黒田と伊織は元麻薬取締官か

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『京都の甘い誘惑』

【2022年14号、15号、16号掲載】

今回のエピソードで黒田兵衛と伊織無我がかつて上司と部下の関係にあった事、2人がある程度長い付き合いである事などが発覚。情報盛りだくさんの事件でした。

※記事の最後に加筆しています。2022年5月22日

 

◆黒田と伊織は麻薬取締官か◆

黒田「点検するその癖…まだ抜けてないのか?」
伊織「…今でも言うんですね?尾行がいないか確認する事を「点検する」と…」
黒田「ああ…未だに尾行をまく事も「消毒する」と言ってるよ…」
コナン(点検と消毒…公安か?)

黒田と伊織が公安とういのはミスリードですね。
会話をよく読むと分かります。
2人とも同じ隠語を用いていますから同じ職業で両者は上司と部下の関係のようです。

ですが2人の会話から伊織が「点検」する仕事に就いていたのは過去ということが分かります。
そして「今でも」「未だに」から黒田もこの隠語を用いた仕事は伊織同様既に辞めているという事。
コナンの推測通り2人が公安関係者ならこの会話を成立させるためには黒田は元公安というのが条件となります。ですが黒田は現在公安の可能性大。

 

念のためそもそも黒田は公安なのかという事も記載します。

注目すべきは『標的は警視庁交通部』。
黒田は警察が持つ情報を安室に渡しています。
これは安室が警察官「降谷零」である事を知っているからです。
また彼はポアロに勤めている事を知った上で情報を渡したと考えられるので喫茶店員「安室透」を知っている。
さらにエピソードの最後に「バーボン」と呼んだ事から組織の一員として活動している事も知っている。
黒田は安室が持つ3つの顔を全て把握している警察官ですからここから黒田の正体は公安と考えられます。

安室が黒田の登場前に公安の上司の存在を口にしていましたがミスリードさえなければそれが黒田のはずです。
やはり黒田の正体は安室の上司の公安と考えるのが妥当です。


ここで改めて黒田と伊織の会話を振り返ります。
2人はかつて同じ仕事についていました。
ですが説明した通り元公安同士の会話とすると黒田は現在公安なので整合性が取れません。
そして会話には「偽名」「潜入先」というキーワードも登場。
よって2人の前職は潜入し偽名を使う、尾行される危険性がある、公安と同じ隠語を使うが公安ではない仕事という事になります。

 

では黒田と伊織の前職は一体何だったのでしょうか。

その仕事とは恐らく麻薬取締官
私はかつて黒田と伊織が麻薬取締官なのではないかという記事を書きました。
以前から作中で麻薬取締官の活躍が示唆されていた事や黒田と伊織のあらゆる伏線を総括した結果です。
以下の記事では脇田兼則の正体が麻薬取締官となっていますが私は黒田は2人いてその内の1人を脇田が演じていると考えています。
つまり脇田兼則=元麻薬取締官とも言えます。

今回の事件はキャンディが大きく取り上げられていました。
黒田がアメ玉は賄賂と発言したりキャンディーが床に散らばったり。
キャンディは麻薬を表す言葉です。2人の前職が公安というのはミスリードで実は麻薬取締官という伏線だと思います。
もしこの考察が的中しているのなら同時掲載の『ゼロの日常』で麻薬取締官についての描写があるのではないかと思い、読んだところ内容が安室と風見が薬物の取引現場の証拠を押さえるというものだったのでもうビンゴという感じ(笑)。

黒田と伊織が麻薬取締官だったという以前の考察は当たってたっぽいですね。
実は最近それらしい伏線が見当たらなかったのでこの考察はほぼ没にしていたんですがここにきて再浮上するとは私も驚きです。
黒田は何らかの理由で麻薬取締官から公安(おそらくトップ)となったようです。
その経緯も今後明かされていくでしょう。

 

黒田は以前は警察官ではなかった。しかも現在30歳の伊織と過去に仕事をしていたとなると麻薬取締官から警察官に転職したのはここ数年。
彼は『燃えるテントの怪』で強行犯係か火災犯かどちらを呼ぶか迷っていたので警察としての経験の浅さについては伏線が張られていましたがそれが回収された形です。

『牧場監禁事件』でも黒田が警察官である事を否定するような伏線が張られていました。

伊織「その打ち合わせには私なぞよりも数段頼りになるお方に…ご参加頂いておりますので…」

伊織の黒田への信頼は絶大です。それは黒田も同様かもしれません。
黒田には10年眠り続けていたという設定があり、長野県警の人間はこれを信じていますが伊織には真相を打ち明けている可能性があるので。
気になるのは「10年間眠り続けていた黒田兵衛」。
これが意味のない嘘なはずはありません。
そもそも黒田は10年前は警察に身を置いていない事は確実なので自分が警察ではなかった頃の話を意味なくでっちあげる必要性がありませんからね。
入院中に黒田の外見が大きく変貌した事は明らかになっていますから本物の黒田兵衛とすり替わったというのがシンプルな考え方とは思いますが未だに謎が多いですね。

 

伊織にとって黒田は尊敬する上司だったのでしょうが、なぜ2人とも麻薬取締官を辞める事になったのか。そして伊織はなぜ大岡家に仕える事になったのか。

「この伊織…死力を尽くしてお支えする所存でございます!」 『謎解きは喫茶ポアロで』 93巻

伊織は紅葉への忠誠心を見せていましたが今回の事件で黒田も大岡家を大事にしている事が分かりました。
伊織は黒田と付き合いが長く信頼している為黒田の命で大岡家に仕える道を選んだのかもしれません。

ですが2人が大岡家を大切に扱う理由は不明です。
大岡家は羽田家と交流があります。羽田浩司の事件解決の為、あるいは羽田が大変裕福な家の御曹司であることが組織に狙われた理由とすると大岡家が組織のターゲットとなっても不思議ではありませんからそれを防ぐためとか。その場合はこの2人以外にも大岡家を守る存在がいるのが普通と思いますが。
そして麻薬取締官といえば薬物、薬物といえばAPTX4869。

黒田は麻薬取締官として活動していた時点で組織が奇妙な薬品を作っている事に気付いていたかもしれません。その薬品と羽田の不審死に接点を見出し17年前の事件を追っていた可能性もあります。

彼はコナンの推理力を警察以上と判断しているので若返りに気付いているはずですが伊織もコナンの若返りを知っているのでしょうか。『紅葉からの挑戦状』で伊織は推理している最中のコナンの表情に注目していたので若返りに気付いているのかもと考えていますがまだ判断材料に乏しいですね。


伊織が善か悪か気になるところですが彼が悪人という可能性は現時点では低いと思っています。
『紅葉からの挑戦状』の中で平次から正体を問われた伊織は次のように答えています。

「まぁそれは…いずれ…」

彼はいつか平次に自分の正体を明らかにするつもりでいる。伊織が悪なら自分の素性について明かそうとはしないでしょう。悪人という線は無さそうです。

伊織の正体が元公安なら公安と繋がりのない平次に正体を明かす理由が判然としません。

ですが元麻薬取締官なら事情は異なります。

かつて平次は麻薬取締官といざこざを繰り広げた事がありますから。

伊織の「いずれ…」は「あなたと揉めた麻薬取締官は私のかつての仕事仲間です」なら納得。
無我という名前も安室透の透同様「ゼロ」を連想させますから彼の名前が潜入捜査官だったという伏線になっていたのかもしれません。
現在は大岡家の執事ですが作品の複雑さを考えると今も偽名という可能性も捨てきれないのでは。

何より重要なのは工藤新一生存の情報です。
伊織と紅葉は新一が生きている事もコナンと新一が繋がっている事も把握済み。
この情報は既に黒田にもたらされている可能性は十分あり得ます。
今回の記事では既にコナンの正体に辿り着いている可能性についても後述しています。

黒田の大岡家への挨拶は「京都に来る用」のついでなので本命は伊織との接触ではないでしょうか。
今後、より一層伊織の存在感が増していく事でしょう。

 

◆あの事件を密かに解決したのは黒田か◆

コナンの作中にはある謎がありました。
黒田が伊織が繋がっていた事が判明した今、その謎が解けたかもしれません。

その謎とは伊織初登場となった『謎解きは喫茶ポアロで』。
事件の最中、ポアロにいた伊織は別の場所にいた紅葉とずっと電話をしていました。
ですが伊織と電話で繋がっていたのは紅葉だけではありません。
紅葉が携帯越しにある音を拾いそれが事件解決に繋がりましたが紅葉は「自分は推理をしていない」「自分のヒントで事件が解決できた」と語っている事から事件を解決したのは紅葉ではありません。では伊織が解決したかというとそうではありません。

伊織は平次たちが事件を解決できるよう百人一首を詠みました。
ですが紅葉はヒントとなる音について伊織に伝えていない事が明らかになっているので音の情報を入手していない伊織にも事件は解けません。
つまりこの事件は紅葉が音を拾い、彼女が音の情報を伊織以外のある人物に伝えこの人物が事件を解決。その後伊織に事件の真相を伝えているんです。だから彼は百人一首を詠む直前まで事件を解決した電話の相手の発言内容に耳を傾けているんですね。


この事件を解決した人物が謎だったんですが伊織と紅葉が黒田と繋がっている事が判明した今となっては黒田が伊織の電話の相手であり紅葉からのヒントで事件を解決した可能性がかなり高くなります。
伊織は初登場の際ホームズの助手であるワトソンの和名を名乗っていました。
ここからコナンは伊織のバックにホームズのような存在がいるのではと考えています。
つまり伊織はホームズのような優秀な人物の助手のポジションが伏線と考えられるキャラクター。
今回のエピソードで黒田と伊織が元上司と部下である事、伊織の黒田への信頼が明るみになった事を踏まえるとホームズ=黒田、ワトソン=伊織となりそう。
事件を解決した人物をホームズと評するのはずいぶん大げさな表現だなと読んだ当初は違和感を覚えましたが相手が黒田であれば納得です。

また『紅葉からの挑戦状』は紅葉の一言で暗号が解読できた事、コナン達が暗号を解読できる事を想定して車が用意されていた事、暗号が解けなかった場合どうするつもりだったのかという問いに紅葉が意味深な沈黙をした事を考えるとこの暗号は既に黒田が解読しており紅葉は答えを知っていたと考える事ができます。
解読したのが伊織という可能性も残りますが現時点では黒田が濃厚でしょうか。
大岡家に暗号解読が依頼されるという展開が謎でしたが大岡家が黒田と親交がある事を考えると極めて自然な流れですね。

 

話をポアロの事件に戻しますが伊織の電話の相手が本当に黒田であるならコナンはピンチかもしれません。
というのも伊織は事件を解決へ導く為随時電話で現場の情報を拾っていました。
もちろん伊織の電話を通してコナンと平次の次の会話も黒田に筒抜けです。

伊織「私は和田進一…医療関係者です…」
平次「何や…お前と同じ名前やんけ…」
榎本梓「え?コナン君って…名前、コナンじゃないの!?」

この会話はコナンの正体が工藤新一である事に黒田が辿り着けるヒントになりそう。
コナンは赤井秀一にさえ正体を明かしていません。黒田が正義か悪かに関係なく江戸川コナン=工藤新一に辿り着いてしまうのはコナンとしては大ピンチです。
この事件の中でコナンの眼鏡の右側のレンズにかなり返り血が付着している演出を不思議に思っていたんですが黒田の存在の暗示とすると合点がいきます。

今振り返るとこの事件はすごい伏線になっていたんですね。

そういえばポアロの事件も今回の事件もどちらも舞台と愛人がキーワード。

犯行の動機も含めて伏線の可能性があるので丁寧に読み返したいものです。

 

考察通り伊織が黒田の助手というポジションなら黒田から獲得している信頼度は安室より伊織の方が上なのかもしれません。伊織が黒田からボスの正体まで明かされている可能性も考えていいのではないでしょうか。

そしてホームズと言えばコナンにとって最大のヒーロー。

黒田=ホームズのポジションの考察が的中しているのなら黒田は組織と戦う上でコナン、公安、FBIらを率いる最強の味方と捉える事ができます。

 

また私は以前若狭留美の正体が浅香というのが腑に落ちないという内容を少し記事にしましたが今回の事件で浅香は若狭でなく黒田なのかなという考えが強くなりました。

黒田=浅香の考察についてはまた別に記事にします。

 

◆「金髪の彼」は安室ではない可能性◆

黒田「そういえば奴と会ったらしいな…」
伊織「ああ…金髪の彼…お嬢様の用も兼ねてポアロという店で…」「過去の柵を引きずっているようですが…悪くないかと…」

一見「金髪の彼」とは安室であり黒田が安室の調査を伊織に依頼したように思えますが金髪の彼=安室はミスリードではないでしょうか。
安室がポアロに勤務している事を黒田は知っています。その黒田に対し安室とはポアロという店」で会ったという表現は違和感があります。
また私の考察通り『謎解きは喫茶ポアロで』の事件を解決したのが本当に黒田なら黒田は伊織の携帯を通して伊織と安室がポアロで顔を合わせた事を把握しているはずですから「会ったらしいな」という言い回しがおかしいんですよね。

ここでは「金髪の男性」が安室以外である可能性を考えてみます。

 

実は作中で髪の色が明かされている人物なんてそうはいません。
ですが珍しく明確に金髪と分かっている男性がいます。
それが『コナンと平次 恋の暗号』83巻に登場する麻薬取締官の男性です。

先述した平次といざこざのあった男性ですね。

ただしこの男性は典型的なモブキャラといった風貌なので今後の重要人物という可能性は無いでしょう(笑)。変装術があれば話は別ですが。
そうなると今後登場する新キャラクターかもしれません。
麻薬取締官の活躍の伏線は早くから張られていました。黒田と伊織の2人だけでは勢力として物足りないかもしれません。
金髪は職務上外見を派手にすることが求められる麻薬取締官という伏線として機能している可能性も。

また少し気になるのが『偽優作のTVで推理ショー』100巻のベルモットの発言です。

「ラムに頼まれてヤボ用を済ませていたのよ…」「今後、組織の脅威になりそうな人物が…なぜか日本に留まっていたから…」

作中では組織の脅威になりそうな人物は工藤夫妻のように演出していますが私はこれはミスリードで彼女は全く別の人物について語っていると考えています。

「なぜか日本に留まっていた」のはこの人物の活動拠点は本来外国という伏線だと思います。もちろん金髪の外国人男性の可能性があるわけです。

ラムが目をつけているというこの人物が伊織が会っていた金髪の男性とすると展開としては面白いですが。

もちろん私が黒田と伊織の会話を深読みしすぎているだけで「金髪の彼」は安室の可能性も有り得ますが。

ですが2人の会話から剣呑な印象は受けませんから仮に「金髪の彼」が安室だとしても安室がピンチという事はない気がします。

 

◆黒田は既にコナンの正体を知っているのか◆

今回気になった点は黒田がコナンにほぼ関心を示さなかった事。
これまで黒田は警察よりもコナンの能力を信用し現場でコナンを自由に動かしたり事件解決の為に安室を通してコナンに情報を流したりしていましたが今回はそれが見られません。
ここで考えられる可能性の1つが既に黒田がコナンの正体に辿り着いているという事。

伊織に「私なぞよりも数段頼りになる」と言わせておきながら今回の黒田は推理をコナンと平次に任せっきり。
これは黒田は既にコナンの正体に気付いており新一と平次が力を合わせれば確実に事件を解決できるという思いからかもしれません。

ここでRUM候補の1人、若狭留美の存在を取り上げます。
彼女は初登場時からコナンの正体を疑っておりコナンが推理できるよう助言をしていましたが工藤新一目撃情報の拡散と同時にコナンが小学校を休んだことでコナン=新一の方程式が確信に変わると推理のアシストを止めています。

コナンの推理の手助けをしていた人間が突然それを止めるのはコナンの正体に辿り着いたからという可能性は十分あり得ます。

黒田のコナンへの関心の低さは正体に辿り着いた事の暗示という解釈は出来るかもしれません。

ポアロの事件の際平次との会話が黒田に筒抜けだった可能性がある事、コナンと新一の関わりを知る伊織と紅葉と繋がっている事など黒田にはコナン=新一に辿り着けるパーツはかなり揃っていると考えられるので。

 

◆この黒田は脇田なのか◆

私は以前から黒田は2人いる、そしてその内の1人がRUM、もう1人は脇田の変装で脇田はRUMの影武者であり正義の立場と考え記事にしてきました。
100巻でRUMの正体はいろは寿司の脇田兼則と取れるような描写がありますがこれはミスリードとしか考えていません。
私の中では黒田がRUMのままです。

では今回登場した黒田はRUMなのか脇田が演じる黒田なのか。
伏線から見ると脇田演じる黒田の可能性が高いと思います。

登場人物から「舞台が大当たりした」「この舞台は絶対に当たる!!」という台詞がありましたが以前記事にした通り脇田が登場する時は「馬券」「クジ」「食中毒」など「当たり」がセットです。この事からこの黒田は脇田の可能性があります。

またコナンの左目がベンツのエンブレムで隠されていますがこれも左目が眼帯の脇田を彷彿とさせます。
作者はわざわざ意味なく片目を隠したりしないはずなのでこのような描写は伏線と取るべき。

加えて私が気になったのは黒田の嗅覚に纏わるシーン。
黒田が被害者の口臭から食べたものを当てたり動物の匂いに気付いたりと彼の嗅覚がかなり優れている描写が見られました。
実は私は過去の事件から脇田は「感覚」に優れているのではないかと考察していたんです。
この考察は的中しているか分かりませんが「感覚」が伏線なら今回登場した嗅覚の優れた黒田は脇田演じる黒田なのかな、と。
ただ「感覚」についてはまだ確信が持てないのでもう少し材料が集まった時に記事にしたいと思います。


◆ついに羽田家が動くのか◆

エピソードの最後に運転手付きのクラシックカーに乗った髭を蓄えたなんとも不気味な老人が登場します。
この老人は警察を「愚鈍な輩」と評した事や鷲鼻のシルエットから一瞬烏丸蓮耶ではないかと思わせる演出でしたがその可能性は低いのでは。
和服を着ているあたり羽田家の可能性が高いと思います。
裕福な生活を送っているのは大岡家も同じですが大岡家は警察官の黒田と交流がありますから警察を愚鈍と考えるこの人物の性格と一致しません。
一方羽田家は羽田浩司事件が未解決である以上警察を疎ましく思っていても不思議ではありません。
この老人は父親の羽田康晴の可能性が高そうです。
羽田家は赤井家へ金銭的な援助をしている可能性が高いので赤井家との交流についても描かれそうですし、羽田家は羽田浩司が大切にしていた将棋の駒の持ち主が犯人と考えていますがこの駒は若狭が所持しているので羽田家VS若狭の展開も有り得ます。
彼の登場により今後RUM編は大きく動くはずなので今後が更に楽しみです。

 

◆【追記】黒田を悪人として描いた作者◆

今回の事件で黒田は救助の為に窓ガラスを割って現場をガラスの破片まみれにし、綾小路警部に責められています。確かに黒田の行動は現場を保存しなければならない警察官の行動として褒められたものではありません。

ですが黒田の行動はコナンの作中では「警察官としてアウト」でなく「人としてアウト」なんですよ。

注目すべきは49巻。車中にいる女性を救出する為に恋人の男性が車のフロントガラスを割る事件が収録されています。実はこの男性は女性を殺害した犯人。

コナンが彼を犯人と見抜いたのは彼のガラスの割り方です。

「人を助けたいのであれば直感的に助けたい人物から遠くの窓を慎重に割るはず。近くの窓を派手に割れば相手にガラスの破片が飛んで大ケガをする可能性があるから」

救助の為のガラスの割り方で善人か悪人かの判断ができると作中で断言されています。

この事実を踏まえた上で今回の黒田のガラスの割り方を振り返ります。

黒田は植木鉢でガラスを殴っています。割り方は大胆かつ豪快。しかも割っているのは被害者に近い方の窓ガラス。

本来は窓ガラスの鍵の周辺を慎重に割り、解錠するのが正解。実際にこの窓ガラスは鍵が付いている事がちゃんと描写されています。

このガラスの割り方で作者は黒田は悪人とメッセージを出してるんですよね。黒田は最近まで警察官ではなかったから現場保存が正しくできなかったという伏線と考えましたがやはり作者が49巻で記した善人と悪人の見分け方を忘れているとは考えにくいと最終的に判断しました。つまりこの黒田は悪人。当初今回の黒田は脇田と綴りましたが私の考察でこの黒田(悪人)を脇田(正義)とすると自分の中で辻褄が合わなくなってしまうので記載できなかったんです。

ですが「当たり」というキーワードやコナンの左目が隠されていた演出を考えると脇田に関する伏線の事件と考えるべきだと思います。

私は脇田は変装の達人と考えているんですが伊織が脇田の変装で両者は同一人物ということがあるんでしょうか。

伊織の初登場回で脇田の話題が出たり伊織の左目が描かれなかったり(恐らく意図的)してるんですよね。少なくとも伊織と脇田は何らかの繋がりがあるのだと思います。

伊織はあまり注目していなかった存在なので考察しておこうと思います。

 

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