花粉症の新人君は梓なのか

 

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以前私は安室と梓が協力関係にあるという考察記事をUPしました。

その中で「安室は梓の潜入捜査に必要な衣装を調達している可能性」

についても綴っています。

安室が風見に梓の服の調達を命じたのは間違いないと思っています。

それが安室から梓へのプレゼントの可能性もあるのですが潜入捜査の為の服ではないかと考えるに至ったある理由があります。

95巻で唐突に存在が明らかになった「花粉症の新人君」です。

名探偵コナン (95) (少年サンデーコミックス)

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佐藤「そーいえば千葉君と一緒に張り込んでた新人君…具合良くなった?」

千葉「いや、あれから花粉症が悪化して今日は自宅で寝てますよ…」

花粉症の新人君に関する情報はこの1コマの会話だけ。

姿形は全く分かりません。作品には一切関係のない人物と考えてもいいと思います。

ですが「新人君」「花粉症」など設定がちょこちょこあるので深読みしたくなるところ。

ここで綴るのはこの人物の正体が梓ではないかということです。

この後の96巻で梓は謎の発言をしています。

1週間前に発生した交通違反者たちの騒動について梓の勤務する喫茶ポアロに情報を求めてきたコナンに対しての台詞です。

詳細は上記のリンク先の記事を読んでいただきたいのですが梓が安室と口裏合わせをしている可能性が高いと考えられるシーンです。

梓「3日前?ああ…そこの交差点で騒ぎがあったわ…」

コナン「その時の事詳しく教えてくれない?」

梓「私は遠目でチラっと見ただけだけど…安室さんが様子を見に行ってくれたから…ですよね?」

この後説明は安室が行うことになります。

名探偵コナン (96) (少年サンデーコミックス)

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梓は1週間前の騒動の説明をしなかったというより説明ができなかったという可能性はないでしょうか。

実際は梓は騒動を全く目撃していなかったのかもしれません。

 本当に目撃していない場合安室は梓のアリバイ作りに加担していることになり、やはり2人は協力関係にある

と考えられます。

 騒動当日は小五郎が町内会の旅行に行っていたことが明らかにされていますが小五郎はポアロのマスターと大の仲良しです。マスターも一緒に参加していた可能性も十分考えられます。

そうなるとポアロは当日臨時休業で安室も梓も当然店内にはいないことになります。

ポアロが営業していたかいないかに関わらず梓が当日の様子を説明しなかったのは気になる点です。

更に3日前という謎の台詞も併せて検証するべきだと思います。

今回取り上げる「花粉症の新人君」は千葉と一緒に張り込みをしていた人物です。

千葉「それならきっと由美さんが言ってた例の3人ですよ!」「1週間前に百崎巡査部長と八木警部補がまとめてしょっぴいて来たっていう…3人の交通違反者! 96巻

この3人の交通違反者の騒動について梓は説明を行いませんでした。

また千葉の台詞から千葉自身はこの騒動を目撃していなかったことが分かります。

つまり千葉と行動を共にしていた

「花粉症の新人君」もこの騒動を目撃していない可能性が高いのです。

 

また梓の謎の台詞「3日前?」について。明確ではありませんが「花粉症の新人君」が張り込みをしていたと考えられる時期と重なります。

1週間前の騒動の説明ができなかったのは千葉と共に張り込みをしていたから、3日前という発言は本当は3日前には張り込みをしてポアロにはいなかったがそれを隠すための発言だった。

私は現時点でこの可能性を考えています。
またこの事件では被害者が2人共スタンガンで攻撃を受けていますが梓が過去に唯一被害に遭った事件で彼女はスタンガンで気絶させられています。

梓はあくまで一般人です。

潜入捜査の経験などないと考えるべきです。「新人君」という表現は彼女がミスをしても許されるよう用意された設定の可能性があるのではないでしょうか。

また花粉症という設定で体調不良を理由に仕事を休む=本来のウエイトレスの仕事に戻ることが可能です。

この場合持病は何でもよかったはずですが花粉症と言えば植物。

梓も兄の杉人も植物にちなんだ名前ですから花粉症というのは梓を指しているのではと考える理由のひとつになっています。

私は梓は安室と協力関係にあると考えているので公安の力を借りれば警察に成りすますくらい造作もないことのはず。

そして彼女の父親は脇田兼則だと推測しています。

私は脇田は麻薬取締官だと考えているので潜入捜査を得意としている父の協力を得られれば変装も容易いはず。

ですが安室と脇田の力をもってしても解決できない問題があります。声帯です。

「新人君」という言葉をそのまま受け取るとこの人物は男性です。男性になりきるためには声の問題は絶対にクリアしなければなりません。

そこで唯一の解決策となるのが変声です。

安室が工藤邸でのお茶会で変声機を入手した可能性はゼロではありません。(お茶会に関する考察はまた別に記事にしたいと思います)安室は梓にそれを渡したのではないでしょうか。

 実際に工藤邸のお茶会のエピソードの次の回で「花粉症の新人君」が登場しました。 

加えて「ゼロの日常」2巻で梓の兄の杉人が閉店後のポアロを尋ねるシーンがあります。

杉人「そろそろバイトあがる頃かと思って、近くまで来たから寄ってみたよ!」

この会話で梓が正社員でなくアルバイトということが判明するのですがここは普通に「仕事が終わる頃だと思って寄ってみた」でいいはずです。

アルバイトである梓はそれなりに融通が利く勤務形態であることが分かります。

わざわざアルバイトという設定を出してきたのは彼女には潜入捜査を行う時間があるということを表しているのかと考えています。

安室も脇田も潜入のプロですが梓だけそのスキルを持っていません。

そのことを不安視した2人が対ラムに備えて梓に潜入、正確には他人になりきる変装の技術を学ばせたのではないかという考察です。

 正直根拠に乏しい話で自信をもってお伝えするとは言えませんがポアロでの謎の発言や『ゼロの日常』で安室が梓の衣装を調達している可能性が高いことなどを踏まえると在り得る話ではあるのかなと考えています。

今後また「花粉症の新人君」が登場した際は細かく確認したいところです。

 

追記:本編の連載再開が少々先になることが発表されました。

再開は寒い季節です。

上記のリンク先で安室が梓の変装に必要な衣類の調達をした可能性を綴っていますがこの時購入した衣類は秋冬物です。

連載再開に合わせ、秋冬の衣装で変装をした梓が登場するかもしれません。


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安室と梓はいつ頃協力関係になったのか

喫茶ポアロに潜入している安室透と年下の先輩ウエイトレスの榎本梓は当初ただの同僚だったものの現在は協力関係である可能性が高いことは以前記事にしました。

 

 

では2人が協力関係となったのはいつ頃なのでしょうか。

結論から述べると95巻収録の「迷宮カクテル」の頃です。

 

『ゼロの日常』3巻の「パン教室」に東尾マリアちゃんが登場しますがマリアちゃんはこんなことを言っています。

「ウチ…この前もおじいちゃんとおばあちゃん家に、閉じ込められてもうたし…」

この発言から「パン教室」は95巻「マリアちゃんを探せ!」 からそう時間が経過していないことが分かります。

パン教室では梓と安室に協力関係は見られません。

 

正確に言うと2人きりの描写が無いので協力関係があったかどうか判断できないのが本音ではあります。

 

ですが仮に私の考察通り2人が協力関係を結んだ場合それは本編に大きな影響を与えることは確実です。

スピンオフ作品で既に協力関係でしたというのはさすがに無いと考えるべきだと思います。

 

そして安室と梓が協力関係を結んでいる可能性が高いことが 描写されたのが「女性警官連続殺人事件」です(95巻~96巻)。

事件解決の糸口になるかもしれない騒動について2人が口裏合わせをしていると考えられるシーンが96巻に描かれていました。

 

■2人がまだただの同僚と考えられるのが「マリアちゃんを探せ!」のすぐ後

■協力関係になっていると考えられるのが「女性警察官連続殺人事件」の時

 

 

この2つのエピソードの間には「迷宮カクテル」1つしかありません。

つまり安室と梓が協力関係となったのは必然的にこの頃となります

 

 

そして詳細が明らかにされていない工藤邸でのお茶会はこの「迷宮カクテル」の事件の9時間後に開かれています。

(お茶会の内容の考察はまた別に記事にしたいと思います)

 

安室は同僚の梓と協力関係となり、工藤邸では因縁の相手である赤井とも何らかの話し合いをした。

彼にとって随分大きな展開が同時期に起こったことになります。

 

先述の通り現在協力関係を結んでいると考えられる2人ですが『ゼロの日常』では両者が仲間であることは少なくとも本編で詳細が明かされるまで描かれないと考える方が自然です。



実際に『ゼロの日常』 では「パン教室」とその後編で『ゼロの日常』4巻収録予定の「サバイバル教室」の後に描かれた32話「丁度良いです」はあからさまに話が過去に戻り、ネット上でも時間軸がよく分からないという書き込みが多く見られました。

 

 

これは「マリアちゃんを探せ!」からそう時間が経過していない頃に安室と梓の間に重大な変化があったからこれ以上先の未来は 描けないという作者からのメッセージだと思います。

 

 

補填すると絶対に未来を描けないという訳ではありません。

上記の通り私の考察では『ゼロの日常』32話で安室は梓の為の服の購入を風見に命じています。

 

これは32話は安室と梓が協力関係となる前となってからの話を織り交ぜているのである意味未来の描写とも言えます。

 

 

また別に記事にしますが『ゼロの日常』は細かな伏線が多く描かれており、現在に見せかけて実は未来ではないかと考えられるシーンがいくつか存在しています。

 

 

2人が協力関係となった後の描写を入れるとしても考察してようやく分かるというレベルにとどめるはずです。

『ゼロの日常』では安室と梓が一緒に食事をしたり買い物をしたりと親しげな描写が続いていますがこれらは「迷宮カクテル」の前と考えています。

 

そしてこの「黒うさぎ亭」が8月31日(土)と9月7日(土)の2週に渡り「迷宮カクテル前・後」として放送されることになりました。

※8月31日、9月7日、9月14日の前編・中編・後編の3週でした。すみません。

 

 

そのタイミングで原作や『ゼロの日常』でも何かしら描かれる可能性もあるので本編、スピンオフ、アニメ全て要チェックですね。

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安室と梓は協力関係【2】

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私は安室と梓は現在協力関係にある可能性が高いことを記事にしています。

両者が協力関係という伏線は本編だけでなく公式スピンオフ『ゼロの日常』においても垣間見ることが出来ます。

実は安室は梓の潜入捜査に必要な衣装の調達を風見に命じている可能性があるのです。

梓は『ゼロの執行人』で登場した公安の協力者に該当する人物なのかを検証します。


◆『ゼロの日常』「丁度良いです」の不可思議な点◆

『ゼロの日常』4巻収録の「丁度良いです」は風見が安室の潜入捜査に必要な服を買いに行く話です。

降谷「周囲に溶け込める地味目な服なら何でもいい…体格も近いし、君が着れるなら僕も着れるだろう…」

服を届けようと安室(というよりも降谷)の家に上がる前に電話を掛けたものの安室がとても慌てた様子だったため風見は女性が家にいるのではと疑念を抱き次週へ、という流れになってます。

全体的にギャグっぽく私自身風見の顔芸に相当笑わせてもらったのですが(笑)、実はよく見るととても不可解な内容なんです。

季節が統一されていない

購入した商品の一部が安室の衣装ではない

風見(降谷さんが任務を、スムーズに遂行する為に…もうひと踏ん張りだ!)

この時風見の周辺にいる人物の服装から夏、少なくともかなり暖かい季節だということが分かります。

しかしカラーページでは半袖の服を購入している風見ですがその後の買物では明らかに秋冬アイテムであるブーツや厚手の服が登場します。

店内の様子からいっても完全に秋冬。

この季節の描き分けは当然意味があるはずです。

 

そこで気になるのが買物中に風見が訪れた2つのショップ。

おねえっぽい感じの店員さんがいる店と柄物について語る女性店員さんがいるお店です。

「サイズ感が一番大事ネー それさえおさえれば大事故にはならないワ!」

おねえっぽい店員さんの言葉を受け風見は熱心にメモをとっています。

しかし冒頭の安室の台詞から安室はサイズ感にこだわりを持つ人物ではないことが分かります。

仮に安室がサイズ感を気にしているのであれば安室と体格が近いという彼自身が試着すればいいのです。

実際にこの回は安室が着用する服を着た際の店員の「サイズはいかがですか?」に対する風見の返答の「丁度いいです」がサブタイトルになっている。

安室の為の服であれば風見が着てサイズを判断するべきです。

そして場面は違うショップへ移ります。

「柄物ですので無地と合わせたり…」 

こちらでも女性店員の言葉を受けメモを取る風見の姿が確認できます。

ですが安室が求めたのは「地味目」であり柄物は彼の指定とは異なります。

そして店員さんが勧めている柄物の服は安室が着用するとは考え難いデザインです。

 

この2点から導き出される答えは風見は安室以外の人物の服を購入しているということ。

しかも上記の2点のショップは内装が完全にレディース向け。

つまり安室は女性の衣装の調達を風見に命じているのです。

ではその女性とは一体誰なのか。

その人物こそやはり同僚の梓だと思います。理由は以下の通り。


◆アイコンが降谷と梓のイメージカラー◆ 

この話はセンターカラーで掲載されましたが注目なのはアイコンの色使いです。

通常の「ゼロの日常」のアイコンを確認してみましょう。

通常はシンプルな単色のカラーです。

そして「丁度良いです」のアイコンは青、オレンジ、ピンクの3色がグラデーションになっています。

青=降谷のイメージカラー

ピンク=梓のイメージカラー

オレンジ=2人を合わせたポアロ組のイメージカラー

この話には梓が全く出てきません。

にもかかわらずこのカラーを使ったのは「丁度良いです」が梓に関連のあるエピソードだからと推測できます。

青山先生は「ゼロの日常」のカラーでは色の使い方で読者にヒントを出すという手法を取っています。この配色は意図的のはず。

「ゼロの執行人」では公安の協力者という言葉が登場しました。

降谷が風見に衣装の調達を命じたのは梓が安室の協力者となったからではないでしょうか。(正式なものかはさておき)

 

先述の通り青は降谷のカラーですから梓は降谷零から協力を要請されたと考えるべきです。安室からの要請ではないでしょう。

つまり現在梓は安室の本名や公安としての仕事に関しても打ち明けられている可能性が高いという事になります。

 

そうなるとここで風見が購入したのは梓の潜入捜査に必要な衣装という可能性が浮上します。

一方でこの時風見が購入したのは安室から梓へのプレゼントという可能性もゼロではありません。 

本編ではやたらクールに描かれてきた安室ですが『ゼロの日常』を読む限り実際は女性の扱いに慣れているとは言えない印象を受けます。

私は風見が購入したのは梓の服であることは間違いないと思います。

安室が梓に好意を寄せた、あるいは2人は恋人同士になったものの女性へのプレゼントを選ぶのが苦手な安室が服の購入を風見に委ねた未来の描写と考えられなくはないと思います。

ただ本編において2人が現在協力関係にあるのが濃厚であることを踏まえると風見が購入したのは梓の変装用の衣装の可能性は有り得ると思います。

プレゼントでなく変装と考えたのにはもうひとつ理由がありますがそれはまた後日記事にします。

追記:記事完成しました。

ちなみに風見が赤いパンツを手に取ったショップは「ゼロの日常」2巻の「大物狙い」の扉絵で梓が訪れています。

秋冬ものばかり扱っているのがよく分かりますのでそちらも併せてチェックしてみてください。

本編を考察する上で非常に重要なエピソードなのかもしれません。

私は梓の父親が脇田兼則であり、脇田は以前から安室と非常に親しい間柄にあると考えているので安室は現在脇田と彼の娘である梓とも連携が取れているということになります。


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安室と梓は協力関係【1】

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安室は現在梓と協力関係にある可能性がかなり高いと思います。

劇場版『ゼロの執行人』において公安の協力者というキーワードがありました。

原作でこれに該当する人物が梓であると考えています。

今回は以下の2点から2人が協力関係にある可能性を探ります。


◆女性警察官連続殺人事件での梓の不可思議な発言◆

「女性警察官連続殺人事件」は95巻から96巻にかけて発生したその名の通り女性警察官を狙った事件です。

※つい最近「標的は警視庁交通部」の題で全4話に渡りアニメ化されました。

 

殺人事件が起こる一週間前、毛利探偵事務所の近くで被害者と交通違反者との騒動がありました。

その騒動に着目したコナンでしたが騒動当日は小五郎が町内会の旅行で不在だったためポアロに勤務する安室の元へ赴きヒントを得ようとします。

その時の梓の返答が非常に奇妙なのです。

梓「3日前?」 96巻

コナンが梓にどのような質問を投げかけたのかは描かれていません。

しかし彼の目的は一週間前の情報収集であり、3日前ではありません。

誤植とは考え難いので梓の一言には何らかの意味があると考えた方がいいはずです。

 

そもそもコナンは何故安室でなく梓に声をかけたのでしょうか?

この時ポアロの店内にはお客さんの姿が確認できますが安室は接客をしておらず両手が空いているのが確認できます。

このような内容は公安である安室に真っ先に話した方が賢明です。

しかしコナンはそれをしなかった。

何よりもコナンが安室に向けて言ったこの台詞に注目です。

コナン「じゃあ何か思い出したら連絡してね!」 96巻

安室とコナンは連絡先を交換している仲だということが分かります。

 

この時コナンはスケボーで移動しており、情報収集を急ぎたいという気持ちが強かったはず。

ならば安室に直接連絡をとった方が早いのです。

それなのにわざわざポアロに出向いたのは梓を作中に登場させる必要があったからではないでしょうか。

 

これは青山先生が梓に「3日前」という台詞を言わせたかったのだと推測しています。

梓「安室さんが様子を見に行ってくれたから…ですよね?」 96巻

この時の「ですよね?」という梓の表情は安室に「そういう話でしたよね?」と言っているように見えます。

安室と梓の2人が何かしら口裏を合わせていると取れる描写です。

 

また深読みになってしまうかもしれませんが殺人事件発生の一週間前の「小五郎の町内会の旅行」という言葉にも私は関心を持っています。

コナン(一週間前は町内会の旅行に行ってたな あのオヤジ…) 95巻

ここは浮気調査で不在だったとかそのような理由でよかったように思います。

小五郎はポアロのマスターと大変仲がいいので町内会の旅行も一緒に参加している可能性は否定できないように感じます。

その通りであればポアロは当日休業していることになり2人とも勤務していることそのものが嘘ということになる。

それも含めての口裏合わせという線も完全には否定できないのではないのではないでしょうか。

 

しかし否定材料としては梓に代わって騒動を語る安室の背景に登場する交通違反者たちが実に詳細に描かれています。

素直に受け止めれば安室は目撃者として現場に居合わせたと捉える方が自然なように感じます。

安室はコナンに情報を提供する直前に黒田と連絡を取り合っていると思しき描写があるので黒田発信の情報をそのまま伝えただけという可能性も考えられます。しかしその否定材料になるかもしれないのが以下の安室の台詞。

安室「まあ僕の情報は事件解決の手助けにはあまりならなかったようですが…」 96巻

上司からもらった情報を「手助けにならなかった」と表現するのは失礼に値すると思うので安室は目撃者であると考える方が腑に落ちるような気がします。

ですが「3日前」という不可思議な発言をした梓は騒動について安室とは対照的に「遠目でチラッと見ただけ」と語っています。

梓に関しては当日ポアロを不在にしており実際には目撃していない可能性があるのではないでしょうか。

 

では梓はその日何をしていたのか、私の憶測の域を出ませんが「これじゃないかな」というのがひとつ浮かんでいるので後日記載します。


◆長野廃教会殺人事件の「梓を誘った」の真偽◆

このエピソードでは小五郎は依頼人の都合で4人で長野へ行く予定でしたが蘭と園子が当日になってキャンセルとなり、蘭は事件の依頼なら適任という理由で安室に参加を頼みます。その時の安室と蘭の会話が以下の通りです。

蘭「じゃあ梓さんも行けるんですか?」

安室「いや、一応誘ったんですが…明日の予定はもう決まっているらしくて…」 サンデー2019年11号 

その後安室の台詞は以下の通り。

小五郎「とにかく、旅の連れをもう一人探さねぇと…」

安室「ミステリー好きな人がベストなんですよね?」

そこに登場したのが脇田です。脇田は初登場回でこんな事を言っています。

脇田「アッシ小せぇ頃からミステリーってヤツがでェ好きでよォ!」 92巻

安室の「ミステリー好きな人がベスト」という発言は「脇田兼則がこの旅行に適任だ」という流れを生み出す言葉と捉えて間違いないと思います。

最初から安室は脇田と旅行に参加することが狙いでした。

ここで検証すべきは「梓を誘ったが彼女には予定があった」という安室の言葉です。

安室が脇田と旅行に同行したいと思っていたら偶然にも梓には予定がありうまい具合に脇田が参加となったとは考え難い。

彼は言葉を操ることに非常に長けている人物ですがさすがに当日梓に予定を作らせるというのは至難の業だと思います。

つまり安室が梓を旅行に誘ったのは嘘と考えた方が流れとして自然です。

「梓を誘った」と言う彼の言葉を聞いたコナン達は梓の勤務するポアロの常連客です。

後日、当日の予定について尋ねられる可能性は十分に有り得ます。

この件に関して梓が何も相談を受けていない場合安室は嘘つきな人物となり潜入捜査官としての信頼を失うことになります。それは立場上絶対に避けなければならないことです。

しかし梓が安室の協力者であれば話は違ってきます。

安室は旅行の件に関して「脇田と参加をしたい」という旨を梓に伝えている可能性が高いと思います。

私の考察では脇田は梓の父親です。

安室、脇田、梓の3人で口裏合わせが行われたのではないでしょうか。

安室の梓を誘ったという言葉は梓が安室の協力者でなければ出てこない台詞だと思います。

梓が正式な「公安の協力者」というのかは定かではありませんが安室と協力関係にあることは間違いないと考えています。

また安室透が主人公の公式スピンオフ『ゼロの日常』でも安室と梓が協力関係にあるという伏線が張られています。

そしてそれはここに記した本編で梓が交通違反者の騒動当日ポアロを留守にしていた可能性ともリンクするので改めて後日記載したいと思います。

※続きは安室と梓は協力関係【2】へ

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安室は脇田からボクシングを学んだか

安室透の特技はボクシングです。

 

そのボクシングに関してこんな噂が一部のファンの説の間で囁かれています。

 

「安室は特技のボクシングを脇田兼則から学んだのではないか」

 

脇田のビジュアルが『あしたのジョー』の丹下段平に似ていることがその理由です。

 

私も脇田は安室にボクシングを教えた可能性が高いと思っています。

 

もちろんその様に考えるようになったのは脇田のビジュアルだけが原因ではありません。

今回はその考えに至った考察を綴ります。


『ゼロの日常』の3巻で描かれた細かな伏線

 

まず『ゼロの日常』3巻の「逃げてください」の扉絵に注目してください。

 

ボクシングをする安室が描かれています。

 

話の内容は妃英里の秘書である栗山緑がストーカー被害に遭い、安室が密かにそのストーカーを撃退するというもの。

 

登場する犯人は緑のバッグのアクセサリーを奪うのは右手ですが安室に襲い掛かる際は刃物を左手に持っていました。

このことからこの犯人が両利きというのが強調されていると考えられます。

 

以前紹介しましたが脇田は利き手がどちらなのかいまいち分からないように描かれています。

その記事はこちら

ボクシングの扉絵と両利きの犯人はボクシングと脇田の関連性を表していると思います。

脇田も実際にボクシングが得意であるという見方ができそうです。

 

 

また考察する上では同じく3巻に収録されている次のエピソードポアロの兄ちゃん」にも注目しなければなりません。

 

自転車に乗れない少年の為に安室が数日かけてレッスンをする話です。

最初は(僕の気持ちなんてわかってくれない)と安室を快く思っていなかった少年も安室のレッスンの成果で自転車に乗れるようになり最後には安室を「ポアロの兄ちゃん」として慕うまでになっています。

 

実はこのエピソードとひとつ前の「逃げてください」は同日の話なんです。

 

安室のレッスン初日の次の日、少年は再び喫茶ポアロを訪れましたがこの時の安室と梓の服に注目。

 

2人とも「逃げてください」の時と同じ服を着ています。

つまり「逃げてください」と「ポアロの兄ちゃん」の一部は同日のエピソードであることが分かります。

2人の服が1つ前のエピソードと同じだと分かるコマはとても小さいのでミスリードとは考え難いと思います。

 

2つのエピソードを敢えて同日にしたのは意図的ではないでしょうか。

本当に意図的であった場合「逃げてください」と「ポアロの兄ちゃん」は何かしら関連のある話ということになります。

 

安室はかつて脇田からボクシングを学んだ。そして自分が教わったように今度は少年にレッスンをする。

最後に少年が安室を慕っていることを考えると安室はボクシングを教えてくれた脇田を恩師として慕っている可能性があると思います。

このブログで何度か記載している通り私の考察では脇田はラムではありません。

安室にとって脇田はボクシングを教えてくれた大切な存在だと考えています。


安室はボクシングの攻撃は左手で行う

 

安室は右利きですがボクシングの攻撃は左です。

「逃げてください」の扉絵もサンドバッグを左手でパンチしています。

原作、スピンオフ『ゼロの日常』、劇場版を通して彼がボクシングで攻撃する際は左手というのは一貫しています。

利き手と反対の手で攻撃するのは必ず意味があるはずです。

 

これは安室にボクシングを教えた人物の癖や攻撃スタイルがそのまま安室に受け継がれていることを示唆しているのだと思います。

 

ラム編で多く見られるのが「親の癖が子供に移る」という法則。

 

これは脇田が両利きとして描かれていることと関連しているのではないかと思います。

 

脇田はボクシングの攻撃を左手で行う人物であり、それが教え子である安室に移ったのではないでしょうか。


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脇田の利き手が今後の鍵

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ラム候補の1人である脇田兼則は利き手が分からないキャラクターと言えると思います。

今回は本編、そして公式スピンオフ『ゼロの日常』の両方から彼の利き手にまつわる伏線を探していきたいと思います。

※脇田が両利きと考えられる描写について追記(2020年3月1日)

◆脇田は利き手が不明のキャラクター◆

実は脇田兼則は利き手がいまいちよく分からないキャラクターと言えます。

初登場の92巻で客に飲み物を提供しているのは右手です。

コミックス化されていない長野廃教会殺人事件では折り詰めの寿司を右手で食べていますがこの時にお箸を使用せず手掴みだったのも気になる点です。

脇田「本当は板場に立ちてぇんだけど片目で包丁握るのは危ねぇってんで…左目がちゃんと治るまで接客してろって大将が言うんでね…」 92巻

彼の素性は不明ですが板前の仕事に就いている時点で料理はできるはずです。

ですが現在までに調理のシーンが無いため包丁をどちらの手で握るのかまだ分かっていません。

トランプを引くのは左手、廃教会の扉を開けるのも左手。

脇田は利き手がいまいちよく分からないキャラクターと言えるのではないでしょうか。

~追記(2020年3月1日)

脇田「なんたって犯人はもう…まな板の鯉…」 92巻

この時脇田の背後に描かれたのはまな板の上で頭を右に向けている鯉。

一般的に魚は頭を左に向けて描くものです。実際にこのコマの次のページの扉絵に頭を左に向けた魚が描かれています。

ですが例外があります。調理をする人間の利き手が左である場合です。

このコマは脇田が魚を捌く際は左手を使うことを表していると考えられます。(左手も使えるということかもしれません)

よってこの描写と長野廃教会を併せるとやはり脇田が両利きであることは確定と言えそうです。

魚の向きはつい最近まで見落としていました。意図的な描写であることは明確ですね。


◆『ゼロの日常』で示唆された脇田の利き手とは◆

 ここからは『ゼロの日常』の中で描写された脇田の利き手に関する伏線ではないかと感じているものについて記載したいと思います。

『ゼロの日常』は安室透の素顔を描いたスピンオフ作品です。

そこから本編の重要人物である脇田について考察するのはナンセンスという意見もあるかと思います。

ですが私は『ゼロの日常』の中からもラムをはじめ、今後のストーリーを考察する材料は多いと感じています。

まず3巻「逃げてください」に注目。

扉絵はボクシングをしている安室です。

脇田のビジュアルは「あしたのジョー」の丹下段平からと言われており、このことから安室にボクシングを教えたのは脇田ではないかという説が読者の間で出ています。

私もある伏線からその可能性が高いのではないかと考えています。(この件に関してはまた別に記事にします)

【追記・記事が完成しました】

「逃げてください」は妃英理の秘書として働く栗山緑がストーカー被害に遭いそのストーカーを安室が密かに撃退する話です。

この犯人の利き手に注目してください。

このストーカーは右手で緑のバッグのアクセサリーを引きちぎりました。

ですがその後犯人は左手に包丁を持ち安室に攻撃を加えようとします。つまりこの人物は両利きと考えられるのです。

またこの話の中で梓が「目つぶし」という言葉を使っています。

扉絵がボクシング、目つぶしという言葉、犯人が両利き。どれも脇田を連想させるものです。

そしてコミックス化されていない『ゼロの日常』37話「構わんよ」にとても興味深い描写があります。

この話は安室が引ったくり犯をやっつける話ですが彼は自分が警察であることを隠さなければならない立場です。

梓「あ、安室さんがやっつけたんですか?」

安室「いやいや……バナナの皮ですべったんじゃないですか?」

 サンデー33号

安室は犯人が倒れている理由をバナナの皮のせいにします。

この時、犯人は左目をバナナの皮で塞がれています。

ラム候補3人のうち左目が義眼とされているのが脇田なのでこの引ったくり犯は脇田を現した人物と考えていいのではないかと思います。

引ったくり犯は子供に危害を加える際、凶器を左手で持っていますが安室に暴力をふるう際右利きと考えられる描写があります。

つまりこの犯人は両利きの人物となります。
脇田を連想させる2人の犯人がどちらも両利き。

 さすがにこれが偶然と片づけるには無理がある。

やはり本編で脇田の利き手が分からないことと関連していると思います。

青山先生は意図的に脇田の利き手を読者に分からない様に描いていると考えていいのではないでしょうか。 

すなわち脇田の利き手が不明瞭なのは今後の展開の伏線と言えるはずです

今後脇田が登場する際は彼の利き手に注目するべきです。

また『ゼロの日常』でも両利きの人物が登場した際は「ボクシング」「左目」「寿司」など脇田を連想させるものがないか探してみるのも面白いと思います。

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脇田はラムの影武者か

私は脇田はラムの影武者のような役割を担っている人物だと推測しています。

 

灰原「屈強な大男だとか…女のような男とか…年老いた老人とか…それらが全部影武者だって言ってた人もいたわ…」 86巻

早くからラムには影武者の存在が示唆されていました。


安室の2台のスマホが鍵

 

 

私は「ゼロの日常」3巻の表紙はラムの影武者の存在を肯定したものだと考えています。

電子書籍でなく紙媒体をご確認ください。

 

「ゼロの日常」の紙媒体は帯付きでそれをめくるとまた違った表情やポーズの安室が表れます。


まず、帯付きの状態。何者かが銃で安室を標的にしているのが分かります。
しかし帯を外すと弾丸は安室に命中することなく安室はニヤリと不敵な笑みを見せています。そして彼の片手にはスペードマークのスマホが握られており、見せつけるように顔の横に掲げています。

自分に銃口を向けた相手に笑顔でスマホを見せるというのはとても不自然。

意味のあるイラストと考えるべきでしょう。

 

現在がラム編であることを踏まえるとやはり帯で安室に狙いを定めているのはラムだと考えていいのではないでしょうか。

3巻の表紙をそのまま捉えるとこの銃弾が外れたというのはラムとの対決に安室が勝利するという意味になります。

 

何よりも注目なのはやはりスペードマークのスマホ

私はこのスマホこそラムの影武者の存在を紐解くヒントだと考えています。

安室はスマホを2台持っています。

スペードマークのついているものとそうでないものの2台です。

2台持ちが発覚したのは「黒うさぎ亭」(95巻)ですがこの時の犯人がスマホを2台持ちしていたことからマークの書き忘れとは言えないと思います。

安室は少なくとも2台のスマホを持っていることは確定と言えそうです。

 

ラムから安室へ送られたメールは現在までに2通。
1通目のメールはスペードマークのある方で、2通目はマークがないスマホに送信されています。


3巻の表紙は「このスペードマークのスマホで連絡を取り合っていた人物がいてくれたから自分は勝つことができた」という笑みだと私は捉えています。

 

メールはそれぞれ本物のラムから1通、ラムの影武者から1通、送り主はそれぞれ異なるのではないかと思います。

 

表紙から推測するとスペードマークのスマホで連絡を取り合っているのがラムの影武者で安室の仲間ということになりますね。


安室の台詞は影武者の存在を肯定している?

 

コナン「RUMって知ってるよね?」

安室「一体君は…どこからそんな情報を…」

コナン「会ったことあるの?」 

安室「どう答えたらいいか…悩むよ…」「 会った事があると答えれば君は僕がかかわっている人達に探りを入れ始めるだろうし… 会ったことが無いといえば僕や君に近づく人達を必要以上に警戒するだろ?」 長野廃教会殺人事件 サンデー13号

安室は人達という言葉を二度も用いています。

彼はラムを想像する時に複数の人物を思い浮かべている可能性が高い。

 

これは青山先生が6時間かけて考えた台詞だとインタビューで答えています。(ダ・ヴィンチ5月号)

 

これは影武者の存在を肯定したセリフだと思います。

 

この安室の言葉を総括すると自分の周辺人物に探りを入れないでほしい、警戒しないでほしいという意味になります。

 

ラムには影武者が存在していてその人物が安室やコナンの周辺にいるという意味に受け取れるのではないでしょうか。

 

私の考察では脇田は安室の味方であると同時に安室の潜入先である喫茶ポアロのウエイトレス榎本梓の父親でもあります。

 

この2人を警戒しないでほしいという安室の胸中を表した台詞だと捉えています。


ラムの影武者は脇田か

 

 

ラムには影武者がいると考えていますがそれに該当するのが脇田だと思います。

 

まず大前提として組織は小五郎を疑っていると考えていいはずです。

ジン「それより気がかりなのは眠りの小五郎だ…」「暗がりに鬼を繋ぐが如く…鬼だったとしたら眠ってる間に始末しねぇとな…」 90巻

 

脇田は小五郎の財布に万馬券を忍ばせ、自分の勤務するいろは寿司に小五郎が来店するよう仕向けたという疑惑があります。

そこで発生した事件をきっかけに脇田は小五郎に探偵の弟子入り。(92巻)

 

また「長野廃教会殺人事件」では旅行の同行者には脇田が適任ととれる台詞を安室が口にしていることから安室と口裏合わせをして参加した可能性が高い。

この旅行で脇田は自分の眼帯に小五郎が注目するかどうか観察していますし、小五郎とペアを組んで行動しています。

ラムは工藤新一の情報を欲しがっていますが脇田は工藤新一生存の情報がネット上に流れるとすぐに新一の隣の阿笠博士の自宅まで駆け付けています。(95巻)

 

組織が疑っている小五郎への接近や新一について情報収集している様子はまさにラムそのもの。

多くの読者が脇田がラムだと結論付けるきっかけにもなっています。

しかし脇田がラムの影武者であれば見方は違ってくるはずです。

 

脇田がラムの影武者、あるいはそれに等しいような存在である場合当然彼はラムの目的通りに動きます。

 

これが読者には脇田がラムであるかのように見えてしまうという訳です。青山先生のミスリードだと思います。

そして工藤新一生存情報がネット上で騒ぎとなった際の脇田のモノローグがこちら。

(新一?)←不思議そうな表情で 95巻

これは新一の情報を欲しがっているラムから脇田へ「工藤新一について探れ」という趣旨のメールが入ったからだと思います。

 

この(え?)と表情は「なぜラムは新一について知りたがっているのか?」という疑問の表情ではないでしょうか。

私の考察では黒田が2人存在し、一方がラムです。

この(新一?)の1コマ前が(工藤…)と心の中で呟く黒田です。

私はこの黒田がラムであると考えています。

 

順序としては

工藤新一生存情報がネット上に拡散される

1・黒田(ラム)が情報を嗅ぎつける(工藤…)

2・黒田(ラム)が脇田へ新一の情報の収集を命令

3・脇田は黒田(ラム)が新一の情報を求める理由が分からないので(新一?) 

この流れだと推測しています。

 

また脇田初登場は92巻ですがその前の90巻「裏切りのステージ」の容疑者3人はラムの候補である黒田、若狭、脇田をあからさまに連想させるビジュアルです。(90巻では若狭と脇田は登場していない段階です)

 

その中で脇田をイメージさせるチョビ髭にやたら喧嘩っ早い口調の梶谷という人物は「何の部活に入っていたか」という問いに「登山部の幽霊部員」だと2度も語っています。

 

彼は犯人ではないのでここは「登山部」だけでよかったはず。

幽霊部員という言葉は不必要に感じます。

 

これは脇田が幽霊のような存在=ラムの影武者であることを示唆しているのかもしれません。

 

さらに「長野廃教会殺人事件」での台詞がこちら。

小五郎「確かに悪い霊とか棲みついてそうだ…」

脇田「止めてくだせぇ…そういうの苦手なんですから…」

ここでも「霊」というワードが出てきています。

 

偶然かもしれませんが梶谷は確実に脇田をイメージしたキャラクターなので「幽霊」「霊」は意味のある台詞の可能性も否定できないと考えています。

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