若狭はMI6とCIAの二重スパイか
若狭留美はMI6とCIAを兼任しているのかもしれません。
今回は黒田と若狭の素性について考察します。
◆若狭留美の資金源の謎
若狭は高層マンションで生活しています。
これは彼女が小学校の教員として得ている給与以外に資金源があるという事。
そして彼女は大資産家の御曹司であり17年前に謎の死を遂げた羽田浩司と交流があったと考えられる人物。
これまでは彼と親しかった若狭を心配した羽田の遺族が彼女の生活を援助している可能性を考えていました。
事実羽田家と交流のある赤井家は羽田家から資金援助を受けている可能性が極めて高いと言えます。
真純「昔から世話になってるパパの友人が金持ちなんだ!」 83巻
メアリー「お父さんの友人の羽田さん覚えてる?」 98巻
赤井家と同様、若狭も支援を受けている可能性を考えてきました。
ですが「牧場監禁事件」で羽田の遺族が羽田浩司の所持品で唯一行方が分からなくなっている将棋の駒の持ち主が犯人に違いないと考えている事が明かされました。
この駒は現在若狭が持っています。
仮に羽田浩司を殺害し、駒を持ち去ったのが彼女であっても羽田家と交流があるのなら真実を煙に巻き堂々と駒を所持することができるはずです。
よって現在若狭は羽田家と交流が無いと考えられます。
では彼女の潤沢な資金源は一体どこからくるものなのでしょうか。
作中に張られた描写からその資金源を探ります。
◆若狭の正体はMI6?
若狭の所属はMI6ではないかと考えています。
彼女のメイン回「白い手の女 92巻」ではコナン達が一休さんの劇をする事になりました。
また彼女の名前がマスメディアに報じられた際の脇田の反応がこちら。
脇田「こいつァトンチが…利いてるねぇ…」 92巻
これは恐らく一休さん=193=319=MI6に繋げている 。
彼女がMI6に所属している、あるいは所属していた過去があるという伏線なのだと思います。
またこのエピソードで彼女は虎の絵を描いています。
MI6は時にサーカスと呼ばれますが虎と言えばサーカスに登場する動物の代表です。
これも若狭がMI6であるという暗示なのかもしれません。
更にメアリーは少女化してからも連絡を取り合うMI6の仲間がいる事が明かされていますがこの仲間はコナンの正体が工藤新一である事に辿り着ける条件が揃いすぎています。
そして若狭は初登場時からコナンの正体にほぼ気付けていた状態。
加えて彼女はメアリーと繋がりがあると考えられる描写も多々見られます。
メアリーの仲間のMI6こそ若狭の可能性があるのではないでしょうか。
◆若狭はCIAも兼任か
若狭の正体はMI6である一方でCIAでもあるのではないかと考えています。
つまりMI6とCIAを兼任している可能性があると思います。
若狭のメイン回「山菜採り 97巻」には暗所閉所恐怖症の下着姿の女性が登場します。
これはCIAの部隊、IMFを題材にした作品に登場する閉所恐怖症でお色気担当の女性キャラクターを意識している事は間違いないはず。
ここから若狭はCIAでもあるという可能性が浮上します。
そしてこの時被害者となった男性は結婚詐欺師。
コナン「その人…会う人によって名前や職業を変えなきゃいけない事をやってたんじゃない?探偵とか…潜入先に溶け込みやすい人間に成りきるスパイとか…相手を騙しやすい人物に成り済ます…詐欺師とか…」 97巻
コナンの言葉はそのまま若狭の立場を表しているのではないでしょうか。
ちなみに「牧場監禁事件」は若狭のメイン回ですがここでも詐欺師という言葉が登場しています。
若狭は複数の顔を持っている。つまりMI6でもありCIAでもある。
二重スパイ三重スパイというのは現実世界でもある話です。
彼女ほど優秀であればスパイ活動も難なくこなせそうです。
忘れがちですがCIA所属のキールは自分を手助けしたFBIよりもCIAとしての活動を優先する事を条件に組織に戻っています。
赤井「奴らの情報をCIA本部に報告した後で、FBIにも流すという事で話をつけましたから…」
キール「いかなる場合でも父の…CIAの任務を優先させるから…」 58巻
FBIの元にキールからRUMが動き出したという報告がありましたが彼女はあくまでもCIAを優先している立場。
よってCIAの人間には赤井達よりも早くRUMの情報が伝わっている事になります。
若狭がCIAであるのならこのメールをかなり早い段階で入手していたと考えられます。
またコナンはキールとFBIの前では自分の推理力を全く隠していない。
キールはCIA本部に組織に戻る経緯を報告する上でコナンの存在を伝えている可能性は否定できません。
メアリーの仲間のMI6がやたらとコナンに詳しいのもこの人物が元々CIAサイドからコナンの情報を得ていたと推理できなくもない。
この人物こそ若狭なのかもしれません。
◆若狭は組織からMI6&CIAへ?
灰原が若狭から組織の気配を感じ取った事から彼女はかつて組織の一員であった可能性が高い人物です。
ですがベルモットは過去のNOCに若狭の名前を挙げていません。
つまり考察通り若狭がMI6やCIAである場合、そこからNOCとして組織の一員となった可能性は低いはず。
ベルモットが務武に成りすましMI6入りを目論んでいた事が明らかとなっていますが組織の一員であっても事情によっては組織を壊滅する立場になる事は有り得るわけです。
若狭もMI6やCIAの目を欺き組織命令で潜入したのかもしれません。
深読みすればベルモットがMI6に潜入する目的は若狭の調査なんて事もあるかも。
もちろん組織を抜けた後にMI6やCIAに所属する事になったケースも考えられます。
この場合若狭は組織を壊滅したいという思いから正義の立場に身を置きながら策を講じていた可能性があります。
◆若狭とジョディの共通点
ジョディはかつてFBIである事を隠し英語教師として作中に登場しました。
彼女はその素顔が明らかになる前高層マンションで生活している描写を織り交ぜることで教員の給与以外に資金源がある事を読者に伝えています。
また彼女は正体を明かす前は風変わりと見なされる人物を演じていました。
これらは若狭留美に共通する事です。
彼女はジョディと同じく高層マンションで生活していますし子供達からはドジな先生と思われています。
ですが彼女の本性はドジどころかコナン顔負けの推理力の持ち主であり、また抜群の身体能力を誇る喧嘩っ早い性格と言えます。
若狭の裕福な暮らしや本来の性格を偽っているところはジョディに共通するものです。
表向きは教師、しかしその正体は潜入捜査官。
本当に若狭にこの設定があるのならジョディとの共通点も腑に落ちるものがあります。
若狭がMI6とCIAの兼任という考察は彼女の潤沢な資金源を説明する為には今のところそれほど矛盾はないかなと判断しているだけでまだピースが足りないというのが正直なところです。
今後の展開によっては資金源に関して全く異なる推理をするかもしれません。
ですがこの考察ならCIAの任務を優先するという赤井とキールの契約も生きてきますし作者も今後キールが活躍する可能性を匂わせているのも頷けます。
若狭とキールが水面下で繋がっているのであればまたそれらしい伏線が確認できるはずなので要チェックですね。
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