エンジェルは若狭かもしれない
作中で明かされていないベルモットがかつてエンジェルと呼んでいた謎の人物。
RUM候補の若狭留美のこそエンジェルなのではないかという考察の記事です。
私の中でも可能性の1つとしてしか考えていませんが記録として今回記事にします。
また若狭=浅香が前提の記事でもあります。
加えて若狭の若返りや彼女がメアリー&エレーナの姉妹である可能性についても他にまとめる場所がないのでここに記載します。
- ◆エンジェルとは
- ◆エンジェルが絡む2つの事件の類似点
- ◆手鏡のハートと翼
- ◆若狭とキリスト教
- ◆灰原の若狭への信頼
- ◆若狭の体の傷
- ◆矛盾点とその辻褄合わせ
- ◆エンジェルとヘル・エンジェル
- ◆若返りとメアリー&エレーナの姉妹の可能性
◆エンジェルとは
ベルモット「私にエンジェルは微笑みかけてはくれなかったもの…一度もね…」
ベルモットにはエンジェルと呼んでいた特別な存在がいたようです。
このエンジェルが何者なのかまだ明かされていません。
この台詞は1年前のもの。
現在彼女は蘭の事をエンジェルと呼び大切に思っています。彼女の中でエンジェルのポジションはある人物から蘭に変更となったのが両者が初対面となる「NY事件」です。
ベルモットは通り魔に変装し蘭と偶然接触しています。(35巻)
この時ベルモットのもたれかかった柵が壊れ彼女は地面に落下しそうになりましたが間一髪蘭に救出されます。
この直前までベルモットは蘭に銃口を向けていた「悪人」ですがそれでも蘭は彼女の命を救おうとします。これを機に蘭はベルモットの中でエンジェルとなりました。
初めてベルモットが直接蘭をエンジェルと呼んだのは「2元ミステリー」。
この時ベルモットは灰原に銃口を向けていましたがそれでも蘭は自分を犠牲にする覚悟で灰原に覆いかぶさります。
ここで彼女は蘭に向けて「エンジェル」と叫ぶと同時に「NY事件」で自分の命を投げ出す覚悟でいた蘭の様子を思い起こしています。
この事から彼女の言うエンジェルとは己を犠牲にしてでも他者を救う事の出来る人物と言えそうです。
そしてエンジェルが故人とは断言されていません。
この人物こそ若狭なのではないかと考えています。
◆エンジェルが絡む2つの事件の類似点
私が若狭はエンジェルなのではないかと考える大きな理由が「NY事件」と「裏切りのステージ 」の内容が重ねて作られている可能性が高いと感じるからです。
「裏切りのステージ」は容疑者の容姿がRUM候補3人を意識したものである事や片方だけのサークルレンズ等RUM編を意識して作られているはずです。
若狭は浅香の可能性が濃厚ですが「裏切りのステージ」は組織が浅香の調査を行っています。
そしてこの裏切りのステージでベルモットは蘭をエンジェルと呼んでいます。
「二元ミステリー」以来二度目の事です。
蘭がエンジェルの単語から「二元ミステリー」で自分をそう呼んだ謎の女性(ベルモット)を回想している事から「裏切りのステージ」は浅香とエンジェルに焦点を当てた話という表現も可能です。
そもそもこのエピソードはベルモットが急ごしらえの変装で榎本梓として登場した事からも分かるように彼女が居なければ成り立たないものではありません。
恐らく作者は「裏切りのステージ」の中でベルモットに「エンジェル」と言わせる目的があったのだと思います。
ここからエンジェル=浅香=若狭が成立するのではないかという考察です。
「NY事件」はベルモットが蘭をエンジェルと呼ぶきっかけとなったエピソード。
「裏切りのステージ」は組織が浅香の調査に動いたエピソード。
この2つの事件は類似点についてですがまず被害者の男性に注目。
「NY事件」の被害者ヒースは劇団のトップスター、「裏切りのステージ」の波土は人気ロックミュージシャン。
どちらもショービズ界のスターの男性です。
そして2人とも遺体は舞台上でかなり高いところで宙づり(「裏切りのステージ」ではロープ、「NY事件」もワイヤーが使用されて宙づり)、2人の遺体の様子が非常に似通っています。
ベルモット「映画の主役の話が来て舞台は今夜が最後らしいけど…」(NY事件)
布施「彼にとって今回のライブが…最後のようですから…」(裏切りのステージ)
ヒースは舞台を引退、波土はミュージシャンを引退する予定でした。
2人の男性の設定が似通っている事がよく分かります。
または「NY事件」はメッセージの書かれた林檎がキーワードでしたが「裏切りのステージ」波土はメッセージが入った野球のボールを持ち歩いていました。
この点も結びつきがありそうです。
細かなことまで記載するとメインキャラクターが本番前に会場入りしている事や死亡した男性の背景に複雑な女性関係の描写があったこと等も挙げられます。
「裏切りのステージ」は「NY事件」を重ねている可能性がある。
そしてベルモットが蘭を再びエンジェルと呼び、ここで「浅香」の存在が大きくクローズアップされている
若狭=浅香を前提とすると若狭こそエンジェルであるという伏線なのではないでしょうか。
この事件の犯人の円城が若狭のビジュアルを意識して作られているのも興味深い点です。
またベルモットとエンジェルを結び付ける事件である「2元ミステリー」の犯人が動機として有名映画プロデューサーが自分の大好きな映画シリーズをあっけなく完結させた事を挙げています。
これもエンターテイメント界のスターであるヒースと波土の選んだ引退の道と重なるものがあります。
◆手鏡のハートと翼
「NY事件」と「裏切りのステージ」の類似点だけではなく羽田事件でダイイングメッセージを残すために使用された手鏡も若狭=エンジェル伏線になっている可能性があります。
この手鏡にはハートと天使の翼のように見えるまつげが描かれていました。
PUT ON MASCARAという文字の入った女性向けの手鏡という時点で持ち主は女性のはず。
わざわざハートやまつげを描く必要性を感じませんしハートとまつげが手鏡の持ち主の性別のミスリードとして機能していません。
ハートと天使の翼を思わせるまつげ。
この手鏡の持ち主は天使のハートと翼をもつエンジェルだったという示唆ではないでしょうか。
世良「姿を消したボディガードの浅香があの手鏡を持ってる所を見た人がいて…浅香は女だって…」
ミスリードがなければこの手鏡の持ち主は浅香である若狭です。
若狭の初登場では暗号解読の為にコナンがハートマークを描いています。
その次の若狭のメイン回でも頬にハートマークが描かれている人物が登場している事から若狭とハートマークは繋がりがあるという印象も受けます。
そしてネット上にUPされた画像はハートとまつげが割れているのが確認できる。
コナン「アマンダが「浅香」と呼んでいたボディガードを最重要容疑者として追っているが…その消息はまだつかめていない…」
若狭=浅香なら彼女は羽田事件を機に消息を絶った事になります。
ベルモットは若狭をエンジェルとして大切に思っていた。しかし羽田事件を境に彼女は組織を離脱しエンジェルはベルモットにとって心の拠り所から裏切り者へと姿を変えた。
割れたハートと天使の翼を思わせるまつげはこのような過去の伏線なのかもしれません。
もし考察通りハートマークがRUM編の何らかの伏線になっているのであればボス判明回のタイトルの「ホラ♡」はかなり怖いんですが(笑)。
ボスとエンジェルをセットにする事に何か意味合いがあるのかもしれませんね。
「裏切りのステージ」は「裏切りの制裁」「裏切りの行方」「裏切りの矛先」「裏切りの真相」の全4つから構成されていますがタイトルで裏切りが強調されている割に肝心の裏切りが見えてこない事件が現実です。
スコッチの死の真相が明かされライがスコッチを「裏切り者」と発言する1コマがあるだけで4話全てに「裏切り」を付ける必要性を感じませんし何よりスコッチは裏切り者ではありませんでした。
これは浅香(=若狭)はかつてエンジェルであったもののベルモットを裏切ったという暗示なのかもしれません。
◆若狭とキリスト教
エンジェルと言えば一般的に神の使いを指します。
そして若狭はキリスト教を絡めて描かれているように感じます。
【七つの大罪】
RUMの名前が初登場となった次のエピソードには「七つの大罪」のワードが登場しています。
この話は重要なヒントとして香車の駒が登場していますが過去にも記している通り香車は槍であり槍は若狭を暗示している可能性が高いと思います。
▼記事はこちら
またここで飛車の駒が事件を解決へ導くと同時に飛車の駒が表すものは「傲慢」と語られていました。
秀吉「高飛車な人は傲慢ともいえますからね…」
高飛車な女と言えば作中で言及されている通りやはりベルモットです。
香車と飛車という2つの駒。
若狭とベルモットがキリスト教の「七つの大罪」で繋がっている、これは若狭=エンジェルの伏線なのかもしれません。
【マリアちゃんの存在】
若狭が初登場となった91巻では東尾マリアちゃんが久々の登場となりました。
ボスが烏丸と明かされたエピソードもマリアちゃんが主役と言えそう。
マリアという言葉から連想されるのはやはり聖母マリア。
以前マリアちゃんは若狭の存在をなぞって描かれたキャラクターという記事をUPしましたがこれは若狭=エンジェルの可能性を秘めているのかなと思います。
▼記事はこちら
【四つ葉のクローバー】
若狭のメイン回には四つ葉のクローバーが登場する話がありますが四つ葉のクローバーが幸運の象徴とされているのはその形が十字架に似ているから。
ここでも若狭とキリスト教が結び付いている可能性があります。
この話の最後で若狭は歩美ちゃんからプレゼントされた四つ葉のクローバーを捨てていますがこれは「自分は幸せを掴んでいい立場ではない」という若狭のほの暗い過去を考察できる描写であると同時に現在、彼女は現在エンジェルではないという示唆なのかと考えています。
◆灰原の若狭への信頼
慎重な性格の灰原は若狭に対し絶対的な信頼を置いています。
灰原が若狭を信頼するに至ったエピソードが「燃えるテントの怪」。
エピソードの冒頭では灰原は若狭に対しRUMではないかと疑いの目を向けていましたがラストでは若狭を好きとまで言っています。
灰原の若狭への信頼は「若狭がいい教師だから」では推理物として説明ができません。
この時若狭は犯人に捕らわれた歩美ちゃんを救出する為行動していますし、メイン回で毎回少年探偵団を守っています。
そして作中のエンジェルである蘭はかつて灰原の命を身を挺して助けています。
若狭の行動は蘭が命がけで灰原を救った事と重ねる事が出来ます。
そして灰原は蘭の純粋な心と命を懸けて自分を救おうとした姉の明美を重ね、蘭を大切に思っている様子が確認できます。
組織の匂いを嗅ぎ分けられる能力を持っている灰原ですが彼女は蘭の持つエンジェルの匂いに自然と反応しています。
灰原は組織の匂いが分かるからこそ正反対と言えるエンジェルの要素を持つ人物に対し反応できる設定という可能性もありそう。
若狭は殺人の気配を察知しながら放置した事を踏まえればその人格はエンジェルと呼ぶには程遠いもの。
ですがベルモットの話では相手はかつてエンジェルであっただけで現在はその人格の持ち主ではない。けれど若狭からはエンジェルであった過去の匂いが消えていない。
蘭と似通った行動を取った若狭はかつてベルモットのエンジェルだった。
この線で行けば謎に包まれている灰原の若狭への絶大な信頼についての説明ができるのではないかと思います。
◆若狭の体の傷
この項目に関しては根拠に乏しいものになりますが若狭はかつてベルモットを命がけで守った過去があるのではないかという考察もしています。
若狭は体に多くの傷跡がある女性。
この傷について最も想定できるパターンは彼女はかつてRUMと戦い、その際に負傷したという筋書きではないでしょうか。
もちろんその可能性は充分あり得ると思いますが若狭は羽田の遺体を回想している事から17年前、この現場にはいたはずです。
ですがネット上にUPされている情報に「ホテルに羽田以外の人物の血痕が残されていた」等という情報がない事が気掛かりです。
若狭の傷跡は流血が伴うものだったはずなのでホテルでRUMと鉢合わせとなり戦闘したのならその痕跡がその場に必ず残ります。
そうなれば羽田事件と同様、その血痕についてもクローズアップされているのが自然です。
17年前、ホテルで若狭とRUMが戦闘したという可能性は低いように感じます。
もしかすると若狭の傷はベルモットを守る為に戦った負傷なのかもしれません。
命がけでベルモットを守った若狭の行動が彼女の心を震わせ、その結果若狭がエンジェルとなったのかもしれません。
この流れなら自分を犠牲にしてでもベルモットを救出しようとした蘭(=エンジェル)の行動にピタリと符合しますから有り得なくはないかなと感じます。
◆矛盾点とその辻褄合わせ
ここまで若狭=浅香=エンジェルの可能性を提示しましたがこの方程式の矛盾と取れる描写もあります。
それが前述の「裏切りのステージ」。
若狭=浅香を前提とします。
ベルモットはコナンと蘭がこの場に現れるという情報をキャッチしバーボンの浅香の調査に急遽同行しています。
浅香の正体がかつてベルモットにとって大切なエンジェルであれば彼女は「浅香」に大きく反応するはずです。それは浅香がベルモットにとって現在はエンジェルでなくなっていたとしても同様でしょう。
ですが作中でベルモットは浅香に最低限の関心しか寄せていません。
浅香=エンジェルとするとこれは釈然としないものがあります。
ですがベルモットが浅香=エンジェルの方程式を知らずに浅香と接していたという可能性は否定できないと思います。
若狭のメイン回である「山菜採り」と「牧場監禁事件」には詐欺師のワードが登場しています。
これは若狭は複数の顔を使い分けていたという伏線かもしれません。
そして浅香は自分の素性を隠す事に特化した人物です。
コナン「その「浅香」という人物の身元は謎に包まれていて…アマンダがその人物を雇い入れた経緯を知る者はいないらしい…」
ベルモットが心から慕っていたエンジェル(=若狭)が浅香として活動していた事を知らなかったという可能性は考えてもいいように思います。
また若狭は意味深な自身の名前を報道させています。
作品の演出から黒田と脇田のどちらか(あるいは両方)に反応してもらう事が狙いでしょう。
彼女が17年前と同じ外見なら顔を報道させるだけで十分です。
つまり彼女は整形などで17年前と違う顔で生活している可能性が否定できない人物。
浅香がクローズアップされた「裏切りのステージ」では被害者の整形の話題が出ています。
別の若狭のメイン回「牧場監禁事件」でもそれらしい台詞が出てきます。
風見「詐欺師は…簡単な変装でもしているのかも…」
若狭が顔を変えているという暗示なのかもしれません。
若狭は自分の身分を偽る事に長けた人物である上に外見まで変貌を遂げている可能性が否定できない。それに加え抜群の推理力の持ちの主です。
よってベルモットが浅香(若狭)=エンジェルの方程式に気付く事が出来ないという捉え方も可能なのかと思います。
◆エンジェルとヘル・エンジェル
エンジェルの単語から連想される人物と言えばヘル・エンジェルこと宮野エレーナ。
若狭とエレーナの容姿が似ていると感じる読者がいるようです。
実際に2人は眼鏡をかけている事や全体的な雰囲気などは確かに似ている気がします。
ですが私はむしろ若狭はエレーナと対になるキャラクターとして作られたのではないかと考えています。
若狭は黒髪ですがエレーナはトーン無しの髪。
目元は若狭がたれ目(少なくとも凛とした印象は与えない)、エレーナはシャープな目元です。
性格においても対照的なのではないでしょうか。
若狭は本来の性格はさておき小学校の教員として子供達から好かれる能力を持っています。
一方エレーナは基本的に人見知りで患者として訪れる子供とも最低限の会話で済ませる人物でした。
また若狭は非常に短気で暴力的、感情的であるのに対しエレーナは「何を考えているのかわからない人物」と語られていました。
ここも両者が対と言えそう。
エンジェルは若狭、ヘル・エンジェルはエレーナ。
この伏線として容姿や外見を対にしている可能性があるのかなと思います。
◆若返りとメアリー&エレーナの姉妹の可能性
若狭=エンジェルの考察からピントはズレますが若狭が若返っている(不老)、そしてメアリー&エレーナの姉妹である可能性を記載します。
【若狭は不老の状態か】
まず若返りですが彼女の名前が若さを留め続けているという意味を含んでいるのならこの名前はRUM(あるいは組織)に対し「私は若返りの現象を知っている」という脅しと取る事が出来ます。
そうなると可能性として否定できないのが若狭本人の若返り。
若狭自身がベルモットと同様に年を取らない人物なのかもしれません。
初登場の自己紹介の際自分を「オバサン」と語った事も気になる点です。
若狭は37歳という年齢に言及されたことが無いので外見は37歳相応という事。
37歳が若狭の実年齢なら羽田事件のあった17年前、彼女は20歳。
FBIやCIA等にも顔のきく大資産家のボディガードを務めるには心許ない年齢なので17年前の時点で37歳の容姿だったという可能性は考えてもよさそう。
また「NY事件」で通り魔に扮したベルモットは柵から落下しかけた際極めて身軽な身のこなしを見せています。
彼女は容姿だけでなく肉体年齢も若さを留め続けている事を読者に伝えるシーンですね。
浅香は大資産家のボディガードの任務に就けるほど身体能力の高い人物。
そして若狭は男3人を瞬時に制圧できる女性です。
若狭=浅香なら彼女は17年前から肉体の能力が衰えていない事になります。
彼女の抜きんでた身体能力が17年前と変化がないのであればベルモットと同様に肉体年齢が若いまま、つまり不老という見方も出来ます。
【若狭はメアリー&エレーナの姉妹なのか】
次に若狭がメアリー&エレーナの姉妹である可能性について。
若狭はエレーナのビジュアルを意識して作られたキャラクターと記載しましたが同時に彼女はメアリーの存在も強く意識しているとも考えられます。
若狭は並外れた身体能力と推理力の持ち主。これはメアリーの能力に合致するものです。
つまり若狭はメアリーとエレーナを融合させて誕生したキャラクターである可能性がある。
若狭はメアリー&エレーナと姉妹であるという考察もそれほどズレたものでもない気がします。
メアリー&エレーナと若狭は髪の色は異なりますがこれは宮野明美&志保姉妹が髪の色が異なっていたので深く考える必要はないでしょう。むしろこの髪色こそ3姉妹という伏線の可能性も。
また先述した目元ですが若狭が整形しているのなら実際はメアリー&エレーナ姉妹によく似たシャープな目元であっても不思議ではありません。
若狭=エンジェル前提の妄想となってしまいますが若狭もベルモットも若返り(不老)の薬を飲んでいた。
ベルモットにとって若狭は年を取らない自分の苦しみを汲み取ってくれる唯一の理解者=エンジェルだった。
しかし羽田事件により若狭は突如組織から離脱、逃亡。
この一件でベルモットはエンジェルを失う事になったというシナリオです。
本当に若返りの薬を服用していたのならそれはおそらくAPTX4869が完成するより前の話でしょうね。
若狭の実年齢は37+17=54よりは上かと。
メアリーが現在53歳なので若狭は3姉妹の長女の可能性も。
メアリーが17年前に36歳だった事を踏まえればこの当時37歳くらいの姉妹がいる事は不自然ではありません。
またベルモットは自称29歳であり現在の容姿は20年前と変化していません。
若狭が50代くらいであれば推測できるベルモットの実年齢から、親しく交流していた過去があっても自然な年齢となります。
エンジェルはその響きから女性を連想させますが男性の可能性もゼロではないと思います。
事実「NY事件」でエンジェル役だったヒースも彼を意識していると考えられるキャラクターである「裏切りのステージ」の波土も男性でした。
エンジェルはRUM候補である黒田と脇田のどちらかという可能性も考えていいのかも。
今回はエンジェルは若狭ではないかという記事にしましたがエンジェルの正体がヘル・エンジェルこと宮野エレーナという可能性とその矛盾点についても記事にしようと思います。