『警察学校編~伊達航~』

名探偵コナンの公式スピンオフ作品『警察学校編』では伊達航編がスタート。

伊達「誰よりも強くなければ…正義は遂行できねぇんだよ!!」

伊達の語る正義とは一体何を指しているのでしょうか。

質実剛健(真面目でたくましい)

5殷鑑不遠(失敗の戒めは身近である)

6虚心坦懐(心が素直であること)

伊達編はこの3話から構成されています。

 

◆父親を忌み嫌っている伊達

警察学校組の中でも見た目通りリーダーシップを発揮している伊達。

ですが彼も松田同様警察官を目指した動機は父親の存在が大きいようです。

爪楊枝をくわえた生徒にあからさまさな不快感を示しています。

彼はなぜ父を嫌うのか。

伊達は父親も警察官。父親は爪楊枝を加えることで強く見せようとする程痩せた外見でしたが伊達少年は父を尊敬していました。

ですがある日2人で訪れたコンビニで強盗が暴れる事件が起こります。

伊達少年は警察官の父親の力を信じたものの伊達少年の意に反し父は強盗に土下座で懇願した上父はその時に負ったケガが元で警察官を辞める事になってしまいました。

犯人は後日別の店でも傷害事件を起こしたことから父親が犯人を捕まえられるほど強ければ正義は遂行された肉体の強さこそ正義に不可欠な要素と考えるようになりそれを持たなかった父に対し尊敬の念が消えてしまったのです。


◆コンビニ強盗を「数」で制圧!◆

コンビニに出掛けた伊達と降谷ですがそこで銃を持った強盗が押し入り2人をはじめ店内にいた客を人質に取り縛り上げます。

相手は数も多く武器も所持。さすがに2人だけでは勝ち目はありません。

なんとか身動きが取れるようになった降谷はモールス信号で外部に助けを求めます。

それに気づいたのが通りがかったヒロ、松田、萩原の3名。

彼らがとった作戦は映画の撮影と勘違いをしたふりをしながら堂々と店内に入り込み犯人たちの警戒心を解くというもの。

すると3人の周辺にいた人々も映画の撮影に参加したいと大はしゃぎ。みんなで店内に乱入します。

この人々は実は3人が集めてきた警察学校の学生で犯人はあっという間に制圧されてしまいました。

参加者の女性の多さや萩原の表情を見る限り彼を軸に作戦が練られた印象を受けますね。


◆明かされた「父の土下座」の真相◆

終盤で伊達は萩原の口から「実はかつて伊達の父親が土下座する様子を見ていた」と明かされます。

伊達は父親が弱さ故に土下座という手段しか用いらなかったと失望していましたが実は伊達は気付いていなかったもののあの時現場には犯人の仲間が大勢いたのです。それを察知した伊達の父親は警察の仲間に連絡をし、土下座という選択をすることになりました。ここで闘っても多勢に無勢、乱闘になれば被害は大きくなるばかりです。

伊達の父親なりの強さ、それが土下座であったということ。萩原は「誰も傷つけたくないという警察官の心が土下座という勇気ある行動を生み出した」と伝えます。


◆「見た目で決めつけるな」という発言の矛盾◆

降谷は他の学生から「金髪のハーフなんだから英語はペラペラだろ?」と話しかけられます。

これに対し伊達が「人を見た目で決めつけるな!!」と自分の事のように怒り出します。

伊達は当時からナタリーと交際していたので彼女を思っての発言です。

ですがこれは実はもっと奥の深い発言だと思います。

伊達の父は痩せ型で警察官としては頼りない印象を与えてしまう人物だったはず。

そんな父を伊達は尊敬することができなかった。5話の扉絵で筋力強化のトレーニングをしていたのは「自身の理想とする正義を遂行するための強さ」を手に入れたいと同時に貧弱な印象を与えかねない「父のような体型にはなりたくない」という気持ちの表われに思えます。

痩せた体の持ち主は弱者という考えが伊達の中に存在し実は彼自身が人を見た目で決めつけていたということを表した発言なのかなと感じました。


◆父との確執を乗り越えた伊達◆

真実を知った伊達は父親に連絡を入れます。口元には彼が父のトレードマークだからという理由で嫌っていた爪楊枝が描かれています。4話では父親の存在を無視していた伊達ですが父のトレードマークが自身のトレードマークとなる綺麗な終わり方ですね。

この時点で他のメンバーからの呼び名は「班長」ですがこの距離はあっという間に埋められそうですね。5人一緒に食事をとるほど仲は良好ですから。


◆伊達が降谷に残したものは何か◆

警察学校編は現在の降谷零(安室透)に同期のメンバーが何を残したか、降谷は誰からどのピースを集め、どのようにして現在の降谷零(安室透)の礎が出来上がったのかを描く作品かもしれません。

では伊達が降谷に残したものがあるとすればそれは何だったのか。

降谷は松田と対等に闘えるレベルのボクシングの技術がありました。またハーフであることをあれこれ言われても軽く流しています。つまり降谷は肉体及び精神の強さは警察学校入校時点で既に手に入れている。

教官から「真面目過ぎる」とまで言わせるほどですから正義感も相当なもののはず。

肉体の強さでも精神の強さでも正義感でもない。

となると伊達が降谷に残したものは「仲間との連携の大切さ」ではないかなと思います。

伊達自身は萩原から父の土下座の真相と父の精神の強さを伝えられていますがこの時降谷はこの会話のシーンには登場していません。降谷が描かれたのは犯人を制圧する為に「力でなく数」で闘ったというコマ。

伊達自身も父が仲間の警察官の力に頼ったことを聞かされています。

このことから伊達が降谷に残したものは「仲間との連携」と考える事はできそうです。


◆その他◆

松田は殺人事件の誤認逮捕により悪質ないやがらせに遭っていた過去が描かれました。たった1コマですが非常にショッキングなものです。松田が涙を流していない様子がかえって読み手の胸を締め付けます。

ヒロも両親の事件のトラウマを全く乗り越えることが出来ていません。

親が実際に罪を犯したとしても子供には何の罪もないのですがこのような経験に苦しむ子供は現実世界に数えきれないほど存在します。また大切な人の命を理不尽に奪われ葛藤する人たちも同様です。

降谷が外見の話題を軽く流したのは彼にとって容姿でからかわれることが日常だったから。伊達編はちょっとした描写に社会問題が凝縮されていて切なくなりました。

萩原は警察学校組で唯一暗い過去が見えてこない人物ですが物語の流れを見る限り彼にも何か胸に秘めたものがありそうですね。

警察学校組は警察官を志望した動機が「親」にある流れが出来ています。

萩原も親の存在が職業の選択に大きく影響したのかもしれません。

彼は洞察力とコミュニケーション能力が抜きんでていますがこの辺りは現在の安室透に通じるものがあります。

また警察学校編では彼の嘘により騒動を解決に導く様子が描かれましたが(松田編)これは安室を主人公とした『ゼロの日常』4巻で安室の取った行動と重ねることが出来ます。

萩原は現在の降谷零(安室透)に最も影響を与えた人物の可能性もあります。

警察学校組で最も早くこの世を去った彼の内面が明らかにされるのが今から楽しみですね。

松田編はこちら


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黒田と脇田は同一人物【リンクまとめ】

私は現時点では黒田兵衛は2人存在し、そのうちの1人がラムだと考えています。

そしてもう1人が脇田兼則を演じている人物による変装。

つまり黒田兵衛と脇田兼則は同一人物ではないかと推測しています。

その記事のリンクをここにまとめておきたいと思います。

 

 黒田がラムという記事はこちら

「黒田=脇田の可能性」の記事一覧


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若狭は赤井を信用していない?

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赤井は母メアリーの若返りに気付いている状態です。

またこの情報が弟の秀𠮷経由ではないことも明らかにされています。

そこで浮上する情報源がメアリーと繋がっている可能性が濃厚な若狭の存在です。

以前記事にした通り私は赤井と若狭が繋がっている可能性を視野に入れています。

赤井は表向きは死亡している人物です。

その赤井と連携できるのは彼が信頼に値するとジャッジした人間のみのはず。

推理通り赤井が若狭と連携しているのなら若狭は赤井から大きな信頼を得ていることになります。

 

ですが私は赤井の若狭への信頼とは裏腹に若狭は赤井をそう信頼していないのではないかと考えています。

今回は赤井と若狭の不可思議な距離感をテーマに記事を綴ります。

◆若狭は善人とは言い切れない◆

彼女は殺人が起きるという気配を感じ取っていながらそれを放置しコナンや少年探偵団の子供たちを事件に巻き込んでいます。

若狭が「いいひと」であるのなら子供を危険に晒したりしません。

また灰原は若狭に対し好意的ではありますがその一方で組織の気配を感じ取っています。

身を挺して歩美ちゃんを守ろうとした様子は演技には見えません。ですがやはり彼女は善人とは言い難いものがあります。

若狭は過去から今に至るまで「悪」の一面を持ち合わせていることは確かです。

赤井秀一は若狭を信頼している◆

ここは若狭=浅香が前提です。

「危険な相手なら瞬時に制圧する能力に長けた……「浅香」という名の」 90巻

赤井が若狭の過去をどの程度把握しているかは不明ですがこの台詞の時の赤井の様子から彼は若狭に警戒心を抱いていないことが見て取れます。

それどころか彼女のことを「危険な相手を制圧する能力に長けた」と評している。

つまり彼の中で若狭本人は危険な人物ではないと捉えていることになります。赤井は若狭の「悪」の一面を一切知らないという可能性もあるかもしれません。

赤井は妹の真純を大切に思っており彼女を巻き込みたくないと考えています。その真純の周辺に姿を現すと予見しても彼は若狭に危機感を抱いていません。

少なくとも今現在赤井は若狭を危険視していないことが分かります。

名探偵コナン(90) (少年サンデーコミックス)

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◆なぜ若狭は「烏丸」の情報を渡さなかったのか◆

ここではダイイングメッセージの真相が若狭から赤井に伝えられたという前提で綴ります。

優作「ウチに住まわせているFBIの彼と先程話したんだが…」 95巻

この話し合いの中でダイイングメッセージの真の意味が「烏丸」であることが明らかにされました。

この話し合いは「先程」行われたもの。

若狭留美という名前は黒田、脇田の反応を見る限り確実に偽名ですし「烏丸」を意識して名乗っている可能性が高いと言えます。

つまり若狭はメッセージが烏丸を表していることにとっくに気付いていたはずです。ですが彼女はその情報を赤井には伝えていなかった。

ではなぜこのタイミングで情報を提供することを決めたのか。

ちょうどこの頃若狭の中では大きな出来事がありました。

彼女が江戸川コナン=工藤新一に辿り着いたのです。

若狭がこの事実を確信したのはこの話し合いのほんの少し前。

修学旅行に工藤新一が参加しておりその間江戸川コナンは休学。このことにより若狭の中でコナンの正体が特定され、赤井にメッセージの真相が伝えられたということになります。

ここで浮上するのが次の可能性です。

コナン=工藤新一なら若狭は赤井に烏丸の名前を教えることができる。

コナン≠工藤新一なら若狭は赤井に烏丸の名前を教えることができない。

つまり若狭はコナンの正体に確信が持てるまで赤井に烏丸の名前を渡さなかったと考える事ができます。

若狭は赤井を通してコナンにメッセージの真相が伝わる事を期待していたはずです。

彼女は赤井とコナンが繋がっていることも把握済みとなります。

要するに若狭がメッセージの真相を伝えたい相手はあくまでコナン。

彼女が赤井を有能な人材と考えているのなら烏丸の情報は早々に渡しておいた方が得策。

情報を渡さなかったのは若狭の中では赤井を心から信頼していないから。

このように捉えることもできるのではないかと思います。

角度を変えて語るのなら若狭にとって赤井は「信頼していない」とまではならなくても「戦力に値しない」という評価を下しているのかもしれません。

現時点で赤井と若狭に繋がりがあるという明確な描写は確認できていませんし早い段階で烏丸の名前を渡さなかったのも別の意味がある可能性も否定できません。

ですが赤井と若狭に信頼関係が成立している場合烏丸の名前を渡したタイミングについて府に堕ちないとは感じています。

 ◆若狭はメアリーの事も信用していない?◆

次回は赤井の母、メアリーと若狭の間に「信頼関係」が存在するのかを考察。

現時点でメアリーと若狭は繋がっている可能性が濃厚。

ですが私はメアリーは若狭を信頼している一方若狭はメアリーをそれほど信頼していない、つまり赤井と若狭の関係によく似た温度差が垣間見えると感じます。

それどころか若狭はメアリーを危険に晒しても構わないと考えている可能性はないのか。

その辺りを深読みも交え記事にしたいと思います。


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赤井と若狭に繋がりはあるのか

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前回若狭とメアリーには繋がりがある可能性が高いという記事を書きました。

今回はメアリーの息子である赤井秀一も若狭と繋がっているのではないかという推理を記事にします。

◆若狭が赤井にメアリーの若返りを伝えた?◆

秀𠮷「兄さん…母さんの事だけど…」「僕の彼女になかなか会ってくれないんだ…電話にも出てくれないし…」

最新の棋士連続事件での秀𠮷の台詞です。

若返っている母親と自分の恋人を会わせようとする人間はいません。

そしてこの時秀𠮷の背後に描かれたメアリーは若返る以前の姿。

つまり秀𠮷は母親であるメアリーの若返りを知らないことが明確化されたことになります。

秀𠮷はメアリーと生活を共にしている妹の真純と頻繁に連絡を取り合っていますが真純はメアリーの現状を秀𠮷には打ち明けていない。

赤井は母の若返りに気付いていますが当然この情報は弟経由ではないことになります。

では赤井はなぜ母の若返りの情報を入手できたのでしょうか。

 

ここで浮上するのがメアリーの若返りの情報提供者が若狭である可能性です。

若狭と赤井は繋がっているかもしれない。そのように推理できる要素が以下の3点です。ひとつずつ解説していきます。

1・若狭はメアリーの若返りを知っている

2.赤井は浅香を知っている

3.若狭は烏丸を知っている

1・若狭はメアリーの若返りを知っている

若狭はメアリーと繋がっている可能性が極めて高いと考えるべき描写が目立ちます。

また彼女は初登場の段階でコナンがごく普通の子供ではないことを見抜いている。

作中では特別な例外を除き幼児化の現象に辿り着けるのは幼児化や若返りの実例を目の当たりにした者に限定されます。

若狭の場合はメアリーを通して幼児化の現象を知り得た可能性が高い。

若狭はメアリーの若返りについて知る数少ない人物の1人と言えそうです。

2・赤井は浅香を知っている

90巻で赤井(沖矢)は蘭と園子に「浅香という人物に心当たりがないか」と質問しています。

彼は浅香が妹の真純の周辺に姿を現しているのではないかと推測している訳です。浅香の行動が一切予見できない場合この質問はしないはず。

よって赤井はどの程度かはさておき浅香という人物に心当たりがあることは確かです。

そして以前記事にした通り若狭はかつて浅香を名乗っていた可能性があります。

また浅香は羽田の事件の容疑者とされているにも関わらず赤井が浅香の存在を警戒している様子は全く感じられません。

これもかねてより赤井が浅香を知っており、かつ危険人物ではないと断定できる理由も持ち合わせていると言えそう。

両者の付き合いはそれなりに濃い可能性があります。

3・若狭は烏丸を知っている

コナンと赤井は当初17年前の事件のダイイングメッセージは「ASACA」と「RUM」を分けて推理していました。

しかしこの2つの単語を1つにまとめた「CARASUMA」が真実だと判明します。ですがこれは赤井の助言があってこそ。

つまり赤井には2つの単語を1つにまとめること、そして完成するのが「CARASUMA」でなければならないことも分かっていた事になります。

ではなぜ彼は烏丸に辿り着けたのか。赤井は浅香に心当たりがあったのでASACAとRUMを分けずにCARASUMAとした、では暴論。

1つの言葉にまとめるにせよ「MURASACA(村坂)」や他の名前の可能性も十分に考えられたはず。

これは赤井にダイイングメッセージの真実を教えた者が存在したからという理由で解決できます。

この人物こそ若狭の可能性があるのではないでしょうか。

若狭はダイイングメッセージを残した張本人である羽田と関りがあったと考えられます。

羽田はまだ謎の多い人物ですが彼と関りがあり、かつ事件現場に居合わせたことが判明している若狭ならダイイングメッセージが「烏丸」を表していることに気付いていてもなんら不思議ではありません。何よりも偽名であろう彼女の名前は烏丸を意識した上で作られたことは間違いありません。

「烏丸」の名前は若狭から赤井に伝わったと推測することは可能な状況だと思います。

これらを踏まえると若狭と赤井は繋がっている可能性はそれなりにありそうです。

もしこの考察が当たっている場合、両者が交流を始めたのは赤井の死亡を偽装する前ではないでしょうか。

死亡を偽装した後に若狭が赤井に辿り着くのは困難でしょうし赤井も死亡したことになっている以上自ら接触する行動は大変リスキーです。

◆若狭と赤井家の不可思議な関係◆

別に記事にしますが私は若狭、そしてメアリー&真純は羽田家から資金援助を受けていると考えています。

この辺りも若狭と赤井の繋がりを表していると言えそうです。

 

メアリーは若狭と繋がっている可能性が極めて高いと思いますが長男の赤井にも若狭との繋がりが見えてきた印象です。個人的にはもう少し確信に迫る描写が欲しいなという感じですね。

今回の記事では若狭は赤井と母メアリーの両者と繋がりがあるのではないかと綴ったわけですがその一方で若狭は赤井とメアリーを信頼しきっていないのではないかとも考えています。

推測通り若狭と赤井&メアリーが繋がっていたのなら、若狭はダイイングメッセージの真相を知っていながら赤井にその情報を渡したのはごく最近。

彼を信頼しているのならなぜ早々に情報を提供しなかったのかという疑問が生じます。

また若狭がコナンの前に姿を現したのはコナンが信頼に足る人物か探ってほしいというメアリーの依頼があったからと考えられます。

ですが若狭は推理の助言をしている辺り彼女はコナンの存在を冷静にジャッジしていない。

若狭とメアリーのコナンに対する温度差を感じさせます。

若狭は赤井&メアリーを心から信頼していないのではないでしょうか。

若狭と赤井家の不可思議な距離感についても記事にしたいと思います。


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若狭とメアリーは繋がっている

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若狭はメアリーと繋がりがあると考えられる描写が多々見られます。

今回は両者が本当に繋がっているのかを考察。

若狭=浅香という前提の記事となります。

◆若狭はメアリーの若返りを知っている◆

若狭は初登場の時点でコナンがただの子供では無いことに気付いています。

コナンの作中では一部の例外を除き幼児化にたどり着けるのは若返りの実例を知っている者とされています。

つまり若狭はコナンと出会う以前に誰かの若返りを目の当たりにしていることになる。

コナン以外で若返りの現象が起きているのはベルモットと灰原、そしてメアリーの3人です。

この3人の中の誰の若返りに気付けたのか。

若狭はベルモットと接点があるような描写は確認できません。また灰原に関心を寄せているような様子も見られない。

よって若狭がコナンの幼児化を疑うきっかけとなったのはメアリーとなります。

またメアリーはコナンの正体に辿り着いている人物の1人です。

このことから工藤新一の幼児化の情報はメアリーが若狭にもたらしたものと考えられます。

◆若狭もメアリーも推理ショーのカラクリを看破している◆

最新の97巻でコナンは若狭の目の前で麻酔銃を使用しています。しかし若狭は全く驚いた様子を見せませんでした。

それどころか不敵な笑みすら浮かべている。

これは彼女が眠りの小五郎のカラクリの真相を知っていたから。

名探偵コナン (97) (少年サンデーコミックス)

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90巻の「霊魂探偵殺害事件」でメアリーはコナンに代わり推理ショーを繰り広げています。

メアリーは推理ショーのカラクリについて若狭に情報を提供していると推測することができます。

また「霊魂探偵殺害事件」ではこんな台詞も。

世良「浅香は女だってことを堀田がつかんだみたいだって…」

メアリー「そんな事か…くだらん…」

羽田浩司の事件はメアリーの夫である務武が関わった事件であり、彼女にとって生死不明の務武の情報は喉から手が出る程に欲しい状態のはず。「くだらん」と冷めた表情で語る様子は浅香が女性であることを知っている、つまりメアリーは浅香と交流があると考えられる1コマと言えます。

名探偵コナン(90) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン(90) (少年サンデーコミックス)

 

沖矢「世良さんの周りに変わった人とか見かけませんでした?」「絶えず周囲を警戒し危険な相手なら瞬時に制圧する能力に長けた…「浅香」という名の…」 90巻

メアリーの息子である赤井(沖矢)の発言は彼が浅香という人物に心当たりがあることを表しています。

さらに赤井は浅香が妹である真純の周辺に現れることを予想。浅香と真純の母親であるメアリーの関係性を窺がわせる台詞です。

◆現在若狭はコナン=工藤新一であると確信している◆

若狭はコナンに対し本人に気付かれない形で事件を解決させる助言をしてきました。

そもそもですが若狭が当初よりコナンの正体が工藤新一であると確信していた場合名探偵に助言する必要はありません。

その彼女が97巻の「山菜採り」ではコナン1人で事件を解決させています。なぜこのような変化が起きたのか。

94巻~95巻にかけてコナンは解毒剤を使い新一の姿で修学旅行に参加しました。この間コナンは小学校を休学。

この出来事を期に彼女の中で「コナン=工藤新一」という式が完成します。

若狭の中で疑惑が確信に変わった。その為「山菜採り」では一切推理の助言を行わなかったのです。

◆若狭は務武の失踪に関与していない◆

メアリーの夫で現在生死不明の務武ですが若狭は務武の失踪には関与していないと思います。

組織の罠に陥ってしまったメアリーの警戒心は相当なもののはず。

そんな状況下で若狭の方からメアリーの正体に辿り着けたとしてもメアリーが全てを曝け出すとは思えない。

若返りについてはやはりメアリー本人から若狭へ打ち明けられたという流れが自然です。

若狭は薄暗い過去の持ち主である可能性が極めて高い人物ではありますが少なくともメアリーにとって若狭は信頼のできる存在。

これはメアリーが夫、務武の行方不明に関しては若狭が介入していないと断定していることの表れとも言えます。

また先述の浅香について語っている赤井(沖矢)からは不穏な空気は感じ取れません。

メアリーも赤井も若狭を危険人物とは捉えていないことが分かります。

◆若狭は事件の核心をメアリーに伏せている◆

ここまで若狭とメアリーが繋がっているという記事を書きましたがその一方で若狭はメアリーに大きな情報を渡していないと考えることもできます。

97巻で若狭は17年前の事件現場に居合わせたことが明らかになっています。

そしてメアリーは90巻で堀田の新情報に関心を寄せていました。堀田は胡散臭い人物として知られていた存在です。

そんな堀田よりも若狭の方が得ている情報は多いはず。

若狭から最上級の情報の提供を受けているのであればメアリーはここまで強く反応しないはずです。

また92巻で若狭が自分の名前を報道させるように仕向けたのはRUMを誘き出すためと考えられます。

これは彼女がRUMにある程度心当たりがあるからです。93巻の黒田に対する高圧的な態度は彼をRUMではないかと疑っているから。

若狭はその情報をメアリーに渡していない可能性は高いと思います。この推理が正しい場合メアリーにとって宿敵であるRUMに関する核心部を伏せている理由が気になるところ。

 

この2人がいつ頃から交流を始めたのかは不明ですが若狭がメアリーの若返りに辿り着けたということは若返る前のメアリーと交流があったはずです。

次回は若狭とメアリーの息子である赤井秀一とも繋がっている可能性について綴ろうと思います。


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若狭の正体は浅香か

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RUM候補の紅一点、コナン達のクラスの副担任である若狭留美

彼女はRUMなのでしょうか。

私は若狭はRUMではなく羽田浩司殺害の容疑者とされている浅香ではないかと考えているのでこの事について綴りたいと思います。


◆若狭はRUMでない◆

若狭がRUMである可能性は極めて低いと言えます。

RUMは工藤新一に関する情報を求めていますが彼女は初登場の91巻から既にコナンの正体に勘付いている状態です。

その彼女が新一の行方を追う必要はありません。この時点で若狭がRUMとは到底考えられません。

また若狭は93巻の「燃えるテントの怪」にて当初灰原から疑いの目を向けられていたものの最終的にはあっさりと信頼を勝ち得ています。

灰原「言っとくけど私、好きだから若狭先生…だから悪く言わないでくれる?」

若狭はこの回で歩美ちゃんを拘束した犯人を威圧し、怯えていた歩美ちゃんを抱きしめています。灰原は若狭から大きな優しさを感じ取っている。ですが何よりも灰原を安心させたのは若狭が右目に涙をためたのを目撃したからではないでしょうか。

義眼である場合涙は流れないと言われているようです。このことから灰原は若狭は隻眼ではない=RUMではないと判断するに至ったと考えた方が自然です。若狭を信頼している理由が「子供に優しいから」では推理物としてはNGですからね。

またコナンも若狭の右目は義眼ではなく別の何らかの障害と捉え始めているようです(山菜採り・97巻)。

名探偵コナン (97) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (97) (少年サンデーコミックス)

 

RUMの絶対条件は隻眼。これに当てはまらない時点で若狭がRUMという可能性はほぼ潰えたと言えるのではないでしょうか。


◆若狭の正体は浅香◆

若狭はRUMではない。そうなると浮上するのが浅香の存在です。

まずネット上にUPされている浅香の写真は明らかに女性。コナンの世界では性別を超越した変装を得意とする人物も存在します。浅香が男性の可能性もゼロとは言えないかもしれません。

ですが読者は浅香とは何者かを考察するわけですし画像は貴重な考察材料であるべき。

さすがにこの画像がミスリードとは考え難いので浅香はそのまま女性と受け止めていいはず。

ここで浅香の人物像について推理する為の材料を探しましょう。

RUM編もスタートからかなりの時間が経過しています。重要人物である浅香は既に登場していると考えるべきです。

浅香の条件は資産家のボディーガードが務められるほど秀でた身体能力を持ち、17年前の時点でボディーガードの職務を担える年齢の女性ということ。

この条件に合致するのが若狭とメアリーです。

では2人のうちどちらなのかという話になりますが最近になってメアリーが浅香である可能性は無いに等しいと言える状況になっています。

コナン「アマンダが「浅香」と呼んでいたボディーガードを最重要容疑者として行方を追っているが…その消息はまだつかめていない…なお、その「浅香」という人物の身元は謎に包まれていて…雇い入れた経緯を知る者はいないらしい…」 89巻

この言葉から浅香は現れるのも消え失せるのも得意な神出鬼没な人物という事が分かります。

ですがメアリーは羽田の事件からそう経過していない段階でこれといった変装もせず子供たちを連れて飛行機に乗っています。

この頃組織は浅香を血眼になって探している時期だったはず。メアリーが浅香とすると変装もなしに子供連れで堂々と飛行機に乗り込む、しかも機内で事件について口に出すということは絶対に避けるはず。

また彼女は当時真純を妊娠中でした。性別が女の子と分かっていたので妊娠してからある程度は経過しているはず。

正確な時期については断言できませんがメアリーは羽田の事件の時には既に妊娠していた可能性が高い。

ボディーガードの職に就いた女性はその間は妊娠は控えるはずです。

更に「霊魂探偵殺害事件」90巻でメアリーは堀田の掴んだ羽田浩司の情報を知りたがっています。

もし彼女が浅香としてアマンダに同行していたのなら堀田よりもはるかに情報を持っているはず。霊魂探偵なんて胡散臭い人物に関心を持つはずがありません。

何よりメアリーはMI6であることが確定の状態

彼女はコナンに対し早い段階で自らMI6のヒントを与えています。

これはメアリーはコナンに対し自分の経歴を隠すつもりが無いという事。つまり彼女はMI6以外の顔を持ち合わせてはいない。

これらを総括するとメアリーは浅香ではないという事になり、必然的に消去法で若狭=浅香となります。

何よりも若狭は97巻の「山菜採り」で血の匂いから羽田の遺体を連想しています。当日現場にいたとなればやはり若狭はかつて浅香であったと考えるべきです。


香車の駒は浅香を表している?◆

そして若狭は初登場の91巻で彼女はこんな台詞を口にしています。

「む、夢中でトンボ振り回してたから…」

天下三名槍のひとつ、蜻蛉切を思わせる一言です。

これは若狭は槍と関りがあるということ。

コナン「香車がどこまでも真っすぐ前に進んで…」

秀吉「まるで槍のようだから…」 85巻

コナン「香車は英語表記だと「槍(ランス)の「L」!」 最新の棋士連続事件

RUM編において香車が表しているのは「槍」。

現在若狭、槍、香車は結びつきがあると考えられる段階まできていると思います。

もちろん香車は謎に包まれた人物、浅香のことです。

先日の記事でRUM編と槍を含めた日本刀の関連について触れましたがその記事更新の直後に本編でも具体的なワードが描かれたことでこの考察も当たっている可能性は高くなったなと感じています。


◆若狭は「いいひと」ではない◆

灰原から好かれる。子供たちを守る為に犯人を制圧する。子供の安全が確信できれば目に涙を浮かべる。

一見「いいひと」に思われがちな若狭ですが実際はそうではありません。

初登場回の91巻「新任教師の骸骨事件」遺体を見つけていながら放置し、結果少年探偵団を事件に巻き込んでいます。

92巻「白い手の女」ではこの後殺人が起こるという気配を察知しながらやはり放置しました。それどころか笑みまで浮かべています。

彼女の行動はコナンの正体が工藤新一であるか否かの確証を得る為です。その為なら殺人でさえ喜ばしいものと捉えてしまう。非常に危険な一面も持ち合わせています。

「ごめんなさい吉田さん…その四つ葉のクローバーは受け取れないわ…私は人を殺してしまった悪い人だから…罰を受ける前に幸せなんかもらっちゃいけないの…」97巻

「山菜採り」の犯人の言葉です。結局四つ葉のクローバーは歩美ちゃんが若狭へプレゼントします。しかし彼女は笑顔で受け取りながらもすぐに捨ててしまいます。

これは犯人の言葉と自分の過去がシンクロした結果だと思います。

「燃えるテントの怪」では組織の気配を放ち灰原を警戒させている。彼女はかつて組織の一員だった可能性は十分に考えられます。

殺人を犯した経験があっても不思議ではありません。また山菜採りの犯人の台詞から刑罰も受けていないと考えられます。


◆異常なまでに完璧な若狭◆

若狭はコナンを凌駕する推理力の持ち主です。そしてズバ抜けた身体能力の持ち主でもあります。また料理も相当な腕のようです。その上絵も上手い。

コナンは若狭には障害があるのではと考え始めています。若狭と重なるキャラクターが劇場版「純黒の悪夢」のキュラソー

若狭にもキュラソーのように障害があるが故の特殊な能力が備わっているのかもしれません。

キュラソーはRUMの腹心でしたが若狭もかつてはRUMから重宝されていた優秀な人材だった、なんてこともあるのでしょうか。

とはいえ劇場版で腹心という設定を用いた以上少なくとも原作ではその言い回しは避けるはずですが。

 

RUMを誘き出そうとしているかのような行動、APTX4869の投与者を把握している、体に無数の傷があるなど若狭は謎に包まれた存在です。恐らく原作登場の度に彼女の過去を紐解くピースが散りばめられていくはず。

再登場が今から楽しみですね。


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トランプが表すRUM編の伏線とは

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先日最新刊97巻が発売になりました。

RUM候補のうちの2人、若狭留美の羽田に関する回想シーンや脇田兼則との旅行など考察材料が多い1冊と言えます。

今回私が注目したのはトランプです。単行本冒頭のお馴染みのコナンと新一の2ショットのイラスト。

2人はババ抜きをしています。そのコナンの手元のカードはジョーカーとスペイドのジャック。

スペイドのジャックは「長野廃教会殺人事件」でアップで描かれたカードです。それをここでも描いている。確実に意図的です。

今回はトランプが表すRUM編の伏線について綴りたいと思います。


スペイドのジャックとは

97巻収録の「長野廃教会殺人事件」。

依頼人から4人で来る必要があったため、コナンと小五郎は急遽参加を申し出た安室とRUM候補の1人である脇田と共に長野へ向かい連続殺人に遭遇する話です。

このシリーズの冒頭で4人はババ抜きをしています。この時安室が小五郎から引いたカードがスペイドのジャックです。

このカードは読者に分かりやすいようアップで描かれています。

 

そもそもスペイドのジャックとは何を意味するのかというところから。

組織のボスである烏丸蓮耶について初めて語られた30巻「集められた名探偵」を振り返りましょう。

このエピソードの中でのコナンの台詞が以下の通り。

「切り札とは英語でトランプの事!」

「兵士はJ!」「剣はスペイドを意味してるんだ…」

「剣と兵士はスペイドのJってわけ!」

トランプは数字やマークの意味がゲームの内容によって異なる場合がありますがコナンの作中においてはスペイドのジャック=剣&兵士という意味で語られています。このカードの意味するものこそ脇田の存在そのものなんです。


スペイド=剣=脇田兼則

スペイドの意味は剣です。なぜ脇田と剣に関連があると言えるのか。

実は日本刀には「兼則」というものが存在するから。

もちろんそれだけじゃありません。

63巻の「回る凶器」の扉絵を振り返りたいと思います。

脇田の初登場となった92巻「江戸っ子探偵!?」の扉絵と酷似していることがよく分かりますね。

これは「回る凶器」と脇田には関連があるという事。

「回る凶器」は阿笠博士と少年探偵団が回転寿司を食べに行った先で事件が起こるというもの。

ですが描かれた扉絵は回っていないお寿司。これは確実に伏線。

元太の口から「江戸っ子」という言葉も飛び出しているので作者の中で「江戸っ子の寿司職人」はこの時点で頭にあったはずです。

何よりコナン達が訪れた回転寿司屋の名前は「旋風剣」。これは作者の前作『YAIBA』が由来です。

一見作者の遊び心に見えますが

兼則という日本刀がある

回転寿司屋の事件なのに回らないお寿司が描かれている

脇田初登場回の扉絵と酷似している

やはり脇田と剣にはなんらかの繋がりがあると考えていいはずです。

初登場時の犯人の名前が国宝であり天下五剣のひとつである日本刀、宗近であることも偶然ではないでしょう。
青山先生は大の侍好きですから当然日本刀に関してもそれ相応の知識があるはず。

またRUM編には槍にちなんだ事件も起きています。そして犯人を撃退した際の若狭の言葉も恐らく伏線。

「む、夢中でトンボ振り回してたから…」(91巻)

天下三名槍のひとつに蜻蛉切があります。若狭は体に切り傷と思しき跡が複数確認できますが(95巻)これも日本刀(槍を含む)での襲撃を受けたと考えられます。犯人を撃退したのは倉庫ですからトンボ以外にも武器になるものはあったはず。それこそもっとメジャーなバット等。トンボにしたのは意味があるはずです。

私はRUM編は槍を含む日本刀にも注目するべきだと考えています。

ちなみにボスの烏丸、スコッチ(諸伏景光)も日本刀からだと思います。(RUM編と日本刀についての記事はまた別の投稿します)

脇田も若狭同様日本刀と繋がっています。97巻で2度もアップで描かれた剣を意味するスペイドのトランプは脇田を表わしていると考えるべきです。


トランプが示す脇田はRUMではないという伏線

スペイドは剣。ではジャックはどうでしょうか。意味は「兵士」など「仕える者」です。

脇田はこのジャックに該当するのでしょうか。

RUMは組織のNo.2でボスに仕える立場。とはいえコードネームを与えられた他のメンバーと異なり権力は絶対的です。

灰原「トランプのジャックの意味は廷臣か兵士…王子や息子の意味はないわ」(49巻)

つまりコナンの作中においてジャックは地位の高い人物ではないということ。

この時点で脇田が組織のNo.2の権力者という可能性は無いことを意味します。

またコナンも言っている通りトランプの意味は「切り札」。組織のNo.2を切り札と表現するのはおかしな話なのでこのことからもやはり脇田はRUMという可能性は非常に低いと言えます。


脇田はRUMの影武者で安室の仲間

先述の通りババ抜きの際安室は小五郎から脇田を示すスペイドのジャックを引き抜きました。

そしてそのカードを手放す描写はありませんでした。これは脇田は安室の仲間という意味です。

「長野廃教会殺人事件」の終盤で両者が裏で手を組んでいたのも同志であり、脇田は公安の手札ということ。

 

また97巻冒頭のコナンと新一の2ショットのトランプではジョーカーの陰に脇田を表わすスペイドのジャックが隠れています。

このイラストが意味するものは「脇田兼則はRUMの影武者」だということ。

彼がRUMの影武者である以上RUMの思惑通りに動くより他ありません。これが多くの読者が脇田=ラムと判断する材料となっているわけです。

 

97巻2ショットのイラストは以前よりこのブログで提唱していた私の考察がそのまま表現された形なので本当にうれしかったですね。

脇田はラムの影武者という考察記事はこちら。


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