『ゼロの日常』夢オチ回は安室の見た夢
安室透を主人公とした公式スピンオフ『ゼロの日常』2巻収録の「あ…」は常連客の女性の見た夢、いわゆる夢オチです。
ですが実はこの夢、常連客の女性が見た夢と安室が見た夢が混ざっていることにお気づきでしょうか。
今回は『ゼロの日常』の「あ…」について考察したいと思います。
◆「あ…」とは◆
まずこの夢オチ回はざっくり説明すると以下の通り。
安室と同僚の榎本梓の勤める喫茶ポアロはイケメン店員の安室と看板娘の梓を目当てとしたお客さんで店内は大忙し。
そんな中安室目当ての女子高生たちが来店すれば梓は安室にわざとらしくぶつかり、梓目当ての男性客が来店すれば安室は梓の話を無視する。2人とも完全にヤキモチを妬いた状態。
そんな2人でしたが梓が安室に口をあーんと開けて彼の手元にあった苺をおねだりし、安室が食べさせてあげたことで仲直り。
お客さんは二人を「お似合い」と悔しがります。
やがて客のいなくなった店内は安室と梓の2人きりに。
二人は椅子を並べてのんびりムードで互いに「一緒にいると落ち着く」と言い、2人は「ずっとここにいること」を約束する為にゆびきりをし、梓は安室の肩にもたれかかります。
そして最後のコマでポアロ常連の鶴山というおばあちゃんがうとうと夢を見ています。
その夢は肩を寄せ合っていて恋人同士にしか見えない安室と梓の姿でした。
掲載時添えられていたのは
「夢…………全ては夢だったのです!」
面白いくらい完全に夢オチであることを強調した一文になっています(笑)
ですがこれが誰の夢であるのかは明らかにされていません。
最後のコマを見れば読者は常連客の鶴山さんの夢としか思いません。
しかし細部まで見ればこの夢は安室の夢と鶴山さんの夢がMIXされたものだということが分かるようになっています。
◆実は意味深なタイトル◆
夢オチなら深く考察する必要もないのではと考える方もいると思います。
ですがタイトルの「あ…」に注目。
「ゼロの日常」は毎回登場人物の台詞やモノローグがタイトルになるのですがこの回だけ誰も「あ…」とは言っていません。
1ページ目で梓が「あっ」とは言ってますが「あ…」ではありません。
このようなタイトルはこのエピソードだけです。つまり他の回と一線を画す何かがあるということ。
夢オチ回と軽く流してはいけないという青山先生からのメッセージと受け取っていいはずです。
◆安室の夢という根拠◆
この夢が実は安室の夢が混ざっているという根拠として『ゼロの日常』1巻の「眠れないんですか?」の安室の状況と完全に対になっていることが挙げられます。
「眠れないんですか?」は安室がベルモットに快眠の秘訣をアドバイスしておきながら当の本人は忙しさでまともに睡眠をとることができない上、警察学校時代の友人たちが出てくる悲しい夢まで見てしまいそんな自分を「自業自得」と自嘲する話です。
1巻「眠れないんですか?」と2巻「あ…」の対の部分
1・安室の浅い眠りとうたた寝
2・心臓を引き裂く朝日と柔らかい日差し
3・死を望む安室と生に価値を見出だす安室
4・暗い表情の安室と穏やかな表情の安室
5・「ハッ…」と「あ…」
ひとつずつ説明していこうと思います。
1・安室の浅い眠りとうたた寝
「眠れないんですか?」では安室はベルモットと連絡を取っています。
その夜彼は警察学校の同期で今は亡き友人達が出てくる夢を見ます。
そして朝が来るとポアロで勤務する彼の姿が描かれています。
バーボン、降谷零、安室透という彼のトリプルフェイス全てが描かれた回です。
その彼の忙しさを象徴するようにこの回では安室が睡眠に割くことのできた時間はほんのわずかでした。
一方「あ…」ではうっかりうたた寝をしています。しかも場所は自宅でなく勤務先。非常に対照的です。
2・心臓を引き裂く朝日と柔らかい日差し
景光達が出てくる夢から覚めた安室にカーテンの隙間から朝日が差し込みますがこの光は彼の心臓を引き裂くように描かれています。仲間を失った彼の苦しい胸の内を表現したものです。
ですが「あ…」では安室と梓の2人には柔らかな日差しが降り注いでいます。
3・死を望む安室と生に価値を見出す安室
浅い眠りで安室の見た夢は亡き4人の友人達から笑顔で「おい、遅いぞ!早く来いよ!零(ゼロ)…」と声を掛けられるものです。
この台詞は残酷な言葉に置き換えれば「早く死んでしまえ」という意味合いになります。彼らが安室にそんな言葉をかけるわけがありません。
しかし夢というのは一般的に本人の潜在意識であり、かつ願望の表れとされています。
1巻当時の安室はこの残酷な言葉が欲しかった。彼の中には早々に散っていった仲間と違いただ一人生き長らえていることに対する自己嫌悪のようなものが存在していたのではないでしょうか。極端な表現になってしまいますが安室は心のどこかで死を望んでいて、それがこのような夢となって表れたのかもしれません。
そして「あ…」では安室は梓と「ずっとポアロにいる」という約束をします。
約束とは未来のある者=生きる者が交わすものです。死に逝く人間は先のことを約束することができません。
かつて死を望む夢を見た安室が真逆の生に価値を見出した大変貴重な描写と言えます。
4・暗い表情の安室と穏やかな表情の安室
2つのエピソードの表情の差は説明する必要もないですね。
亡き親友達が出てくる夢から目覚めた安室は表情が暗い、というよりも表情が見えないように目元が腕で隠れています。
目元が描かれていないことでかえって彼の喪失感が際立った演出になっています。
一方ポアロでのうたた寝から目覚めた安室の目元はぼんやり。次のコマでは目をこすっていることから完全にうたた寝していたことが分かります。彼がうたた寝の中で見た夢は組織に関するものでしたがそれでも緊張感など微塵も感じさせない表情です。
5・「ハッ…」と「あ…」
そして亡き友人達が出てくる夢から覚めた安室の第一声が「ハッ…」です。これは自嘲から漏れた一言。
安室は眠る前、ベルモットに睡眠に関するアドバイスをしていました。
しかし当の本人は良質な睡眠がとれていないどころか非常に辛い夢まで見ている。
そのことを彼はこのように自嘲しています。
「ハッ…眠りが浅くなった…人に助言しておいて…自業自得だ…」
先述の通り「あ…」はこのエピソード内でどのキャラクターも発していない。
そして「ハッ…」と対照的な印象を受ける一言です。
このように「眠れないんですか?」と「あ…」は完全に対になったエピソードであることが分かります。
対になる夢は当時者でないと見ることができません。
安室は梓と約束を交わす夢を見てその夢から覚めた彼が一言目に発したものだと思います。
よって「あ…」は常連客の女性の夢だけでなく安室が見た夢が混ざっていることになります。
◆奇妙な描写の数々◆
「あ…」にはただの夢オチ回と片付けるのは奇妙なシーンがいくつか見られます。
特に分かりやすいのがお客さんを出迎える梓の台詞です。
「刑事さん、皆さん、いらっしゃい!」
この台詞から梓と会話を交わした刑事らしき男性客2人以外にも誰かが来店したことが分かります。
実際このうちの1人の男性客はドアを大きく開けています。自分達以外のお客さんを店内に入れる為です。
ですがその後描かれたテーブル席にいるのは刑事と思しき男性客2人だけ。
鶴山さん一人が見ている夢だとすると矛盾が生じます。
「うちの娘も梓ちゃんくらい気立てがよかったらなぁ!」と語る男性客の吹き出しもポイント。
背後が隠れるような吹き出しになっています。この時訪れた人数を分からなくする為でしょう。梓の台詞だけでなくドアと吹き出しも使って訪れた人数を不明瞭にすることで夢を見ている人物についてミスリードしているわけです。
さらに梓が安室の肩にもたれかかるコマとうたた寝から目覚めた梓が伸びをするコマを比較すると日の入り方が真逆なのが分かります。
うたた寝をしている間にそれだけ時間が経過しているはずがなく、また2人が目覚めるシーンがはっきりと描かれていることから夢と現実の境目とは考えられません。
この光は意味のある演出ということになります。
安室の「今日はヒマ」という台詞と女子高生が来店したことを踏まえると2人が夢から覚めたのは午後ということ。
ですが夢の中の安室と梓の2人に降り注いだのは午後と真逆、つまり朝の光ということになります。
そして夢の中の男性客が食べ終えたお皿を見る限り彼らはランチを食べたはず。
この夢を見ているのが誰であれ、夢の中はお昼と考えられます。
ですがその夢の終わりで2人と共に描かれたのは朝の陽射し。
これは安室と梓が約束を交わす夢を見ている人物は朝に夢を見ているというヒント。
鶴山さんは午後の店内でうつらうつらしているので夢を見ているのは彼女ではありません。
また安室と梓が「ずっとここ(ポアロ)にいること」を約束するシーン。
よく見るとゆびきりのコマで安室は完全に指を絡めていません。
彼はいつか「安室透」を捨てポアロを去らなければならない立場です。このような約束は交わすことができません。
この夢を見ている人物は潜入捜査官である安室の立場を理解している者に限定されます。
そうなるとやはりこの約束のシーンは安室の夢ということになります。
少なくともただの夢オチであればこれらの不可思議な描写を加える必要はまるでないので「この回は何かがある」と捉えるべきでしょう。
◆どの部分が安室の夢か◆
このように細部まで見ると鶴山さんの夢に安室の夢が混ざっていることがよく分かります。ではどのシーンが安室の夢なのか。
簡潔に述べると喫茶ポアロの暇な時が安室の夢で忙しい時が常連客の鶴山さんの夢です。
一応具体的に述べていきたいと思います。
冒頭のカラーは全て安室の夢です。
カラーページですが黄色が異様に多用されています。いっそ不自然です。
黄色は安室のイメージカラーです。これは夢の主が安室であるというメッセージですね。
本誌では「忙しい時は肌が触れあう事だって…」と添えられていました。
ですがよく見るとこのカラーページ、店内は人の姿がありません。つまり忙しくない。編集さんのミスリードですね(笑)。
ここから分かるのは このカラーページは安室の夢であると同時にポアロが暇なシーンが安室の夢であるということ。
カラーが終わると店内は「ワイワイ」「ガヤガヤ」という擬音も飛び交い一気に賑やかになります。これは鶴山さんの夢です。
そして安室の夢にバトンタッチするのが安室が梓に苺を食べさせ「おいしいですか?」と訊いたコマです。
このコマの右上と左下に奇妙な線が入っています。
よく見るとコマが傾いている。当然意味のあるコマということになります。
それを物語るように鶴山さんの横で食事をしていた眼鏡の男性客がここを境に姿を消してしまいます。
先程梓は刑事らしき男性客を「複数名」迎え入れていましたがここには男性客2人しかいない。よってこのコマの左半分からが安室の夢です。
つまり安室の夢では接客したのはこの男性客2人だけということ。
男性客が去った後、シンクに2人分のグラスしかないのも注目ですね。
鶴山さんはいつの間にか姿を消していますが安室の夢にはそもそも彼女は登場していないのです。
◆夢はいつどこで見たのか◆
では安室はいつ、どこでこの夢を見たのでしょうか。
この回で安室は組織関連の夢を見ています。これはそのまま事実なはず。
つまり梓と約束を交わす夢は別の日に見ていたと考えられます。
現時点では「あ…」のひとつ前の「こちらキャメル」(同じく2巻収録)の時だと思います。
ポイントになるのはやはり朝の陽射しです。
朝日が非常に印象的な扉絵が「こちらキャメル」です。
朝の陽射しで背景がえぐられてるように感じるほど日の光が強調されています。
そして安室はエプロンをなおしている。これはこの日の朝、安室にエプロンをなおさなければならない何かがあったと推測できます。
安室はこの日の朝、店内でうたた寝をしていたのではないか。
その時に見た夢こそ次のエピソードの「あ…」の内容ではないかという考察です。
エプロンをなおしていたのはうたた寝で乱れてしまったからではないでしょうか。
この日梓は珍しく店内にいませんでした。急病や事前のシフトなどで今日は梓と一緒の勤務にはならないことが分かったので逆に一緒にいる夢を見たのかもしれません。
安室がキャメルに向けた
「ご注文がないのなら、とっとと出て行ってくれませんかねぇ?このポアロから!」
余りにも有名な「満喫したのなら…とっとと出て行ってくれませんかねぇ…僕の日本から…」(84巻)をなぞった台詞です。
これも夢でポアロが自分にとって居心地のいい場所だと気付いた為に出てきた言葉ともとれます。
断言とまではいきませんがもし既に夢を見ていた日が登場していたとするならこの日かなと思います。
次に夢を見ていた場所です。
店内でうたた寝をしていた可能性について記載しましたが「こちらキャメル」の扉絵以外にも夢を見たのはポアロ店内と考えられる描写があります。
安室と梓の2人が肩を寄せ合うシーンの次のコマ(つまり夢と現実の境目のコマ)にポアロの入り口のドアから最も近いテーブル席が描かれています。
安室はこの席で夢を見ていて夢から覚めて真っ先に飛び込んできたのがこのコマに描かれた風景と考えられます。つまりこのコマは安室の視点で、彼はこのテーブル席のソファ側でうたた寝をしていたのだと思います。
というのも実はここは安室のお気に入りの席だから。
3巻「ニッカポッカ」の扉絵で安室はこのテーブル席のソファ側に座り読書をしている様子が描かれています。
かなり分厚い本を手にしていることから相当リラックスしている様子が窺えます。
安室にとってこの席が最もくつろげる場所だということ。
それはこの扉絵の内装からも推測できます。
実は『ゼロの日常』は安室の心理状態により、ポアロの店内の内装が異なる仕様になっています。
この「ニッカポッカ」扉絵の内装は安室のリラックスモードと推測できます。
※安室とポアロの内装の関係性については機会があればまた記事にします。
安室が夢を見たのはこのソファ席でしょう。梓の「ずっとここにいてくださいね!」という台詞の「ここ」とはポアロの事です。
夢を見ていた場所がポアロであればここ=ポアロの方程式に合致します。
安室はこのソファ席で夢を見てその夢から覚めた一言目がタイトルとなった「あ…」なのだと思います。
『ゼロの日常』は時間軸がバラバラなので本編のどのタイミングで安室がこの夢を見たのかは不明です。
ですが1巻「眠れないんですか?」の後に「あ…」の夢を見ているのは確かです。梓の髪の長さからもそれは明確。
「眠れないんですか?」は本編の78巻とリンクしているため亡き友人たちの夢を見たのは78巻なのは確定です。
◆「大物狙い」も対のエピソード◆
『セロの日常』2巻の「大物狙い」は「あ…」と同じく「眠れないんですか?」と対照的です。
描き方の違いはありますが対になっています。
「大物狙い」はポアロで出す魚を使ったメニューの為に安室が釣りに出かける話です。
この回で安室は安室、バーボン、降谷の3つの顔を見せており「眠れないんですか?」を彷彿とさせます。
そして彼は睡眠時間を自ら割いて夜釣りに出かけ、夜の時間を楽しんでいます。
なんとか睡眠時間を確保しようとし、悲しい夢を見た「眠れないんですか?」とはあまりに対照的です。
何よりもこの回で安室は親友のヒロの死を完全に受け入れることができています。
ヒロとの思い出を回想し目を閉じて笑みを浮かべている安室が浴びている朝日は彼の澄みきった心を演出しています。
これは安室に「親友の死を受け入れることができた何かがあった」ということ。
これこそが「あ…」で描かれた夢を見たからではないでしょうか。
もちろんヒロの死を受け入れる事の出来たエピソードが別に存在し、今後描かれる可能性もあると思います。
ですが「あ…」と「大物狙い」の2つが「眠れないんですか?」と対照的に描かれていることや3つのエピソード全てが特徴的な朝の陽射しの描き方をしている点を踏まえると安室が梓と約束をする夢を見たことで自分の気持ちの変化を感じ取ることができた、その結果として親友の死も受け入れることができたという推測は成り立ちそうです。
◆全て安室の夢の可能性もある◆
「あ…」は安室の夢と常連客の女性の夢が混ざったものと綴りましたが全て安室の夢という可能性もゼロではないかもしれません。
というのも例の刑事らしき男性客2人が来店した際の言葉は
「梓ちゃん、また来たよ!」
この時店内は賑わっているので鶴山さんの夢です。
そしてこの男性客2人が去っていく際の一言が
「ごちそうさん!また来るよ!」
これは安室の夢の中です。
男性客の台詞だけを拾えば去り際の「また来るよ!」の答え合わせとして来店時の「また来たよ!」が描かれている可能性があります。
もしかすると安室は二度に分けて夢を見ていたのかもしれません。
夢の境目と考えられるコマは夢を見ている人物が鶴山さんから安室にバトンタッチした描写としましたが捉え方によっては安室が見ている夢を1度区切ったものという可能性もあるかもしれません。
この場合そのコマの後半が先に見た夢で前半が後に見た夢ということになります。
ちなみに最新の『ゼロの日常』40話(4巻)では梓が少年にパスタを「あーん」と食べさせようとするなど夢回を思い起こさせる内容となっていました。
これも安室が梓に苺を食べさせたシーンは安室の夢という事なのかもしれません。
基本的に全て安室の夢という可能性は低いと思いますが一応記載しておきます。
梓「安室さんだったら、何をお願いしますか?」
梓は桜の花びらが地面に落ちる前に三枚つかむと願いが叶うというおまじないについて語った後安室にこの問いを投げかけています。
これは安室の深層心理に迫る質問です。
安室の願い事=安室の夢=夢回と繋がります。
実は私は今回の記事をほとんど書き上げていながらあえてUPしていなかったんです。
このタイミングで夢回について触れられる展開になることは予想できたので全てまとめてUPしたかったんです。
予想できた理由は『警察学校編』がスタートすることが発表されていたから。
これは今までの『ゼロの日常』と一区切りつけるという事。
安室透は非常に多くの謎に包まれたキャラクターであり、彼を主人公としたスピンオフでさえ彼の素顔を垣間見る事は難しいのが実情です。
ですが夢とは本人の潜在意識であり、願望の表れとされていることからこの夢回は安室の本質そのものという事になります。
『ゼロの日常』で彼の内面が最も描かれたのがこの夢回な訳です。
警察学校編は過去の安室(降谷零)を描くもの。それとは対照的に「あ…」は現在の安室の深層心理を描いたもの。
過去に触れる前にまず現在の安室透と向かい合うエピソードが必要になるはず。
それは必然的に警察学校編スタートの前である40話で夢回をなぞったエピソードを描くことを意味します。
今週号が夢回を匂わせる内容になることは想定できたことです。
警察学校編を前に夢回をなぞったエピソードを出してきたのはやはり夢回で夢を見ているのが安室だからと言えます。
警察学校編で新たな安室の素顔などが描かれれば彼の人物像を考察して記事にしてみたいと思います。