SNS上に工藤新一の生存情報が拡散された時の脇田の反応です。
ここから分かるのは脇田が工藤新一の存在を全く知らない事。
これはとても奇妙と言えます。
脇田「アッシ、小せぇ頃からミステリーってヤツがでェ好きでよォ!」
「あんたがこの店のお隣さんって聞いてから会いたくってしょうがなかったんだからよ!」 92巻
脇田が一般人という展開は当然あり得ません。
彼は何らかの意図で素性を隠し「脇田兼則」というキャラクターを演じています。
その彼が生み出した「脇田兼則」はミステリー好きという設定。
ですがミステリー好きな人物が世間に名の知れた工藤新一を知らないというのはおかしな話です。
本来の彼がミステリーに微塵も興味がなくともミステリー好きという設定を用いている以上新一の事を把握しているのが当然です。
彼の正体がRUMであろうが正義であろうがとにかく工藤新一を知らないという事は極めて不自然。
この事から私が推理しているのが脇田が比較的最近まで昏睡状態にあった可能性です。
◆脇田は右目の視力に問題がある
「長野廃教会暗号事件 97巻」には脇田がコナン、小五郎、安室とババ抜きをするシーンがあります。
この時の彼らの手元のカードをよく見ると最終的にペアが完成しない形になっています。
この事からこの4人の中の誰かが何度かカードがペアになりながらもそれに気付かずそのままゲームを進めていた事が窺えます。
コナン、小五郎、安室は視力に問題はありませんからカードのペアに気付けなかったのは脇田で間違いありません。
このシーンが収められたシリーズ1話目のタイトルは「探偵の目」。
これは小五郎の弟子を名乗る脇田の目に注目という示唆ではないでしょうか。
脇田は左目に眼帯をしている為そちらに気を取られがちですが実は右目こそ彼の注目すべきパーツなのだと思います。
彼はカードがペアになっても気付かない程度には右目の視力に問題を抱えているようです。
脇田が右目の視力に問題があると考えれる描写は他にもあります。
同じく「長野廃教会暗号事件」でボーガンの矢で頭を射抜かれた被害者を発見するシーンに注目して下さい。
廃教会ですから電気は通っておらず現場は真っ暗。
作中で確認できる光源は小五郎のスマホのライト1つだけです。
そのわずかな光で浮かび上がった被害者の姿にコナン達はしっかりと反応していますが脇田をよく見ると被害者の方を見ていないのが分かります。
小さな灯りでは被害者を確認することができない。彼は右目の視力に問題を抱えているという非常に細やかな伏線だと考えています。
カードのペアを捨てきれなかった事、「探偵の目」というタイトル、暗がりで被害者を見つけられない事。
これらを踏まえると脇田が右目の視力に少々問題を抱えている可能性はかなり高いのではないでしょうか。
実は脇田は初登場回で自分の眼帯が右目にあると勘違いをしています。
これも彼が治療の為に右目に眼帯を付けていた(右目が包帯で塞がれていた)過去があるという伏線の可能性があると思います。
脇田は何故か有名人である工藤新一を知らない。
そして右目の視力に問題を抱えている。
この2点から脇田は何らかの事故か事件に巻き込まれ右目を負傷し、更に昏睡状態に陥った可能性が出てきます。
この推測が正しいのであれば新一の存在を知らない事から昏睡状態となったのは工藤新一の名前が世間に知られるより前であり、目覚めた時工藤新一は表舞台から姿を消していたというのが真相かと思います。
新一が表舞台から消えたのは作品の中では比較的最近の出来事です。
脇田が自分の眼帯が右目にあると勘違いしたのも彼がつい最近まで右目に眼帯を付けて療養生活を送っていたとすると辻褄が合います。
負傷と昏睡状態。ここから浮上するのが彼の正体が元・黒田兵衛ではないかという可能性です。
◆脇田の正体は本物の黒田兵衛?
公安のトップの可能性が高い黒田兵衛は10年近く警察病院に意識不明で入院していたという謎に満ちた過去があります。
上原 「顔の包帯を取った看護師が腰を抜かしたらしいわよ…真っ黒だった髪が事故のストレスで白髪に変色してまるで別人のようだったそうだから…」
「意識が戻った今も所々細かい記憶が抜け落ちてるっておっしゃってたけど…」
上原はこの入院生活について黒田は大きな事故に遭ったと説明していますが真偽のほどは定かではありません。
ですが別人のように変貌していたという点やコナンが別人という単語に強く反応した事、記憶が完全ではないという事から包帯を取ったタイミングで黒髪の黒田兵衛と現在の白髪の黒田兵衛が入れ替わった可能性は十分考えられます。
この黒髪の黒田兵衛こそ脇田の可能性があってもおかしくないと思います。
脇田は自分の立場を現在の黒田に譲る事、現在の黒田は警察の中で権力を持つ立場となる事。双方がメリットがあると判断した結果入れ替わるという大胆な行動に出たのかもしれません。
この場合両者は繋がりがある事になりますがその伏線が脇田と黒田のスマホがおそろいという事なのかもしれません。
また「長野廃教会暗号事件」では現場に警察が到着した際脇田と安室が手を後ろに組んでいます。
脇田は腕を前で組む癖を持つキャラクターなのでここで手を後ろで組んだのは伏線の可能性が高いと判断しています。
手を後ろで組むのは警察官の正しいポーズ。
安室はこのポーズをとる事で同じ警察であり、かつ親友の兄である高明に密かに敬意を表しています。
そして脇田も安室同様このタイミングで警察官としての振る舞いを見せています。
これも脇田が元、あるいは現在進行形で警察官という伏線なのかもしれません。
本当に脇田が本物の黒田兵衛であった場合なぜ現在の黒田と入れ替わる必要があったのか。また彼の右目の視力の低下は何が原因なのかも興味深いですね。
脇田が右目に問題を抱えた理由に考察すべき要因があるのは間違いないはず。
脇田が昏睡状態にあった可能性は高いと考えていますがその一方で10年眠り続けていたかというとまだ考察材料が足りないと感じます。
ここからは昏睡状態にあった脇田と黒田が入れ替わった事を前提とします。
怪我人が10年間同じ包帯で過ごすわけがありません。
脇田が黒田と入れ替わるとしたら包帯を変えたタイミングで間違いないでしょうがこれが10年の入院生活のいつ頃を指しているのかさっぱり分かりません。
ですがストレートに考えると脇田が目覚めたのも黒田が入れ替わったのも最近と考えた方が自然です。
意識のある人間が意識不明の人物を長期間演じ続けるのは至難の業。
また黒田は入れ替わるという選択をした以上早く警察官として行動を起こしたかったはずですから。
現在の黒田は脇田と入れ替わってすぐに退院し職場復帰したという流れであれば違和感はありません。
脇田が本物の黒田兵衛かどうかは分かりませんが彼が昏睡状態やそれに近い状態だった過去がある可能性は高いと考えています。
脇田はRUM候補の中で最も謎に包まれている人物。
今後必ず過去に関する描写が織り交ぜられるはず。その過去に怪我や昏睡状態を示唆するものが無いか注意深く見ていこうと思います。
右目の視力も注目すべきポイントですね。
▼脇田の昏睡状態に関する新たな考察材料が登場しました。詳細は以下の記事。
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