安室にピッキングを伝授したのは脇田?安室&脇田&梓に共通する利き手の謎

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以前安室と梓の利き手が不明瞭なのには理由があり、それには脇田の存在が関係しているのではないかという考察を記事にしました。

コナンの世界では利き手は非常に重要な考察材料である事が知られています。

今回は更に踏み込んで安室、脇田、梓の利き手について考察します。


◆安室、脇田、梓の3人の利き手の謎◆

安室、梓は基本的に右利きですが時折左手を使用しています。

また脇田も右利きと考えられますがその一方、実は左手をよく使うキャラクターという伏線が確認できます。

この3人の利き手に関するシーンを抜粋し、そこからこの3人の関係性を考察します。


◆安室の利き手とは◆

安室は基本的に右利きです。

ですが彼は実は左手も非常によく使用しているのが分かります。

彼が左手を使用したシーンをいくつかピックアップしましょう。

●ボクシングの攻撃

●ポッドで飲み物を注ぐ

●トングを使う

●ボールを投げる

スマホを投げる

●トランプのカードをひく

決定的なのは「スマホを投げる」。

『ゼロの日常』4巻「サバイバル教室」で地下室に閉じ込められた安室は僅かな隙間から外に向かって左手でスマホを投げています。

彼はこの時左手にそれなりに大きな傷を負っています。

ですがその後も安室はその負傷した左手でスマホを投げています。

これは確実に意図的な演出のはずです。安室は左手も非常によく使う人物でありそこに注目すべきというヒントだと思います。

安室「殺したい程憎んでいる男が…左利き(レフティ)なだけですから…」 90巻

有名な安室の台詞ですが実は彼も左手をよく使ってるんですよね(笑)。

この台詞が出てくるのはもしかすると彼自身左手を使うのは無自覚なのかもしれません。

またボクシングですが左手での攻撃は原作、スピンオフ、劇場版と一貫している為作品に関わっているスタッフ間でも共有されている情報でしょう。

安室のボクシングは独学ではないと思います。

独学であれば普通利き手での攻撃となるはずなので。

安室にはボクシングを教えた人物が存在しそうですね。


◆脇田の利き手とは◆

RUM候補の1人、脇田も左手をよく使う人物であるという伏線が張られています。

彼は「長野廃教会事件 97巻」でトランプのカードを引く時と扉を開ける時に左手を使っています。

確実に伏線となっているのが初登場「となりの江戸前推理ショー 92巻」のあるコマです。

脇田「犯人はもう…まな板の鯉…」

この時脇田の背景にはまな板の上で頭を右にしている鯉が描かれています。

通常魚の頭は左を向いて描かれます。例外なのが魚を捌く人物が左利きである場合です。

これは脇田が左手もよく使う人物という事を表しています。

そして彼がトランプのカードを引くシーンでは安室が同じように左手でカードを引いています。

作画ミスとは考え難いのでこれは安室と脇田には何らかの繋がりがあることを描写していると思います。


◆梓の利き手とは◆

梓も基本的には右利きですが安室同様トングを使うのは左手です。

また護身術を披露する際左手を突き出しています。

ケーキの生地の仕上がり具合を確認する為にスポンジに竹串を刺しましたがこれも左手です。

そして『ゼロの日常』1巻「特製カラスミパスタ」では梓が左手でトングを使用する横では左手でポッドから飲み物を注ぐ安室の姿が確認できます。

同じコマで2人とも左手を使っているのは伏線と捉えた方が自然でしょう。

実は安室はポアロ潜入以前に梓と出会っていて彼女の癖が移ったというのは考え難いです。

安室は非常に優秀な人物で記憶力も優れている。癖が移る程親しくした過去があるのなら梓の事を覚えているはずです。

出会っていたにしても安室は梓を認識していないレベルの接触しかなかったでしょう。

それでも左手を多用するのは安室と梓には共通する「何か」があるからと考えられます。


◆『ゼロの日常』に登場する犯人が両利きの謎◆

『ゼロの日常』には二度両利きの犯人が登場しています。

この作品はスピンオフですが青山先生が細部までチェックを入れています。

当然犯人の利き手は作画ミスではありません。何か理由が存在するはずです。

両利きの犯人の1人目は「逃げてください 3巻」2人目は「構わんよ 4巻」に登場します。

そして非常に不可解なのが「構わんよ」の犯人が左手にマイナスドライバーを握り周囲を威嚇するシーンです。

凶器がマイナスドライバーというのはちょっと不思議な点ですよね。

実はマイナスドライバーはピッキングに使われる道具として知られています。

そして安室はピッキングの能力がある事が分かっています。

安室「セキュリティ会社の知り合いがいましてね…内緒でコツを聞いた事があるんです…」 78巻

ピッキングに必要なマイナスドライバーを両利きの人物が持っていた。

これは安室にピッキングを伝授した人物が両利きという伏線だと思います。

またこの線が正しければ「逃げてください」の犯人が包丁を持っていたのは安室に料理を教えた人物もまた両利きという可能性も浮上します。

そしてこの2つの話に共通するのは安室が格闘技をしている扉絵という事。

安室はボクシングだけでなく柔道の技と考えられる方法で犯人を制圧しています。

これも彼に格闘術を教え込んだ人物が両利きであるという示唆なのかもしれません。


◆安室にピッキングや生き抜く術を伝授したのは脇田か◆

『ゼロの日常』に登場する両利きの犯人や格闘技の扉絵。

これらは安室には両利きの人物と親しかった過去があるという伏線だと思います。

ではこの人物は誰なのかというとやはり可能性が高いのが安室同様左手をよく使う人物という伏線の張られた脇田ではないかと思います。

脇田は寿司屋の板前ですから料理は当然上手い。安室に料理を教え込んでいても不思議はありません。

実際に安室は魚を自ら捌き調理しています。これは彼が料理において脇田に引けを取らない事を意味します。

脇田は若狭留美の名前に反応したり、推理力が高かったりと確実に一般人ではありません。

彼が正義か組織かはさておき一般人ではありませんからピッキングの能力を持っていてもおかしくはないですね。

今のところ武術の腕は未知数ですがこれも一般人でない以上何らかの格闘術を持ち合わせていても不思議ではありません。

ファンの間では脇田の容姿は「あしたのジョー」の丹下段平がモデルとされているのでボクシングを安室に伝授した可能性はありそうです。

両利きの伏線のある脇田が師匠なら安室の攻撃が左というのも説明ができます。

またRUM編は親の癖が子供に移るという特徴がありますが安室の口癖は「構わんよ」です。

私は当初この口調は安室の言葉としては少々違和感を覚えました。

この口癖「構わんよ」がタイトルに使われた回の犯人は先述の通り両利きであり、最後に安室にバナナの皮で左目を覆われていました。この事からこの人物は脇田を表していると考えています。

安室の「構わんよ」は脇田の口癖であり、それが親しくしていた安室にも移ったのではないでしょうか。

利き手の法則を考えると安室と脇田にはそれなりに強い結び付きがあるのではないかと思います。


◆安室、脇田、梓の3人には繋がりがある◆

利き手の法則が重要な意味を持つ作中で左手をよく使う人物であるこの3人。

安室は脇田と繋がりがある。

安室は梓と繋がりがある。

つまり安室、脇田、梓の3人には「何か」の繋がりがある可能性があります。

そうでなければこの3人に「右利きなのに左手も多用する」という設定を用いるはずはありません。

その「何か」がRUM編を紐解く鍵になると推測しています。


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