安室VS若狭!初対面にして衝撃の展開へ!
最新のエピソードである「牧場監禁事件」は若狭のメイン回であった事と物語の展開から彼女を考察する為の材料が非常に多いものでしたね。
RUM候補の1人、若狭と安室が初顔合わせとなりましたが若狭のミスから将棋の駒は安室の手に渡ってしまいます。
駒を取り戻す為に若狭の取った行動は多くの読者にとって想像外だったのではないでしょうか(笑)。
- 若狭≠RUMの可能性は更に濃厚に◆
- ◆ネットに記事をUPしているのは若狭◆
- ◆若狭は羽田殺害の実行犯ではない◆
- ◆羽田家の資産が目的ではない◆
- ◆若狭は羽田家と繋がっていない◆
- ◆若狭は安室の正体をリサーチ済み?◆
- ◆黒田はなぜ重大な情報を遮断するのか◆
- ◆「牧場監禁事件」は「名探偵コナン」の世界が凝縮されている
若狭≠RUMの可能性は更に濃厚に◆
表紙はボクと安室さん、そして若狭先生の3人!
— 江戸川コナン (@conan_file) 2020年4月28日
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元々若狭をRUMとすると矛盾する点が多かったのですが今回のエピソードで若狭留美はRUMではない可能性は更に高まったと言えそうです。
理由は安室が若狭の存在を完全ノーマークだったことにあります。
安室は事件に巻き込まれた部下の風見の救出の為に牧場に来ていたわけですがコナンにはその理由をシリーズ1話目では打ち明けていません。
安室「それを知れば君達は首を突っ込んで来るだろう?」 FILE 1052
コナン達を巻き込みたくないという警察官としての信念からです。
そんな彼ですがかつてコナンからRUMと面識があるかと訊かれた時にこう答えています。
「どう答えたらいいか…悩むよ…」97巻
安室がRUMと面識がないのであれば「ない」と素直に答えた方がコナンを危険に巻き込むリスクが減ります。
やはり彼はRUMと面識があると考えた方が妥当でしょう。
その彼が若狭の存在は把握していませんでした。
安室と面識がない時点で若狭はRUMではない。
今回のエピソードでRUMは黒田か脇田の2択になったと言えそうです。
RUM編の大きな展開ですね。
ただしRUMには影武者がいて安室が面識があるのは影武者のみという可能性も否定できないのですが(笑)。
◆ネットに記事をUPしているのは若狭◆
今回の事件ではネット上に羽田の事件の記事をUPしている人物は若狭と考えられる描写がありました。
コナン達が目を通したネット上の記事は安室が公安の研修の際に見ている資料と全く同じものです。
つまりこの記事をUPしているのは警察関係者かこの資料をハッキングできる人物に限られます。
注目すべきは将棋の駒。
安室が見ていた資料には将棋の駒がありましたがネット上にはその駒の画像はありません。
これは記事をUPしている人物にとって将棋の駒が極めてまずい情報だからです。
そしてこの駒は現在若狭の持ち物。
彼女はAPTX4869の投与者リストにも目が通せる人物で優れたハッキング能力を持っている可能性が高い。
自分に繋がるこの駒の情報を意図的に削除していると考えていいでしょう。
よってネット上に羽田の記事をUPしているのは若狭と言えそうですね。
削除しているのは順当にいけばRUMでしょうか。
◆若狭は羽田殺害の実行犯ではない◆
若狭がいつも持ち歩いている将棋の駒はかつて羽田浩司が御守りとして持っていたものと判明しました。
若狭のメイン回には「ラッキー」「強運」「幸運」というワードが確認できるので彼女も御守りとしてこの駒を持っていることになります。
そしてこの駒は事件後唯一紛失したものであり、遺族は「この駒の持ち主が犯人」と推測しています。
いかなる理由があろうと犯人が事件の証拠品を常に携帯するはずがないので若狭は羽田浩司殺害の実行犯ではないと考えた方が自然です。
ですが彼女は何か後ろ暗い過去があるのは違いないのでアマンダの殺害に関与している可能性は残ります。
◆羽田家の資産が目的ではない◆
17年前の事件後なくなったのは駒だけという事は当然現場から金目のものは奪われていないという事。
そして羽田家は資産家として現在も安泰です。
これらを踏まえると羽田の殺害の動機は羽田家の資産目的ではないと言えそうです。
公安が未解決事件として研修の材料にしたのもこれだけの資産を持つ人間が殺害されながら事件後金の流れに変化が起きなかったからでしょう。
ですが気になる点もあります。
コナン(羽田浩司は…大金持ちの御曹司だったってわけか…) 98巻
羽田家に潤沢な資金があるのは何らかの伏線となっていることは間違いありません。
そもそも羽田が残したダイイングメッセージの真相は「烏丸」。
巨額の富を持つ羽田が同じく潤沢な資産を持つ烏丸グループと交流があった等は十分考えられます。
◆若狭は羽田家と繋がっていない◆
羽田の遺族は「駒の持ち主が犯人である」と考えています。
そして若狭は羽田浩司と親しい間柄であったと推測できる描写が見られます。
また彼女の豊かな暮らしぶりを考えれば教員としての仕事以外に何か収入源や資産があるはずです。
これは息子と交流のあった若狭を気の毒に思った羽田家が彼女の生活を援助しているからとも考えましたが遺族の主張からはその可能性は低くなったと言えそうです。
いくら若狭が過去に罪を犯していようと彼女は非常に有能な人物です。
過去を煙に巻き、善人として羽田家を騙して堂々と駒を所持する方法はいくらでも思いつくはず。
遺族の主張から若狭は羽田家と繋がっていないと考えた方が自然な流れが生まれました。
では若狭の資金源は一体何なのか。
伏線から言うとこれだろうというのがあるのでまた別に記事にします。
◆若狭は安室の正体をリサーチ済み?◆
若狭は牧場へ向かうそのバス車内で安室と初めての対面となりましたが彼女が安室に向けた視線は明らかに探りを入れている状態。
注目すべきはこの時若狭の勘が働いたのか、それとも既に安室の正体を知っていたのかという点です。
若狭が公安の資料をハッキングしているという考察が正しければ彼女は公安警察である安室の情報も入手していても不思議ではありません。
若狭はバスの中で光彦に暴力行為を働いた男性を放置していますが代わりにその男性を制御したのは安室でした。
彼女が本来持っている能力を披露しなかったのは安室がどのような行動に出るかを観察する為でしょう。
彼女は安室が男性を制圧するコマ以前から彼がバスに乗っている事は把握していたはずです。
また若狭は安室から駒を奪い返す為に安室を真っ暗闇の地下室に閉じ込め気絶させるという驚きの行動にでました。
つまり若狭から見て安室は素直に駒を渡さない相手であり、また駒の持ち主が自分であると打ち明けるわけにいかないと判断している事になります。
いずれにせよ安室が警察やそれに近い職業と認識していなければこのようなリスキーな行動は避けるはず。
そしてこの作戦は地下室を出るのが安室が最後でなければ成功しないもの。
彼は警察ですから職業柄子供たちや危害を加えられた後輩が全員無事に地下室を脱出するのを見届けなければなりません。
若狭はそれを見越してていたわけです。
この事から若狭は安室の正体をある程度は掴めている、推測できていると考えられます。
彼女がバス車内で見せた射貫くような視線は既に若狭は安室の本名が降谷零でありバーボンの名で組織に潜入している公安であることを把握している
という伏線の可能性もありますね。
今後の流れですが安室はこの後未解決事件の重要な証拠品である駒の紛失に気付き、自分を気絶させた人物を追う事になります。
見落としがちですが安室から見て疑わしい人物は若狭だけではありません。小林先生も含まれています。
安室と小林先生は『ゼロの日常 3巻』で対面していますが今回のエピソードでなぜか小林先生は安室に初対面の挨拶をしています。
この謎の挨拶が今後の展開の伏線となっている可能性が高いと考えているので次に安室と小林先生が対面する話があれば要注目だと思います。
◆黒田はなぜ重大な情報を遮断するのか◆
今回の事件で安室は公安の資料でしか羽田の事件を知らなかった事が明らかとなりました。
ですが彼の上司である黒田はこの事件を調べています。
現在がRUM編であることを踏まえると調査している理由は羽田の事件にRUMが絡んでいるからと考えるべきでしょう。
そして彼は若狭の存在にも注目しています。これも羽田の事件と若狭には何かしらの関りがある事を把握しているはずです。
黒田「大事の前だ…」 96巻
ストレートに考えれば「大事」とはRUMの確保。
それならばなぜ黒田はRUMを捕らえる上で有益な情報であるはずの羽田の事件や若狭の存在を安室と共有していないのか。
私はこれまで黒田=RUMとして記事を綴っていますが彼への疑惑がまた深まりました。
◆「牧場監禁事件」は「名探偵コナン」の世界が凝縮されている
私はこの「牧場監禁事件」は今後も注視すべき非常に重要なエピソードの可能性があるのではないかと思います。
●カラスの話題=烏丸
●「俺が小1から」=若返り
●鳩山牧場=宮野厚司が勤務していた白鳩製薬
●研究と取材=組織の訪れた美國島
●「金にする」=組織は金の流れを牛耳る
●SF映画=CGクリエイターの板倉卓
●「穴から逃げた」=シェリーの脱走
●そっくりな外見の人物=ベルモットの変装術
「名探偵コナン」における重要なキーワードを連想させるものをこれでもかとばかりに散りばめています。
私は意図的だと感じました。今回のエピソードはラム編でありながら新章のスタートの一面があるのではないかとも考えています。