若狭は勝又棋士の娘か
RUM候補の1人でありコナン達のクラスの副担任である若狭留美。
謎の多い女性ですが私は若狭は天才棋士、勝又力の娘ではないかと考えています。
今回は若狭と勝又の親子関係に関する考察を綴ります。
- ◆2人に共通する特徴的な眼鏡◆
- ◆若狭、勝又、水菜に共通する目の描写◆
- ◆勝又の名には若狭も浅香も含まれている◆
- ◆勝又は羽田浩司の将棋の師匠か◆
- ◆勝又とセットで描かれる「香車=槍」は「若狭=浅香」の示唆◆
- ◆勝又は娘に金銭的な支援をしていない◆
- ◆若狭には弟も存在する?◆
- ◆今後描かれるかもしれない事◆
◆2人に共通する特徴的な眼鏡◆
若狭の外見の特徴のひとつが眼鏡です。
実は彼女のメガネは非常に特徴的と言えます。なぜならノーズパッドが付いているから。
コナンの作品には眼鏡をかけた人物が数多く登場していますがメインキャラクターキャラクターに共通するのが眼鏡にノーズパッドが描かれないという点です。
これはサングラスの場合でも全く同じ。
ですからこの部分がしっかりと描かれた眼鏡をかけている若狭は極めて稀な例なんです。
実は若狭以外に1人だけ若狭と同じようにノーズパッド付の眼鏡をかけている人物がいます。
それが天才棋士、勝又力です。
これは若狭と勝又が親子であるという伏線ではないでしょうか。
また眼鏡以外にも作中ではこの2人には何らかの関係があると考察できる興味深い描写が複数確認できます。
◆若狭、勝又、水菜に共通する目の描写◆
コナン(やはり右目に…障害が…) 97巻
最近のコナンは若狭は隻眼というよりも右目に障がいがあるのではないかと考えているようです。
実はよく見ると勝又力とその娘である勝又水菜(23)は2人とも左右の目がバランスが取れていない形で描かれているのです。
父の方は85巻の鍵穴のイラストが一番分かりやすいと思います。
娘の水菜が登場しているのは現時点で「棋士連続事件 98巻」のみですが彼女の場合目というよりも左右の眉がバランスが悪く描かれています。
また彼女は事件が発生したショックから涙を流すのですがこの涙の粒の大きさが尋常ではありません。
そして延々と泣き続けています。
これは若狭同様、水菜の目にも何か障がいがあるという示唆なのかもしれません。
ただし彼女の泣いているシーンに「うっ」「うぇ」という言葉が添えられている事から彼女が異常な泣き虫であるという可能性もあります。
とは言え水菜の左右の目や眉のバランスと涙の量、また彼女が泣いた回のタイトルが「名人の目」である事もポイントかと思います。
これは犯人をすぐに見抜いた秀吉の観察眼を指していますが同時に名人を目指している水菜の目に注目という意味もあるのではないでしょうか。元名人の勝又の目も指しているのかもしれませんね。
若狭、勝又、水菜の3人とも共通して目を印象的に描かれているのは気になる点です。
当然ながら若狭が勝又の娘であるなら水菜は若狭の妹という事になります。
ちなみに水菜という名前は将棋の駒の書体のひとつ「水無瀬」から名付けられたもの。
若狭の本名も駒の書体から付けられている可能性があります。
◆勝又の名には若狭も浅香も含まれている◆
若狭留美の名前はRUM候補である黒田も脇田も反応した事から偽名と考えられます。
そして彼女は浅香の可能性が高い人物です。
実は勝又をアルファベット表記にするとASAKAの名前を確認する事ができます。
またKATSUMATAのMをひっくり返してWにすればWAKASAにもなる。
脇田は若狭の名前を「トンチが利いてる」と語っています。
現時点で若狭と脇田の関係性は不明ですがそれぞれの素顔に迫った伏線と思しきエピソードには複数の共通点があります。
この共通点は2人が裏で繋がっている伏線の可能性も否定できません。
脇田の言う「トンチが利いてる」は彼は若狭の本名を把握しており、若狭が偽名に本名と自分の伝えたい事を巧みに織り交ぜた点を称賛しているという事も有り得なくはないですね。
◆勝又は羽田浩司の将棋の師匠か◆
最新エピソード「牧場監禁事件」で若狭が持ち歩いている将棋の駒はかつて羽田浩司が初めて将棋の師匠に勝った対局で最後に指した駒であった為、羽田が御守りとして扱っていたことが明かされました。
この羽田の将棋の師匠こそ勝又力なのではないでしょうか。
羽田はRUM編における極めて重要なキャラクターですが勝又の初登場はRUMの名が作中に初めて登場した次のエピソードです。
そして彼は「太閤恋する名人戦 89巻」で秀吉と対局していますがこのエピソードのラストで羽田浩司がシルエットで初登場となりました。
勝又と羽田に繋がりがあるという伏線の可能性は十分考えられます。
また「棋士連続事件」で秀吉は水菜を含めた棋士達の将棋の勉強会に参加していますがこれは自発的ではありません。
秀吉「本当は彼女(水菜)のお父さんに頼まれたからなんだけどね…」 98巻
秀吉が勝又の願いを聞き入れたのは勝又が自分の尊敬する羽田の師匠だったからではないでしょうか。
若狭は羽田と親しい間柄であった事を思わせる描写があります。
勝又は若狭の父であり羽田の将棋の師匠でもあった。
この考察が正しければ若狭と羽田は幼馴染であった可能性も生まれます。一般的に将棋はかなり早いうちから始めますからね。
◆勝又とセットで描かれる「香車=槍」は「若狭=浅香」の示唆◆
この2つのエピソード両方に勝又が登場します。そして両方で香車=槍という表現が使われています。
これは羽田事件の重要人物である浅香=香車=槍に繋がっているはず。
若狭「む、夢中でトンボ振り回してたから…ラッキー♪」 91巻
彼女は体に刃物で切り付けられたと見られるいくつもの傷跡がありますが槍の攻撃を受けた事の示唆かもしれませんね。
若狭は槍と繋がりがあり、そして槍は香車の駒を表している。
若狭=浅香=香車=槍という方程式が完成することになり彼女がかつて浅香を名乗っていた可能性は極めて高くなります。
そしてこの方程式と共に勝又が登場している。
勝又はまだ数コマしか登場していない人物です。
その彼の登場回で必ず羽田か若狭のどちらかを匂わせる描写があるのは偶然と片付けるには無理があると思います。
◆勝又は娘に金銭的な支援をしていない◆
若狭は潤沢な資金を持っていますがその出処は現時点では不明です。
コナンの世界でも現実世界と同様、一流棋士は相当な収入があると語られています。
当然勝又も裕福な暮らしを送っているはずです。
ですが勝又が若狭の支援を行っていないと考えるべきある描写があります。
水菜は勉強会の為に借りているマンションの1室の賃料を、他の棋士達と5等分して支払っています。
つまり勝又は娘の水菜に金銭的な支援をしていない。
水菜「本当は父がこの勉強会みてくれたらよかったんですけど…自分の門下生達の面倒で手いっぱいらしくて…」
この台詞も勝又は自分の娘だからと甘やかさない人間という性格が強調されています。
このような勝又家の内側に迫る情報を出してきたのはやはり勝又が若狭の父親だからではないでしょうか。
そして若狭の資金は父からのものではないと水菜を通して読者にヒントを与えているのだと思います。
◆若狭には弟も存在する?◆
勝又の娘である水菜に関して確実に伏線になっていると考えられるのが水菜の身長の低さです。
低い身長を意識して作られたキャラクターなのは間違いありません。
そして若狭は身長が低いキャラクターではありません。
小柄であるという設定は水菜が大粒の涙を延々と流す等子供っぽい性格という事を強調する狙いもあるのかもしれませんが彼女は金銭面でも仕事面でも父に依存していないのでこの身長は彼女の内面の可視化という訳ではなさそう。
そして若狭、勝又、水菜が親子であるのならやはり目に関しては遺伝的要因があると考えた方が自然です。
「遺伝」と「低身長」で思い出されるのは安室が素顔で初登場したエピソード「ウェディングイブ 75巻」です。
安室「異性一卵性双生児の女性の方は、ターナー症候群で低身長になりやすいですから…」 75巻
このケースに繋がっていれば水菜には双子の兄か弟がいる事になります。
ここに記した考察が全て当たっていた場合、この男性の父は一流棋士、姉(若狭)は並外れた推理力と身体能力の持ち主、双子の姉妹(水菜)も頭がよくなければなれない女流棋士。優秀な人材である事は間違いないでしょう。
23歳の切れ者の男性が登場した場合若狭の弟の可能性があるので注目したいですね。
まあ水菜の低身長は別の障がいの可能性もあるので何とも言えないというのも正直なところ。
ですが「棋士連続事件」の冒頭ではこんな台詞があります。
光彦「ダブルH!サムライブルーでも大活躍って!!」
灰原「東京スピリッツの赤木英雄とビッグ大阪の比護隆佑の2人を…最近合わせて「ダブルH」って呼んでるのよ?」
この「ダブルH」は物語に全く必要無いやり取りという印象です。それでもこのワードを登場させたのは「ダブル」は水菜が双子であるという伏線なのかもしれません。
◆今後描かれるかもしれない事◆
私は若狭が勝又の娘である可能性はかなり濃厚と考えています。
この項目では若狭=勝又の娘で話を進めます。
若狭が偽名を名乗るのはアナグラムを通してRUMを威圧する狙いがあるのと同時にマスコミに顔を晒すだけでは効果が無い、つまり整形等で17年前と別の顔になっている可能性があります。
若狭が犯人を撃退したニュースは勝又に届いているのか、また届いているのなら彼女が自分の娘だと気付いているのかも気になります。
若狭は羽田に手鏡を貸渡したと考えられますがこれも父が棋士である事が影響しているのかもしれません。
まだ登場シーンの少ない勝又ですが棋士としても父親としても問題のある人物には見えません。
ですがその彼の娘が組織に入ったとすれば勝又と若狭は良好な親子関係ではなかったとも考えられます。
その辺りは考察材料があまりに少なすぎるので今後の情報を待つしかありませんね。
勝又が羽田の将棋の師匠であった場合彼は羽田を息子のように可愛がっていたのではないかと思います。
一流棋士の頭脳を駆使して勝又も独自に羽田の事件を調べているなんて事もありそう。
当然娘と羽田の関係性も熟知していた可能性があります。
若狭は羽田事件の実行犯ではないとは思いますが過去に何らかの犯罪に手を染めながら服役していない可能性が極めて高い人物。
勝又は娘に自首を促す役割を任されている重要なキャラクターなのかもしれません。