紅葉主催の暗号解読レース

【紅葉主催の暗号解読レース】

 

サンデー36・37合併号~40号掲載の4話に渡る事件です。

 

ある資産家の屋敷に長年勤めていた家政婦は亡くなる間際、4人の息子達に1枚ずつ宝のありかを記した暗号を送ります。

その暗号は4人が協力しなければ解読できないものでした。

しかし暗号を4人が送り合った後長男が行方不明となったことを3兄弟が心配しその資産家と縁のある大岡家に暗号解読の依頼が入ります。紅葉は新一と平次に暗号の解読を頼みますが浮かび上がった暗号の場所に赴くとそこには殺害された長男の姿がありました。


「裏切りのステージ」再び?

 

個人的にはラム編を考察する上でとても興味深い事件でした。

まず扉絵の紅葉が左目を閉じているのはやはり脇田を連想させます。

さらにラム肉という言葉が容疑者からはっきりと出てきました。

脇田に関する考察の材料が描かれている事件かもしれないと思っています。

私の考察では脇田はラムではありませんしラム編はかなり大掛かりな仕掛けが施されていると考えているので紅葉が左目を閉じていることとラム肉という単語が出てきたことでかえって私の中では脇田はラムではないなという思いが強くなった感じです。

 

今回とても気になったのは被害者の長男の外見が「裏切りのステージ(90巻収録)」の容疑者の1人、布施にそっくりなことです。

最初は布施が殺害されたのかと思ったほど外見がよく似ています。

このブログに何度か記載しましたが「裏切りのステージ」はラム編における重要な事件だと考えています。

その容疑者の1人と長男の外見がよく似ているのと同時に4兄弟の証が火傷の跡という点に私は注目しています。

 

というのも「ラム編は火災がキーワードのひとつではないか」と私は以前から考えていたからです。

「裏切りのステージ」に登場にした容疑者にも火災の意味を持つ名前が使われていたのでこの事件の火傷も何かの伏線なのではないかと考えています。

火災についてはまた別に記事にします。


アレルギーとダジャレ

 

また最近のコナンによく見られるのが「アレルギー」と「ダジャレ」を組み合わせたエピソードです。

■猫アレルギーの飼い主と安室の「猫を被って」という発言(梓に「ダジャレ」と言われている) 82巻

■犬アレルギーの被害者とダイイングメッセージが拳銃「ニューナンブ」の可能性から新人販売員の南部を疑う 91巻

■花粉症の新人刑事の登場&猫アレルギーを自称する犯人とダイイングメッセージが青NOで犯人が青野(千葉から駄洒落と言われる) 96巻

■花粉症の犯人と世界を唖然とさせる映画「アゼンジャーズ」 96巻

今回の事件も暗号の解読方法はダジャレで被害者は金属アレルギーでした。

 

こうも続くと「アレルギー」と「ダジャレ」はラム編における重要なキーワードと考えてもいいのではないでしょうか。

もし本当に意味があるのであればどちらか一方でなくセットで描かれている事に注目するべきです。

 

ダジャレでイメージされるキャラクターと言えば喫茶ポアロのウエイトレスである榎本梓の兄、杉人です。

彼は大のダジャレ好きです。またアレルギーで一般的なものと言えば花粉症ですが榎本兄妹は2人とも植物に由来した名前なのでアレルギーと無関係とは言えません。私の考察上妹の梓は作中で重要な役を担っていると考えているのでこの2人を指しているような気もしますがやはり断言はできません。

 

しかし「アレルギー」と「ダジャレ」の組み合わせは意図的ではないでしょうか。


大岡家と羽田家の繋がり

 

物語の最後に亡くなった家政婦は羽田家で働いていたことが明らかになりました。

つまり大岡家は羽田家と縁のある家柄という訳ですね。

コナン(羽田浩司は…大金持ちの御曹司だったって訳か…)

コナンのこのモノローグは青山先生から読者に向けて「羽田浩司は相当にお金のある人物だった」というヒントだと思います。

 

将棋で大成功して財を成したとかお金持ちの息子というレベルでない巨額の富が彼にはあった。

そうなると彼は組織と繋がっていた可能性も出てきます。

 

 

気になるのは彼が「大金持ち」本人でなく「御曹司」という点です。

仮に17年前の犯行が資金目的である場合なぜ資産家本人でなくその息子がターゲットとなったのか。

それとも羽田浩司の金銭事情にはまだ隠された事情があるのか。

 

そもそも彼の死には不可解な点が多々見られます。

羽田浩司が資産家の御曹司であることが明らかになったことでその闇を少しだけ照らす光になる情報かもしれません。


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